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海の幸と山の幸が一皿に!「豚とあさりのアレンテージョ風」

この記事はcakesに2012年12月28日に掲載されたものです。

今回のおつまみは
素材の組み合わせがちょっと「!」です。
その名も
「豚とあさりのアレンテージョ風」
豚肉とあさりが主役です。

山と海の素材がひと皿になったこの組み合わせは
はじめての人も多いはず。
しかもうま味食材の代表格コンビなので、
おいしさ倍増です。

このおつまみは、
ポルトガルの南部・アレンテージョ地方の代表的な料理
「Carne de Porco a Alentejana(カルネ・ドゥ・ポルコ・ア・アレンテジャーナ)」
簡単にアレンジしたもの。

ポルトガル南部のアレンテージョという地域一帯は、
同じイベリア半島のお隣りスペインと同様、
イベリコ豚が放牧されている地域でもあります。
乾いた広い大地には所々にオリーブやコルク樫の木が生え、
その樫の実であるドングリを食べて育つのが、
有名なあのイベリコ豚です。
アレンテージョ地方はこのイベリコ豚がたくさん育つため、
おいしい豚肉料理のレシピがたくさんあるのです。

さて、前置きがちょっと長くなりましたが、
「豚とあさりのアレンテージョ風」
料理はこちらです。

下味をつけた豚肉とあさりを炒め合わせ、
そこにカリッと揚げたじゃがいもを加え、
上にコリアンダー(青菜・シャンツァイ)を散らします。

コリアンダーは東南アジアや中国のハーブという印象が強いですが、
大航海時代、ポルトガル人が東南アジアの香辛料などと一緒に持ち帰ったので
その結果、南部を中心としてポルトガル料理によく使われています。

ちなみにこのコリアンダー、
日本に最初に紹介したのは
南蛮貿易で出入りしていたポルトガル人です。
ポルトガルで「コエントロ」と発音するコリアンダーは、
今も日本の和名で「こえんどろ」という呼び名が残っています。

それでは、
「豚とあさりのアレンテージョ風」の材料とつくり方です。

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