見出し画像

MDに追加される「深淵の獣」について

どうも皆さんこんにちは。
「モノスト」 Monosuto (@monosuto0709yp) / Twitter といいます。

今回は、MDにて今後暴れるであろう
「深淵の獣(ビーステッド)」についてお話していけたらなと思います。
色々書いていたらそこそこの量になってしまいましたので、休憩をはさみながら読むことを推奨します。

まず

「深淵の獣」とは

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分または相手の墓地の光・闇属性モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを除外し、このカードを手札から特殊召喚する。
相手フィールドにモンスターが存在する場合、この効果は相手ターンでも発動できる。

上のテキストを固有で持つ、
相手ターン中に相手の墓地からモンスターを除外しながら、自身を特殊召喚する。
中々やばい効果を持っているモンスターが「深淵の獣」です。
中には少し異なった召喚方法・効果を持つモンスターもいるので、それはそのカードの解説の際にお話しします。

また、それぞれの②には固有の効果があり、それも相まって強力なモンスター群となっています。
登場時、様々なデッキに出張し、「光・闇系デッキ」をいじめ倒してしまったため(それでもティアラメンツは生きていたのですが)大きな規制が入りました。
詳しい規制・それぞれの固有効果については、次からの各種モンスター解説の際にご紹介します。
注)カード名にあるリミット表記は投稿時点での紙のリミットレギュレーションになります。

メインデッキモンスターについて

「深淵の獣サロニール」(サロニール)

効果モンスター 星6/闇属性/ドラゴン族/攻2500/守2000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分または相手の墓地の光・闇属性モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを除外し、このカードを手札から特殊召喚する。
相手フィールドにモンスターが存在する場合、この効果は相手ターンでも発動できる。

(2):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
「深淵の獣サロニール」以外の「ビーステッド」モンスター1体
または「烙印」魔法・罠カード1枚をデッキから墓地へ送る。

「深淵の獣」のレベル6モンスターの中で唯一規制対象にならなかったモンスター。
墓地に送るカードとしては、「光属性」の「深淵の獣」がいいでしょう。
これらは自己蘇生効果を持つため、墓地に送ることで実質的なサーチとして機能します。
上のように、けして効果が弱いわけではないのですが、他の「深淵の獣」が出張パーツとしてもかなり優秀なのに対して、「烙印」との結びつきが強くなっているためか、あまり出張としても悪用されなかったため、無制限という形になっていると思われます。

「深淵の獣ドルイドヴルム」(制限)(ドルイドヴルム)

効果モンスター 星6/闇属性/ドラゴン族/攻2500/守2000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分または相手の墓地の光・闇属性モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを除外し、このカードを手札から特殊召喚する。
相手フィールドにモンスターが存在する場合、この効果は相手ターンでも発動できる。

(2):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合
相手フィールドの特殊召喚されたモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを墓地へ送る。

もはや日常と化したため言及はしませんが、圧倒的強さを誇る共通効果に加え、墓地に送られた場合に相手フィールドの特殊召喚されたモンスターを破壊するという、鬼のような効果を持っているカードです。
あげるべき弱点のようなものもこれと言ってなく、優秀なステータスと、破壊時ではなく、墓地に送られた場合に発動可能な効果。
無理やり弱点をひねり出すならば、「固有効果が対象を取る」「リソースとしてプラスになるわけではない」くらいなもので、前者においては耐性がない特殊召喚されたモンスターを選ぶこともでき、後者は相手が失うリソースの方がたいていの場合自分より多い。
なにより、「他のカードをサーチする」のようなコンボ的一面を持たないため、1枚で完結する効果を持っていることが果てしなく強力で、様々なデッキに出張したため、制限カードとなりました。

「深淵の獣バルドレイク」(制限)(バルドレイク)

効果モンスター 星6/闇属性/ドラゴン族/攻2500/守2000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分または相手の墓地の光・闇属性モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを除外し、このカードを手札から特殊召喚する。
相手フィールドにモンスターが存在する場合、この効果は相手ターンでも発動できる。

(2):相手が儀式・融合・S・X・リンクモンスターを特殊召喚した場合
このカード以外の自分フィールドの光・闇属性モンスター1体をリリースし、
その特殊召喚されたモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを除外する。

