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1000億規模のシステムを5倍の規模へスケールアップ!内製システムに向き合うバックエンドエンジニアの挑戦

奥田 泰弘(Yasuhiro Okuda)
IT部門 SCMグループ
大学卒業後、ユーザー企業の業務SEを2社で経験。2018年にモノタロウへ中途入社。サーバーインフラグループでインフラ全般のマネジメントを行った後、現在はSCMグループマネージャーを務める。

フルスクラッチの基幹システムの大規模リプレースを促進したい 

 ーこれまでのご経歴をお教えください
私は過去2社、いずれもユーザー企業の業務SEとして3度の基幹システムのリプレースを経験してきました。その間、会社の戦略や状況に応じて、基幹システム系とプラットフォーム系の組織やプロジェクトを行ったり来たりという感じです。
特に前職では、ベンチャーだったこともあり、情報システム部門の職務だけでなく、サービス企画や新事業の立上げ、全社のセキュリティ管理等、幅広く経験させていただきました。

 ー転職のきっかけは何ですか
転職エージェントさんからの声かけで動き始めました。それまでモノタロウの名前は聞いたことはありましたが、正直「ニッチなEC事業を展開している」程度の認識でした。ただ話を聞くにつれて、フルスクラッチで開発しているということや、20年近く動いてきた基幹システムのリプレースを検討しているということがわかり、自分の経験を存分に活かせるのでは、と感じ転職を決意しました。

 ー入社されてから今まで、どういった取り組みをされてこられましたか
入社後はサーバインフラグループで、インフラ全般のマネジメントを行ってきました。2019年5月から現在のSCMグループに所属しています。基幹システムの開発・保守・運用という役割を果たすにあたって、まずは巨大な基幹システムの全貌を理解することから始めました。正直今でも全貌を完全に理解できているわけではないのですが(笑)

どんなに小さな要望に応える場合であっても、現行システムを止められないため、安定稼働を念頭において、強化すべきところ、保守すべきところを見極められるように努めています。その上で、ユーザー部門からの要望に少しでも多く応えられるように、チームのメンバーと協力して開発・保守・運用を進めています。

 ーなぜここまで、内製かつフルスクラッチで開発を行ってきたのでしょうか?
やはり創業当時は、当社のような業態にぴったりとはまるシステムが無かったことが理由です。2000年代では非常に珍しいのですが、Pythonで基幹システムが開発されてきました。お客様から注文があったのち、SCM、CRM、OMS等のシステムが一気に連動して、商品を梱包して出荷するなどの倉庫内の作業以外は、ほとんどのプロセスが自動化されています。そうした要素にフィットするシステムはなかなかありませんでした。
 ただ現在はパッケージソフトも進化してきているので、ビジネス要求とシステム要件とを比較検討し、徐々にですが部分的にパッケージソフトの導入も進めています。
 ー入社してからのイメージのギャップはありましたか?
いえ、イメージにかなり近かったですね。システム面では10数年動かし続けているものなので、非常に複雑に組みあがっている部分もあり、またドキュメントで把握できる範囲も限定的です(笑) 実際にブラックボックスに見える部分もあり、詳しい人へのヒアリングや、最終的にはソースコードを読解したり、別環境での再現をしたりすることもありました。
想像通りではありましたが、やはりその規模感は、難しさでもあり、やりがいにも感じています。

基幹システムはMonotaROのビジネスそのもの
 ーその難しさ、大変さとは、どんなものなのでしょうか?
24時間365日止められないビジネスであり、社内のシステムも利用者が多いため、データ1件のちょっとしたミスが出荷遅れなどのトラブルの引き金にもなりかねず、使命感を持って常に慎重に作業する必要があります。
また、10億件を優に超えるテーブルなどもあるため、データをメンテナンスするにしても,新しい機能を実装するにしても、パフォーマンスにどういった影響があるのかを見極めながら仕様を検討したり作業手順を設計したりする必要があることが難しさでしょうか。

 ー一方で、どのようなところが面白さ・やりがいに感じていらっしゃいますか?
まず1000億円以上の売上を支える巨大な基幹システムである点です。そしてそこには「受注から納品まで」の全てのプロセスが詰まっています。いわば、モノタロウのビジネスそのもの、とも言えるものなんです。
それゆえに基幹システムの理解が、ビジネス全体の理解につながります。会社の戦略の方向性や全体像を理解しながら最適な対応を行う必要があり、だからこそ小規模な開発や保守だとしても、単なる「作業」で終わることがありません。
 さらに言うと、こうした特性がある基幹システムですから、社内の数多くの部門が利用してます。様々な部門から相談や改善要望をもらう機会が多く、実際に使う方たちと顔を合わせ、最善策についてディスカッションしながら仕事ができます。組織間に壁がなく、正直に不満の声や意見をもらえるのはありがたいですね。月並みな言葉かもしれませんが、部門からの「ありがとう」もすぐにいただくことができますし。もちろん、期待に応えられずに苦笑いされることもありますが(笑)

また私が今担っているSCMもモノタロウの基幹システムの例にもれず、トランザクションが半端なく多いものです。出荷までに決めないといけないこと、例えば在庫の有無、サプライヤー様の条件、配送業者様等の条件が、1800万点の商品との掛け合わせで発生してきますから。その分、物流や在庫管理の業務知識が深く身につきますし、システム開発もチャレンジングですね。

