見出し画像

おーい、まりりんガンだってよ。③

帰宅すると旦那がリビングで新聞読んでて。
「おかえり〜。」とのんきな様子で振り返ったのですが。
すぐに新聞をたたみ、座り直して「何か有ったの?」と聞いてきまして。
後に聞いた処によると玄関開けて「ただいま。」と言わずに入ってきて尚且物凄く困った顔をしていたそうです、自覚は有りませんでしたが。

相手が水を向けてくれたので医師の言葉をそのまま伝え明後日に大腸カメラをするんで明日の夕方以降は絶食になる等具体的な話も出来ました。
旦那は「この1週間御飯を全くおかわりしないしトイレによく行くので変だなと思ってはいた。」と言いました。
私にはそんな自覚は全く無かったんですけどね。
更に旦那は少し苛立ちながら「ちょっとでも痛いとかしんどいとか有るならなんですぐに医者に行かなかったのか。」みたいな意味の事を言いましたけどそれからはいつも通りの感じで夜は更けて行きました。

翌日、絶食中に食べ物の匂いがしたらつらいだろうから夕食は食べて帰ると言い残し旦那は出勤して行きました。
私は時間を見計らって職場に電話して大腸カメラ(基本は一泊入院)行くこと、そんな状態なので数日有休を使いたいこと、残念ながら研修は行けそうもないことを伝えました。
施設長は驚きながらも「お大事に。」と労ってくれて了承してくれました。

夕食から絶食ではあるけれど水分は摂ってもいいとの事だったのでお茶ばっかり飲んで過ごしていると旦那帰宅。
「俺明日休み取ったから。朝病院までおくるわ。」と当たり前の様に言うとお風呂へ。
この配慮は後に物凄く感謝する結果となるのです。

そして翌朝指定の時間になったので下剤を飲む事になりましたが。
この下剤マグコロール100と云いまして私は初めて見る代物。
でっかい蓋付き容器に粉が入っていて、これに飲料水を1.8リットル加えてよくシェイクして1〜2時間掛けて全て飲み干せとの指示だったのですが。
このマグコロール、お味が水くさいポカリスエットみたいな感じ、そして私はグリーンダカラ以外のアイソトニックは味が大嫌いと云う事実が。
ただでさえ嫌いな味の更に水くさい物を一升瓶一本分飲めと……それだけでかなりの拷問レベル。😑

やがて筆舌に尽くしがたい下痢、下痢、下痢!
下剤を飲んでるんだから当たり前と言えば当たり前なんですが何度もトイレを往復しやがて便器から立ち上がる事も出来ないほどのひっきりなしの排泄。
腹筋は痛くなり、冷や汗は止まらず、吐き気までしてくる始末。
私がトイレを占領しているので旦那は近くのコンビニにトイレを借りに走り、私がげっそりとトイレから出られたのは最初にトイレに飛び込んでから一時間以上経ってからでした。

そして旦那の運転で病院へ。
先述の通りここまで強力な下剤を飲んだ後に一人で病院なんて行けたもんじゃない。
ほんとに居てくれて良かったです。


続く

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?