固有効果に関しては、自分以外の「光・闇モンスター」を要求しますが、ハチャメチャに強力な妨害効果を持っています。
リンク召喚を連続して行うテーマでは相手の途中経路を叩き潰す事ができ、相手の展開のゴールが儀式・融合・S・X・リンクであった場合、そこに対して効果を発動することもできます。
他に場にモンスターを要求するため、制限前も複数枚積まれることはあまりなかったのですが、他の「深淵の獣」を規制した枠に入るに足る強力な効果を持っているため、制限カード入りとなりました。

「深淵の獣マグナムート」(制限)(マグナムート)

効果モンスター 星6/闇属性/ドラゴン族/攻2500/守2000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分または相手の墓地の光・闇属性モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを除外し、このカードを手札から特殊召喚する。
相手フィールドにモンスターが存在する場合、この効果は相手ターンでも発動できる。

(2):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
このターンのエンドフェイズに、自分のデッキ・墓地から「深淵の獣マグナムート」以外のドラゴン族モンスター1体を選んで手札に加える。

固有効果のサーチはエンドフェイズであるため、自分ターン中に発動したとしても展開に絡むことはまずないでしょう。
しかし、「深淵の獣」共通効果である相手ターン中の特殊召喚を行えば、自分のターンに欲しいドラゴン族を用意する事ができ、非常に強力なモンスターです。
同時に、特殊召喚時の効果であるためにエンドフェイズに効果を発動して妨害を食らうことはありません。
出張パーツでも満足な性能を持ち、ドラゴン族主体デッキはもちろん、ドラゴン族を使わないテーマにおいても、「深淵の獣」をサーチすることでさらなる「深淵の獣」展開・相手の墓地除外による妨害が行える。
かなりの数のデッキに登場することとなり、制限カードとなりました。

「深淵の獣ルべリオン」(制限)(深ルべリオン)

特殊召喚・効果モンスター 星8/光属性/ドラゴン族/攻2500/守3000
このカードは通常召喚できない。
「深淵の獣ルベリオン」は1ターンに1度、自分フィールドのレベル6以上のドラゴン族・闇属性モンスター1体をリリースした場合のみ手札・墓地から特殊召喚できる。
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードを手札から墓地へ送って発動できる。デッキから「深淵の獣ルベリオン」以外の「ビーステッド」モンスター1体を手札に加える。
(2):自分メインフェイズに発動できる。デッキから「烙印」永続魔法・永続罠カード1枚を選んで自分フィールドに表側表示で置く。

はじめに言っていた、少し特殊な奴の1人?です。
まず、相手ターン中に出ません。
次に、墓地から除外しません。
最後に、これはどうでもいいといえばどうでもいい違いなのですが、
他の「深淵の獣」は「ビーステッド」と読まれるのに対し
「ルべリオン」の「深淵の獣」は「ザ・ビーステッド」と読まれます。
こんな感じで、他の「深淵の獣」とは少し違います。
相手ターン中に出ないんじゃ対して強くないように見えるかもしれませんが、「ビーステッド」をサーチする効果を持つこと。
後述しますが、「深淵の獣」関連の魔法・罠には強力なものが多く、それらを「灰流うらら」に妨害されることなく、置けること等、非常に強力なモンスターです。
「深淵の獣」の環境への参入と暴れるシーンの増加によって、制限カードとなりました。

「深淵の獣アルベル」「深アルベル」

チューナー・効果モンスター 星4/闇属性/ドラゴン族/攻1800/守 0
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードのカード名は、フィールド・墓地に存在する限り「アルバスの落胤」として扱う。

(2):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、
手札を1枚捨て、相手のフィールド・墓地のドラゴン族モンスター1体を対象とし、
以下の効果から1つを選択して発動できる。
  ●このカードを墓地へ送り、対象のフィールドのモンスターのコントロールをエンドフェイズまで得る。
●このカードを墓地へ送り、対象の墓地のモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。

