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8MPの望遠レンズにご注意!フラグシップにも採用されたOV08A10の闇!

どうも。しばもんです。
ついったー @monsivamon

23/04/08 追記:見出し追加、内容間違いを訂正

今回はOV08A10というスマホの望遠レンズによく採用されるイメージセンサーについて解説していこうと思う。

主な採用端末

まずこのセンサーが採用されているスマホを何種類かあげていく

vivo X70 Pro+
vivo X60 Pro+
OnePlus9 Pro
OnePlus10 Pro
Xiaomi Mi11 Pro
Xiaomi MIX4(Hynix hi847の間違い)
XIaomi Mi Note10(8MPのうち5MPしか使っていない)
Xiaomi Mi10 Pro(8MPのうち5MPしか使っていない)
Meizu 18s Pro
Motorola Edge 20 Pro

あげればまだまだ出てきそうだが見ればわかるようにハイエンドやフラグシップに多く採用されている。
また、これらのスマホの多くはペリスコープと呼ばれる超望遠を可能にするカメラ構造を持ち、そのセンサーに採用されていることもわかる。

残念スペック

vivo等カメラに定評のあるメーカーも採用しているOV08A10ではあるが、このセンサー実は望遠レンズとしては非常に性能が低いものであるのをご存知だろうか。
以下の情報は公式ページより引用している。


このページに記載されている気になる点についていくつかピックアップして解説をしていく

・4K解像度の写真及び動画撮影が不可能

まずこれを見ていただきたい。
OV08A10は上記の解像度の撮影をサポートしているのだが、これ実は今では一般的になりつつある4K解像度ではない上に、画素数もたりていない。

サポートされている解像度の中で一番上に記載のある3264*2448を実際に計算すると7,990,272となり800万画素にすら届いていないことがわかる。
8MPセンサー名乗るなよとこの時点で思ったのはナイショである。

数値から明らかなようにもOV08A10は画素数が4Kに満たないためそもそも4Kの写真及び動画の撮影が物理的にできないのである。

・センサーサイズが小さい

このOV08A10というセンサー、センサーサイズが1/4.4しかない。
センサーサイズというのは大きければ大きいほどより多くの光を取り込むことができるのでノイズを減らし画質が上がるのだが、実際に搭載機を使ってみるとわかるのだがめちゃくちゃ画質が悪いのである。

実際の作例

以下に私が過去にOV08A10を搭載した機種で撮影したものをいくつかピックアップして載せていく。
画質の違いがわかりやすいように現行最強クラスの望遠レンズを備えるIMX586(センサーサイズ1/2)を搭載したMi11Ultraの作例も載せていく

見れば明らかだが、非常に暗くノイジーで解像感のない写真で仕上がってしまっている。
写真に定評のあるvivo X60 Pro+でさえ、光を大量に取り込むことができる昼の時点でこれだけ差が出てしまうのである。

一応OnePlus9 Proの写真も載せておくが結果は同じである。

夜間最強と言われるvivoのカメラでもセンサーサイズの差には抗えないようでこの写真はピントすらまともに合っていない。

OnePlus9 Proもおなじである


まとめ

OV08A10というセンサーはおそらく非常に安価なセンサー故にMotorola Edge 20 Pro等のミドル機にもペリスコープを載せるチャンスを増やしたという功績は大きく、OMNIVISIONへの不満はない。

だが、10万を超えるようなフラグシップに4Kが撮影不可能でセンサーサイズも小さく昼ですらまともに使えないような弱小イメージセンサーを採用するスマホメーカーはいかがなものかと思う。

望遠レンズを採用したAndroidスマホの購入を検討される場合OV08A10を搭載したスマホに当たる確率が非常に高いのでOV08A10とはこういうものであるというのを理解してから購入しないと使ったときの画質の酷さに唖然とする可能性があるので注意が必要である。

また、スマホ選びで望遠を重視される場合はMI11 Ultra、P50 Pro、Magic3 Pro+などのセンサーサイズが1/2を超えるスマホを選ぶのを強くおすすめする。

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