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落ち着こうとして落ち着かない日を過ごしいよいよ2度目の入院当日となりました。
前回の強烈な下剤の後遺症(?)が未だに残りお尻が痛い絶食明けのそんな朝、旦那の運転で病院に向かいます。

病院入口で来院目的と名前を告げると検温され入口前の椅子で待つ様に促されます。
この日は9月のお彼岸前でまだとても暑く待ってる間にどんどんぐったりしてくる自分を感じていましたら、日頃つまらない事では滅多に怒らない旦那が扇風機の前で来院者の検温をしていた人物に向かって「こんな暑い場所で病人を長く待たせるとは何事か!」と抗議し始めました。
珍しい事も有るもんだ、それともそんなに参ってる様に見えるのかな?と思っていると漸く案内のナースが走って来ました。
そして旦那はロビーに私は小さな個室に案内され、入院病棟に入る者はPCR検査が必要だと説明されます。
やがて防護ガウンに身を包んで現れたのは恭しいお供を連れたS先生。
ほえ?こんなお偉い先生がPCR検査しに来るの?と思う内にグリグリと(鼻もげるかと思った)検体を取られ、やがて「陰性でした。こちらにどうぞ。」と外来診察室に通されると旦那が居ました。
「ここで他の人間と接触するなら検査してもなぁ。」と思ったのは内緒です。

手術の説明を聞き、何枚書いたか忘れるくらい同意書にサインを求められ入院病棟に向かうエレベーター前で旦那と別れました。
コロナ対策とは言えこれで退院するまで直接会う事は叶いません。
このシチュエーションだけでメンタルやられる人も居るんじゃないかと考えてる内に病室に到着。
病衣を渡され着替える様に言われます。
そして栄養士が入院中の食事について(アレルギー等の)細かい聞き取りに来て、薬剤師が持参薬やお薬手帳の確認に来て、他には事務方が来て。
正直手続きだけでもうんざりしていると看護師が来てまた何本も採血をして、手術当日までに血栓の有無のエコーや再びの大腸カメラの予定等を説明してきます。

大腸カメラと聞いてまた下剤を飲むのか?だったら嫌だ。ほんとにつらいんだと力説したところ下剤と言っても今回はコップ一杯で大した事ないしそれプラス残りは浣腸で出すからほんとに大した事はないからと笑顔で答えてきました。

大嘘でしたけど。

そりゃ目的が目的だから腸を空にする必要性は重々分かるんですけど。
こう何度も腸に無理させていいのかと疑問に思います。

そしてノルマ(?)を全てこなすと「今日はもうする事が無いのでゆっくりしてください。明後日の昼までは普通に食事が出ますから。」と言い残して看護師は去って行きました。
そして言葉通り夕食が提供されたのですが、これがまぁお世辞にも美味しい物では無く。
絶食後でなければ絶対箸を付けたくない様なメニューでしたが。
空腹は最高の調味料ってのは本当ですね。
残さずいただきました。

そんなこんなで手術当日の朝。

前日からの絶食からの腸内大運動会は何度も書いてるから割愛します。
手術着に着替える様に言われ頭にシャワーキャップみたいなのを被せられて点滴棒を持ちながら歩いて手術室に向かい、入口で履物を替える様に言われて入室すると「ここは冷蔵庫か?」と思う程にギンギンに冷房の利いた場所で、その場に居た人達は笑顔で迎えてくれましたが私はとてもじゃないけど笑う気力は無かったです。

手術台に自分で昇り横たわると手術着の背中部分がペリペリとはがされて背中にぼたぼたと滴るくらい薬液を塗られ「チクッとしますよ。」と声を掛けられて背骨に沿って針を刺されました。
これ自体は大して痛くは無かったですが。

そして何をされたのかはよく分からなかったのですが「はい、段々眠くなりますよ。」と言われた後にすぐに意識は無くなりました。

「段々じゃねーじゃん!」と思う暇は無かったです。


続く

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