効果を読んでもらえればわかるのですが、元々「深淵の獣」と「烙印」は混合できるテーマではあるのですが、中でもこのカードは結びつきが強く、「アルバスの落胤」として扱うとまで書かれてしまっています。
そして、「深ルべリオン」のように他の「深淵の獣」にアクセスできるわけでもないため、出張としても使われることないため、今回記事のテーマである「深淵の獣」とはあまり関係がないことから、少し、紹介するか迷いました。
相手のモンスターのコントロールを奪えるならちょっと強そうに見えますが、「深淵竜アルバ・レナトゥス」をEXに入れておけば効果を発動するまでもない。
じゃあ「通常召喚しやすい深淵の獣」としての需要があるかと言われれば
フィールド・墓地に存在するときは「アルバスの落胤」として扱われるため、「深淵の獣」になれない。
ちょっと残念な子なんですよね。
そのため、大半の「深淵の獣」が制限カードになった中、なにもされずに残ったカードになっています。

「深淵の獣アルバ・ロス」「アルバロス」

特殊召喚・効果モンスター 星12/光属性/ドラゴン族/攻3500/守3500
このカードは通常召喚できない。自分フィールドの「ビーステッド」
モンスター2体をリリースした場合のみ手札・墓地から特殊召喚できる。

(1):この方法で特殊召喚したこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、
フィールドの表側表示の儀式・融合・S・X・リンクモンスターの効果は無効化される。

(2):表側表示のこのカードが相手の効果でフィールドから離れた場合に発動できる。
相手エンドフェイズまで、お互いのEXデッキの裏側表示のカードを全て表側表示で除外する。

「深淵の獣」に多くの制限がかかったため、出すのは相当難しいかもしれませんが、その難しさも納得の強力な効果を持っています。
上から殴るのも攻守ともに3500という優秀なスタッツによって難しく、相手によってはそのまま勝ち切れるかもしれません。
効果をみれば強く思えるかもしれませんし、「なぜ制限にならないのか」と
思われるかもしれませんが、他の「深淵の獣」のリリースでの召喚が(1)効果の起動条件であるのにも関わらず、それらが制限されたことによって、フィールドに二体の「深淵の獣」の用意が非常に困難なことが大きな理由でしょう。
弱点としては、相手の効果でフィールドから離れた際に起動する効果なのですが、デッキに戻された際・「壊獣」によるリリースでは発動ができずないという点。
「無限泡影」「禁じられた一滴」によって効果が無効化されてしまうと(1)を無効にされてしまうため、相手の効果を無効にできないのに加えて、(2)効果が起動しても相手はすでに展開を終えたため意味をなさない。といった状況になってしまう。という二つが主に挙げられます。
また、無効にする効果の範囲は自分のフィールドでもあるため、注意が必要です。

以上がメインデッキにおける「深淵の獣」の紹介です。
次からは「魔法・罠」についての紹介をしていきたいと思います。

魔法・罠について

「復烙印」

永続魔法
このカード名の、(1)の効果は1ターンに1度しか使用できず、
(2)の効果は同一チェーン上では1度しか発動できない。

(1):光・闇属性モンスターが除外された場合、そのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを持ち主のデッキの一番下に戻し、自分はデッキから1枚ドローする。

(2):1ターンに1度、相手がモンスターの召喚・特殊召喚に成功した場合、自分の墓地の「ビーステッド」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

(1)効果は、光・闇の除外を用いることが多い「深淵の獣」においてかなり有用なカードになっていて、効果のトリガーは「光・闇の除外」であるため、他のテーマにおいても用いられる場合もある。
(2)効果も相手が条件を満たさない場合は全くないといってもさしつかなく、効果も「ビーステッド」の蘇生という非常に強力なものとなっている。

「烙印の獣」

永続罠

このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):1ターンに1度、自分フィールドに「ビーステッド」モンスターが存在する場合、
自分・相手のメインフェイズに、自分フィールドのドラゴン族モンスター1体をリリースし、
相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。


(2):自分・相手のエンドフェイズに、
自分の墓地の「烙印」永続魔法・永続罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを自分フィールドに表側表示で置く。

