見出し画像

お客様は神様か、それとも①


能代市の地元新聞にこんな広告を出した会社がある

この話を聞いて

また昔話を思い出した。読んだことある人もいるだろうが

中国雲南省大理で 夢天家を始めて タコ焼がネットで有名になり始めた頃、北京から来た女性客との話。

「え? ここでは、自分でタコ焼きを作るの?」

『はい、お客様皆様、それを楽しみに いらっしゃいますが』

「そんなの、やった事もないわ!  ココのたこ焼きが美味しいと聞いてきたのに 自分で作るの? 作ってよ」

『左様ですか、作るのも面白いですよ。でもそうおっしゃるなら

 ワタシが作るのは簡単ですから 作りましょう』

たこ焼きが出来上がって 食べる前に

「わさびを持ってきて」

『たこ焼きには、わさびは 合いませんが』

「私が 欲しいのよ」

『たこ焼きのソースにわさびは会いません。

 辛子をお出しましょうか?」

「わさびで食べたいのよ、日本食でしょ、わさびがないの?」

『もちろんわさびはありますが、美味しくないと思いますが』

「今まで 今まで13箇所ぐらいでたこ焼きを食べたけど

 どこも私が要求したら、わさびを出してくれたわ」

『当店では たこ焼きにわさびを出しておりません』

「日本では ”お客様は、神様です。”って言うんでしょ?

 私は、客よ」

『はい、それでは、お代は要りません

 ご希望に添えず申し訳ありません』

「え?は?あ」

『ご来店ありがとうございました』

と、帰して 中国のネットに 

金ももらってなきゃ、客とも言いづらいでしょ

これで騒げば、おかしいのは、その客のほうでしょ 

おかしいのは、ワタシ? と 愚痴った。

そうしたら、

「変な日本人」

「頑固おやじ、がんばれ」等々

ネットでバズって 

次の週から 忙しいこと忙しいことw

だいたい

”お客様は神様です”と言い出したのは 三波春夫

しかも ずいぶん使った意味もずいぶん違う。

元はと言えば、

英語の” customer is always right”

顧客の言うことはいつも正しい。

これは、あくまで小売業・サービス業で言われる内部側の言葉

たしかに顧客が第一の優先事項だ。

だが 客が要求すべき言葉じゃない。

これって間違っている、

何故なら客がウソを付くことを仮定していない。

現実的でない期待をする

馬鹿げた要求をする

理由もなく店員をいじめたりもする

この考え方により、数多くの客が権利があると勘違いした間抜けとして行動することに繋がる

客はこの言葉何でも欲しい物を得られると考える。

もう一度、解釈をしてみよう。

あくまで 店として客を慮るなら

いつも客が考えている事は、

そうなって欲しい。と思っているから要求するのだ。

その事に間違いはない。客にとって正しいのだ。

ということなのだろう。

そこまで考えなければ この言葉は成立しない。

サム・ウォルトンもホテル王ヒルトンもこれ言ってたようだけど

ここまで分かっていっているのだ。

それは、もう古い話。

今じゃ、この言葉で 客が増長してしまった。

それどころか、

店の紅ショーガは、直接容器から食べるわ

回転寿司の醤油をなめるわ

なんでもやっていいわけではない。

”お客様は、神様じゃない、時に悪魔です。

それどころか、鬼にもなります”

そう思って 気を付けましょう。

と訓示しないといけなくなったのだ。

なんにしろ、行き過ぎた時代なのだ。

行き過ぎたサービスも 行き過ぎた要求も

https://www.boku-koi.com/daiichikankou-review/8066/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?