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バックエンドエンジニアから見たMonotaROとは

 ーここは良いな、と思う部分はどこでしょうか。
Webからバックエンドまで全て内製でシステムを構築してきていることから、ITスキルだけではなく当社のビジネスや業務に精通したレベルの高いエンジニアが、社員として多数存在していることは入社して驚いた部分の一つです。手前味噌かもしれませんが、レベルの高さでは、関西No.1と言えるかもしれませんね。
また、何か課題や問題が発生してもすぐに関係者とコミュニケーションが取れ、必ず誰かが解決策を提案でき、それを即座にシステムに反映することができます。あまり表面からは見えないかも知れませんが、トラブルに対する現場力があり、変化に強い組織と言えます。
BigQueryにデータが集約されていて、それを業務部門の担当者がSQLを書いて抽出するといったことが当たり前に行われている。そのことからも技術力があるといいますか、データドリブンな環境なんだなと思います。
こうしたことが、お客様に対するきめ細やかなサービス、安定したサービスの継続にもつながっており、お客様からの信頼感を得るための一助にもなっていると思います。

5000億円の売上を支えるシステム構築へ

 ーどのようなチャレンジをされるのでしょうか。
基幹システムの部分部分で、可能なところはパッケージへのリプレースを進めていますが、それで吸収し切れない部分もあり、古くても当面継続して利用しなければならないものもあります。データ量、トランザクション量ともアーキテクチャーの限界が近づいてきている状態で、事業の成長につれて、さらにそれらは3年で2倍になると予想しており、テコ入れが必要な状況です。
元々あらゆる機能が密結合だったため難易度は高いのですが、まずは影響範囲を見極めながら少しずつ解きほぐし、最終的にはサブシステム単位に分解してその間を疎結合にします。そして、新しい技術・ツール・サービスなども活用しながら、利用者も運用する側もハッピーな形に変えて行きたいというのが私たちの考えです。それがさらに変化に強い会社としてのベースになるはずですから。


 ーそれを目指していく上での想いとは
古いシステムを業務で利用している方たちがストレスを感じながら使っていることは想像に難くありません。まず使い勝手やパフォーマンスを良くすることで生産性が向上し、ひいてはその先にいるお客様の満足度も向上させたいと思っています。
私たち自身も、学びが本当に多いんです。基幹システムが担っていることをしっかり理解すること、業務部門とのコミュニケーションを通じて改善を続けていくことで、当社のビジネスやプロセスの良い部分も悪い部分も正しく見極められるようになると思います。そしてさらに、フルフィルメント全体を見渡した全体最適化を考えられるようになっていきたいですね。

働く場所としてのMonotaROとは

 ー働く環境、としてはいかがでしょうか。
私のようなマネージャーでも、残業が30時間を超えると怒られます(笑) 19時にはほとんどのメンバーが帰っていますね。
いわゆるIT企業ではないので、制度などに関しては完全にエンジニア向けのものではないといえますが、働く環境については自由度は高いです。使用するツールにも大きな制約はなく、マウス・キーボードなども持ち込みが可能(申請は必要)です。開発成果物も全てクラウド上に保管されているため、基本的に社内のどこにいても作業ができます。
また正社員の3分の1がエンジニアですから、エンジニアが大切にされる風土を感じます。風通しも良いため問題を感じたら忌憚なく意見が言え、その結果すぐに改善されるということも多く、ストレスは感じないですね。
そしてシニアエンジニアが多いということは、アンテナが高い人が多いということでもあります。色々な記事をもってきて、ワーワー言いながら、IT業界の最新の取り組みをふんだんに取り入れていっています。アジャイル開発、CI/CDなどの環境が整っており、比較的最新の技術や開発スタイルに触れ、身につく機会が多いですよ。

会社設立以来の転換期。エンジニアとして濃い時間が待っている

 ー「ぜひこんな方に仲間になってほしい」人物像とは?
色々と利用部門から改善の相談や要望を受ける機会も多いものの、当然、時間もリソースも限られます。積極的にコミュニケーションを取りつつ、要望そのものだけではなく背景となっている課題や不満などを上手に聞き出し、課題意識をもって主体的に改善に取り組める方だとありがたいですね。
先ほどお伝えしたことの裏返しでもありますが、情報感度ならびに学習意欲が高く、開発スキルを高めることや生産性を向上させることに意欲的であることは必要なのかな、と思います。

 ー覚悟といいますか、認識しておいていただいた方が良いことは?
開発や保守、運用という仕事の中には、面倒で泥臭いことも随分残っています。逆に言うと変えられる部分も本当に多い。自分たちの開発スタイルや運用も、それまでの方法をただ続けるのではなく、新しい技術やトレンドを取り入れつつ、自らアイディアを出してどんどん楽な方法に変えて行ってほしいと思っています。ある意味、面倒くさがりの方が歓迎です。
決して理不尽ではないのですが、変化や無茶振りもあります。そういう時にはどうすれば手早くかつ安全に実現できるのか、SEとしての真価を問われる局面でもあり、そういった環境をむしろ楽しんでほしいですね。

 ー未来の仲間へ、ぜひメッセージを!
中途採用者がほとんどで、私もそうですが特にここ数年で入った方の割合も多い。古くから当社のシステムを支え、モノタロウのビジネスに精通した方と、これまで他社で様々な経験やスキルを身に着けた方がいい具合に混じり合っていて、刺激が多いと実感しています。
基幹システムで言えば、さらなる事業の拡大を目指して様々な大きなプロジェクトが平行して動いています。会社設立以来の転換期を迎えており、これから起きることを実際に中で体験できることは、エンジニアとして濃い時間を過ごすことができ、間違いなく成長するチャンスがあるといえますよ。ぜひ一緒に成長に向かっていける仲間をお待ちしております!


株式会社MonotaROでは一緒に働く仲間を募集しています




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