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超初心者のMTGアリーナ・ドラフトの手引

この記事は、MTGを最近はじめた、あるいはやったことはあるけど、ドラフトってなんですか?というレベルの人がドラフトをやれるようになるためのnoteです。

はじめたての初心者にとってはとても考える事が多いモードなので、考えやすくなることを重視していきます。自分なりの見解と合わせて、ドラフトをやっている人はどういった文献を参考にしているのか?なども書いていけたらなと思います。


手引きの前に、ざっくり初見プレイをしてみよう

ドラフトを一度もやったことがない方は一度ゲームの流れを掴むために軽いルールだけ確認してから試しにやってみましょう(動画などを見るのもいいです)そのほうが記事を読んだ時に内容がより頭に入ってくると思います。

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カードを選ぶ際は左上にあるカードほどレア度が高く並んでいるので、その順に効果を見ていくといいでしょう。

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上記のピックでは2/3/2と平均以上の強い体を持ち、墓地除外の追加効果も優秀な《日金の歩哨》を選びました。

主に最初のレアで1色目を決め、その後のアンコモン、コモンの選別や2~3枚目のパックのレアから2色目を決めて最終的に2色デッキとすることを目指すとになります。


参考文献について

基本的にはMTG公式の戦略記事を読むだけでも十分なほどの力になります。パックごとの要点も毎シーズン記事が書かれており、環境を素早く理解するための手助けになってくれます。

最新弾・イニストラード:真夜中の狩りの記事


カード単体の評価や、特定の強力なコンボをあらかじめ知っておきたいという人には有志のドラフト点数表を見るといいでしょう。


クイック・ドラフトと決め打ち

初心者がドラフトを始めるならピックの際に制限時間のないクイック・ドラフトから手を付けることになります。

ドラフトの方針として、最初に出たレアから色を決めるのが定石ですが、もう1種類の方向性を提示しておきます。

クイック・ドラフトではCPUとのドラフトをします。また、CPUは特定の色の強さを感じ取ってピックをするという事がありません。

そのためあらかじめ強い色をリサーチしておき、ある程度色を「決め打ち」してピックするという方針です。

決め打ちドラフトをすると、特定の色に対してしっかりと経験が積めるので初心者でも実力の差が埋めやすくなります。

決め打ちをする場合は普段よりもレアをピックする枚数が減る傾向にありますが、その分デッキへの理解によって勝率を上げられるので、報酬としてはとんとんだと思っています。


例として上記の記事を参考にして考えてみます。
読んでみた感想として、イニストラード:真夜中の狩り環境では個々のパワーが強そうな青と黒を最優先カラーとします。
次点で安定したクリーチャー軍が揃っている白を強いレアが出た時に選ぶ…というように先人の知恵から方針を考えていきます。

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一歩踏み込んだ色理解をしよう!

基礎的なドラフトの記事では土地16~17、クリーチャー17、他6くらいがバランスがよくなるよ、というような事を見たことがある人もいると思います。それに加えて、色に合わせた理想のデッキのバランスを意識できると、自分らしさを伴ったデッキを構築することができます。

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中村修平の「ドラフトの定石!」より

カードプール上に強いカードがなければ、6マナのカードを無理にピックする必要は当然ありません。2~4マナだけの、序盤の安定感のあるデッキが完成形になるのもよいでしょう。

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穴埋めのために取るようなカードの例。打ち消しは3マナで使いたい

また、特定のカラーは特定のマナ帯に強力なカードが多いという事を知っていれば、そのマナ帯の穴埋めのために取るようなカードを避けるということもできます。


実践例・イニストラード:真夜中の狩り青黒ピック

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青と黒はどちらも腐乱を持つゾンビを生成する事に長けたカラーです。サクリファイス要員にはもってこいのため、普通ならコストに躊躇しそうな《有頂天の呼び覚ますもの》《踊り食い》といったカードも気兼ねなく取ることができます。

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また、そのようなシナジーを意識してもしなくてもバランスのいいデッキになりやすいような単体で強いカードも多いです。

青には基本的にどのパックにも打ち消し呪文がありますが、初心者のうちは相手のデッキで想定されるカードを考慮しきれないのでデッキに入れることを避けてもいいと思います。今回は青黒カラーなので打ち消しがなくともクリーチャーと除去だけで十分デッキスロットが埋まります。

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おまけ付きカードの評価

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どの環境でも使える考え方として、カード強弱の指標を1つ書いてみます。

ここで言うおまけ付きカードとは、1枚で2回分の働きをするカードのことです。イニストラード:真夜中の狩りで言えば"降霊"がそれに当たります。

2/2飛行のコストは3マナが平均なので《突風漂い》の裏面の《嘆声漂い》なんて弱すぎるよ!出さねーよ!と思った人もいると思います。

おまけ付きカードの強さの考え方は、それを手札に加えたという実質コストがあると考えると理解しやすくなります。

《嘆声漂い》を出す時は当然手札は減らず、何も無いところからクリーチャーを出しています。別の考え方をするなら、2マナを払い、3/2/2の飛行が手札に加わってそれを出したという動きと同じです。ドローが得意な青でも手札を1枚増やすには基本的に3マナ程度かかるので、《嘆声漂い》をプレイする事は実際にはそこまで悪くない選択肢といえます。

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今回はこれまで

自分は現状リミテッドのミシックランクも未到達でぼちぼちやっている程度ですが、省エネにドラフトを勝ち抜いていくためにやっている事、考えている事などの一部を書いてみました。


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