(1)効果はシンプルな対象破壊効果で、フィールドのカードを対象にできるため、相手の永続罠や伏せカードの破壊もできる。
また、「フィールドのドラゴン族のモンスター」のリリースが条件であるため、「ドラゴン族」を主体に戦うデッキでは出番があるかもしれない。
(2)効果は対象が「烙印」永続魔法・永続罠であるため、「烙印」の強力なカードである「赫の烙印」や「烙印融合」には触れられない点には注意。

「導かれし烙印」

永続罠

(1):1ターンに1度、自分フィールドの
「ビーステッド」モンスター1体のみを対象とするカードの効果を相手が発動した時、
または自分の「ビーステッド」モンスターの効果の発動にチェーンして
相手がカードの効果を発動した時、
自分または相手の墓地の光・闇属性モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを除外し、その発動した効果を無効にする。

「ビーステッド」一体のみを対象にとるカードの効果を相手が発動
自分の「ビーステッド」モンスターの効果の発動に相手がチェーンして効果を発動した時に、自分か相手の「光・闇」モンスターを対象に発動でき、そのモンスターを除外しながら相手の発動した効果を無効にできる。
相手の墓地のカードを対象に効果を発動した「ビーステッド」に対してチェーンが組まれた時、さらに相手の墓地から「光・闇」モンスターを除外しながら妨害ができる、場面は選ぶものの強力な効果を持っています。
一見、効果発動タイミングは絞られますが、「自分がビーステッドモンスターをどこで発動するか」に対しての記述がないため、墓地に送られた「ビーステッド」の効果の妨害に対しても発動することが可能となっています。

「烙印の即凶劇」

永続罠
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分・相手ターンに発動できる。
ドラゴン族モンスターを含む自分フィールドのモンスターを素材としてS召喚する。

(2):自分フィールドに「ビーステッド」モンスターが存在する限り、相手の儀式召喚のためにリリースされ相手の墓地へ送られるモンスター及び、相手の融合・S・リンク召喚の素材となり相手の墓地へ送られるモンスターは、墓地へは行かず除外される。

(1)効果はフリーチェーンでのシンクロ召喚を可能としており、「深淵の獣」が「ドラゴン族」であることから、チューナーさえ
盤面に用意できれば相手ターン中に妨害効果を持ったシンクロモンスターを立てることも可能となっています。この時にシンクロ召喚するモンスターに関しては制限がかかっていないため、エクストラデッキに強力なシンクロモンスターを用意していれば非常に有用なカードになるでしょう。
また、「メインフェイズのみ」のテキストがないため、攻撃後にシンクロ召喚を行えば、追撃が行えることも非常に強力だといえるでしょう。

(2)効果は、相手の儀式・融合・シンクロ・リンク召喚の素材は墓地へ行かず、除外されるという。というデッキによってはそれだけで致命傷になりかねない効果です。
弱点として無理やり上げるならば「深淵の獣」の効果を発動するのに必要な「光・闇」も墓地に行かなくなってしまうという点でしょうか。
それをおいても、相手に対する影響力は相当なものになるといえます。
確かに相手の墓地から除外しつつの展開が強力な「深淵の獣」であり、それがつぶれてしまうのは、痛手ではあります。
がしかし、それ以上に相手のデッキを苦しめられるのであれば結果+にできる
ため、そこのバランスを考えての採用をしてみるといいと思います。

以上が魔法・罠の紹介になります。
次からは、エクストラデッキの「深淵の獣」について紹介していきたいと思います。

エクストラデッキモンスターについて

「深淵の神獣ディス・パテル」

シンクロ・効果モンスター星10/闇属性/ドラゴン族/攻3500/守3500
チューナー+チューナー以外のドラゴン族モンスター1体以上
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):除外されている自分または相手の光・闇属性モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。


(2):相手がモンスターの効果を発動した時、
除外されている自分または相手のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを持ち主のデッキに戻す。

さらに、対象のカードの持ち主が自分の場合、そのモンスターを破壊する。
相手の場合、その発動した効果を無効にする。

大見出しまで使っている割に、エクストラデッキにおける「ビーステッド」は一つだけとなります。
効果は相手がモンスター効果を発動した時、そのモンスターを破壊・効果無効のどちらかができるものとなっています。
「場合」ではなく「時」の効果であることに関しては注意が必要となっています。
また、このカードは「ビーステッド」であるため、墓地に送る事ができれば、「復烙印」の効果で蘇生することもできるため、疑似1妨害を立てることができます。

戦術

ここまででも、かなりな文字数になっていて、ここから先は「深淵の獣」の内容とは関係ないものが出てきがちになります。
そのため、
「深淵の獣」のみの情報が欲しくて読んでくださった方は、
ここから先は読まない。
「深淵の獣」の多少の具体的運用法も知りたいと思っている方も、
一旦休憩を取って、頭の中が多少クリーンになってから読む。
ことをお勧めします。

以下に書く内容としては、
・簡単な「深淵の獣」の扱い方と相性のいいカード
・相性の良いテーマとして二つ程

になります。

簡単な「深淵の獣」の扱い方と相性のいいカード

まずは簡単な扱い方の解説・・・と行きたいのですが、「深淵の獣」は
「灰流うらら」「増殖するG」のような大体の対面で安定して機能する類の汎用手札誘発とは違います。
発動ができてもそれが相手の妨害になるかどうかは相手のデッキによりますし、それによって相手に与える妨害効果とこちらが消費する手札、どちらが大きいかのバランスを考える必要があります。
簡単にまとめると「便利な妨害だけど使う場面は選ぼうね」です。
しかし、ドラゴン族として展開できるコマに簡単になれるため、その用途で使うのであれば非常に有用でしょう。
スタッツも優秀で、その個体で完結する効果を持っているものもいるため、「純粋な壁としての働きをさせつつ、壁が欲しい」くらいの感覚としてつかいたいのであれば、それもいいでしょう。。
一瞬で終わってしまいましたが、「深淵の獣」の具体的な運用は後に書こうと思っているため、ここでは控えようと思います。

ここからは、「深淵の獣」と相性のいいカードの紹介になります。
「深淵の獣」は出張パーツとしての働きが非常に有用であるため、そう多くはありません。
そのため、いくつか抜粋する形でお話ししたいと思います。

「深淵の獣」の優れた点として、皆さんがパッと考えるものが
「後攻0ターン中の展開」「相手の墓地除外による妨害」
「自分の墓地除外によるギミック作動」「ドラゴン族の合わせやすさ」
上記四点があると思います。
今見出しで扱うのは上の二点に着目したもの・純粋な出張パーツとして価値があると思ったものにしぼって、残りは次の見出しにてお話しする、
「相性の良いテーマとして僕が気に入ったもの」
の中で交えながら話していけたらなぁと思います。
ちなみに、ここからの画像は意図的にサイズを小さくしています。
理由としては、汎用カードが多いため大半の人が名前でイラストが浮かぶことが多いこと・純粋に縦長になりすぎかなぁっと僕が思ったからです。
見にくいと感じたら全画像フルサイズにします。

相性のいいカード in メインデッキ

1.「D.D.クロウ」 (クロウ)

効果モンスター  星1/闇属性/鳥獣族/攻 100/守 100  
(1):このカードを手札から墓地へ捨て、相手の墓地のカード1枚を対象として発動できる。  
そのカードを除外する。この効果は相手ターンでも発動できる。

このカードと「ビーステッド」との相性として特筆すべきなのは、その属性でしょう。
メインデッキにおける「ビーステッド」は共通効果として
自分または相手の墓地の光・闇属性モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを除外し、このカードを手札から特殊召喚する。相手フィールドにモンスターが存在する場合、この効果は相手ターンでも発動できる。」
があり、太字にしている箇所ですが、対象にとる墓地のカードの持ち主はどちらでも構わないんですね。
これと「クロウ」を合わせると、手札こそ相当渋くなってしまうものの、
相手の墓地のカードを属性・種類を問わず除外しながら「ビーステッド」の特殊召喚が行えるようになります。
そしてこれは、「光・闇」が少ないテーマを相手取った時に、これは非常に有用だといえます。
1つのプランとして、考慮してみてもいいかもしれません。

2.「幽鬼うさぎ」(うさぎ)

チューナー・効果モンスター  星3/光属性/サイキック族/攻 0/守1800  
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。 
 
(1):フィールドのモンスターの効果が発動した時、またはフィールドの既に表側表示で存在している魔法・罠カードの効果が発動した時手札・フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。  フィールドのそのカードを破壊する。

最近紙において評価が向上しているカードでので、これまで僕が書いているものを読みながら、すでに考えている人もいることと思います。
効果は単純明快。相手効果を無効にはできませんが、相手の展開はかなり妨害できるため、環境によっては(今がわかりやすい例ですが)流行るであるカードです。
また、この後にも「エフェクト・ヴェーラー」をとりあげますが、簡単な話、「光・闇」の手札誘発は全般相性がいいです。
その理由も単純で、
墓地に「光・闇」を送りやすいものは単純に「深淵の獣」と相性がいい。
「ビーステッド」は相手ターン中にも出せる。
手札誘発は相手ターン中にも発動できる。
これらから、「ビーステッド」の特殊召喚を容易に相手ターンにも行えるようにしようとした結果、「光・闇の手札誘発」は全般相性がいいです。

3.「エフェクト・ヴェーラー」(ヴェーラー)

チューナー・効果モンスター  星1/光属性/魔法使い族/攻 0/守 0  

(1):相手メインフェイズに、このカードを手札から墓地へ送り、
相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。
その相手モンスターの効果をターン終了時まで無効にする。

こちらは、前述した「うさぎ」とは違い、相手を破壊はしないものの効果を無効にするカードである。
大体の場合「無限泡影」と差別され、墓穴を貰ってしまうことから「無限泡影」の方が採用率が高くなっているカードでもある。
少し前までは、「ハリファイバー」→「セレーネ」→「アクセスコード」
までつなげることもできたため採用されることもあったが、ここ最近は全く見られなくなったカードの一枚。
どのくらい採用されないかというと、後攻特化にした「かぐや」でも採用されないくらい採用されない。(採用している方はごめんなさい)

4.アサルト・シンクロン(そのまま)

  チューナー・効果モンスター  星2/闇属性/機械族/攻 700/守 0 
 このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。  
(1):自分メインフェイズに発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。その後、自分は700ダメージを受ける。
この効果で特殊召喚したこのカードがモンスターゾーンに表側表示で存在する限り、
自分はSモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
  
(2):自分フィールドの表側表示のドラゴン族Sモンスターが、
リリースされた場合または除外された場合、
墓地のこのカードを除外し、そのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。

自身を特殊召喚する事ができるため、「ビーステッド」を場に用意し、
「混沌魔龍カオス・ルーラー」を出し、それをリリースして
「深ルべリオン」を特殊召喚し、(2)効果を用いれば、場にレベル8モンスターを2体用意する事ができるため、ランク8エクシーズ体の召喚が出来るようになる。
また、「混沌魔龍カオス・ルーラー」の効果によって、デッキトップ五枚のうちにある「深淵の獣」をサーチすることも可能など、非常に有用なカードとなっています。
ただ、ライフポイントを使用することがテーマによっては+-どちらにも作用するため、そこをどうとらえるかによっても採用の可否は変化するでしょう。

5.「シノビネクロ」(そのまま)

チューナー・効果モンスター 星2/闇属性/アンデット族/攻 800/守 0  
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
  
(1):このカードが既にモンスターゾーンに存在する状態で、自分の墓地からこのカード以外の  アンデット族モンスターが特殊召喚された場合に発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。その後、手札を1枚選んで捨てる。

(2):墓地のこのカードが、
効果を発動するために除外された場合、または効果で除外された場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。

何らかの形で墓地に送る事ができれば、「ビーステッド」モンスターを特殊召喚するときに除外した際、フィールドに戻ってくるため、そのままレベル8シンクロ召喚が出来る点・「ディスパテル」の効果の対象にできる点を評価しての紹介とします。
しかし、この効果が起動する場面はそう多いものではなく、できることなら相手の墓地のモンスターを除外して展開したいこと、わざわざこれを墓地に送って、さらに除外する対象にまでしなくてはならない手間から採用する価値は薄いと思います。

相性のいいカード in エクストラデッキ

1.「混沌魔龍カオス・ルーラー」(カオスルーラー)

シンクロ・効果モンスター 星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2500  
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上  
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
  
(1):このカードがS召喚に成功した場合に発動できる。
自分のデッキの上からカードを5枚めくる。
その中から光・闇属性モンスター1体を選んで手札に加える事ができる。
残りのカードは墓地へ送る。
  

(2):このカード以外の光・闇属性モンスターを1体ずつ、
自分の手札・墓地から除外して発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。

かなりのデッキに採用される比較的汎用性の高いシンクロモンスターです。
その効果の性質上「イシズ」との相性も非常によく、レベルも8と出しやすく利用しやすい。非常に強力なカードです。
一度エクシーズ素材としても墓地からの自己蘇生効果を持つため、再び利用しやすくなっていて、かなりの働きが期待できるでしょう。

2.「アクセルシンクロ・スターダスト・ドラゴン」(そのまま)

シンクロ・効果モンスター 星8/風属性/ドラゴン族/攻2500/守2000  
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上  
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
  
(1):このカードがS召喚に成功した場合に発動できる。
自分の墓地からレベル2以下のチューナー1体を選んで特殊召喚する。
  
(2):お互いのメインフェイズに、このカードをリリースして発動できる。  
EXデッキから「スターダスト・ドラゴン」1体をS召喚扱いで特殊召喚する。  
その後、自分フィールドのモンスターを素材としてS召喚する。
このターン、この効果でS召喚したモンスターは相手が発動した効果を受けない。

上にある「カオスルーラー」よりは多少汎用性は劣るものの、相手ターン中にシンクロ召喚が出来、レベル6「深淵の獣」とレベル2チューナーとのシンクロ召喚をすれば、その素材としたチューナーを再度出すこともできることによって、レベル10シンクロモンスターにも繋げられる、単体での性能ではなく、これを用いることによって生み出せる流れに着目した強さを持っています。
この流れを見た時に、誰もが考え付くのは
「フルール・ド・バロネス」になるだろうが、「相剣大公-承影」はその
効果の性質上、「深淵の獣」の効果による除外をすることによって相手の盤面と墓地にさらなる影響を与える事ができる
ため、対面や現在の墓地・妨害状況によって使い分けるとよいでしょう。
一応、(2)効果によって相手ターン中にシンクロ召喚をすることも可能となっているため、エクストラデッキに余裕がある場合はそのルートを検討することも十分ありだと思います。

3.「セイクリッド・トレミスM7」(トレミス)

エクシーズ・効果モンスター ランク6/光属性/機械族/攻2700/守2000  
レベル6モンスター×2  
このカードは「セイクリッド・トレミスM7」以外の自分フィールドの「セイクリッド」Xモンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。  
この方法で特殊召喚したターン、このカードの(1)の効果は発動できない。
 
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、
自分または相手の、フィールド・墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを持ち主の手札に戻す。

パッと見あまり有用そうにはみえないかもしれませんが、この効果は対象とするカードの持ち主に関しては制限をかけておらず、そのため墓地にいる「深淵の獣」を手札に加えることで次のターンの妨害として扱う事もできます。また効果使用後に「天霆號アーゼウス」にすればエクシーズ素材も二つで無駄なく処理できる点も個人的には好感触です。
問題は、レベル6モンスターを2体素材として要求するため、それ等の確保が「深淵の獣」単体では難しいというところでしょう。

4.「カオス・アンヘルー混沌の双翼ー」(カオスアンヘル)

シンクロ・効果モンスター 星10/闇属性/悪魔族/攻3500/守2800  
チューナー+チューナー以外の光・闇属性モンスター1体以上  
このカードをS召喚する場合、自分フィールドの光・闇属性モンスター1体を
チューナーとして扱う事ができる。
  
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを除外する。
  
(2):このカードは、
このカードのS素材としたモンスターの元々の属性によって以下の効果を得る。  
     ●光:自分フィールドのSモンスターは相手が発動したモンスターの効果を受けない。  ●闇:自分のモンスターは戦闘では破壊されない。

特筆したい効果や文を太文字にするようにしているのですが、ここまで全部太いと一周回ってインパクトに欠けますね。
まず、「光・闇」をチューナーとしても扱う事ができるため、かなりのデッキでの特殊召喚が可能である点
次に、特殊召喚に成功した場合の効果がフィールドのカードを対象にとっての除外であるという点
最後に、素材にしたモンスターによって効果を得るモンスターであり、これは「深淵の獣」を素材にすることで容易に達成できる
これらすべてが非常に強力で、攻守の数字も優秀というモンスターです。
MDには現在登場していませんが、登場した際には是非、組み合わせてあげてほしいと思います。

5.「天球の聖刻印」(天球)

リンク・効果モンスター「左下・右下」 
 リンク2/光属性/ドラゴン族/攻 0 
ドラゴン族モンスター2体  
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
 
(1):相手ターンに1度、このカードがEXモンスターゾーンに存在する場合、
自分の手札・フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。
フィールドの表側表示のカード1枚を選んで持ち主の手札に戻す。
  
(2):このカードがリリースされた場合に発動する。
手札・デッキからドラゴン族モンスター1体を、攻撃力・守備力を0にして特殊召喚する。

ドラゴン族を使用するデッキであれば基本入れられる強力なカードです。
出張とは少し離れてしまいますが、効果がどちらも非常に強力であるため、ここで紹介しておきたいと思います。
・相手フィールドの表側表示カードのバウンス
・デッキからのドラゴン特殊召喚

「深淵の獣」を出すこともでき、相手の妨害もできる。
「深淵の獣」の採用枚数が制限される以上、出すのは中々難しいかもしれませんが、出せた場合のメリットは大きいため採用を考えてもいいでしょう。


「相性のいいカード」だけであれば、他にもいくつか挙げられるのですが、汎用性が高く、比較的色んなデッキに採用することが可能なもののみを抜粋してまとめたものになります。
次からは、相性の良いテーマとしておそらく代表的なものを二つ、紹介したいと思います。

1.「烙印」
「深淵の獣」のテキストを読めばわかる事なのですが、「烙印」魔法に関するテキストを持つものが非常に多くなっていて、「烙印」とは非常に相性の良いテーマとなっています。
「サロニール」は「烙印融合」でデッキから直接墓地に叩き落して効果を発動することも可能で、デッキからのさらなる墓地送りもでき、「深ルべリオン」でも自身の特殊召喚に繋げられます。
また、「アルバスの落胤」もドラゴン族であるため、「天球」につなげやすく、最もといっても過言ではないほどに相性の良いテーマだと思います。
また、最強1枚初動である「烙印融合」はその1枚から展開を広げる事ができるため、手札内に「深淵の獣」が来てしまうことからなる初手の動きにくさも解消できるため、邪魔をしないで共存ができる点が非常に高評価です。
そういった意味で、常識と言えば常識ですが、1枚初動・実質1枚初動を多く用意できるテーマなどでは、採用数を多く確保できるため「深淵の獣」と相性がいいといえるでしょう。

2.「サンダー・ドラゴン」
「深淵の獣」の効果である除外と相性がよく、「深淵の獣」だけでは不足しがちな相手への嫌がらせも強く構える事ができます。
また、テーマ内に闇が非常に多く採用されているため、強力な魔法カードである「闇の誘惑」を採用しやすい点も高評価できます。
また、もとから「サンダー・ドラゴン」と相性のいい「ミュートリア」を出張させてみても構えれる妨害数が増えるので、入れてみても面白いかもしれません。ドラゴン族であることから、「天球」にもつなげやすいでしょうし、後攻でのまくり札として「天球」を用いることで、「サンダー・ドラゴン」を場に用意することもでき、「超雷龍ーサンダー・ドラゴン」にも簡単につなげる事ができるため各場面に柔軟に対応できると思います。

総括

まとめると、「深淵の獣」というテーマは
・「光・闇」を主体に戦うデッキにはめっぽう強い。
・単体で完結する効果を持っているものもいる。
・こちらも手札を切ることになるため、使用する場面を選ぶ必要がある。
・除外と相性がいいテーマと組み合わせやすい。

今後の実装時にどの程度の制限と共に実装されるかは未知数でありますが、
「ティアラメンツ」が準制限であったことから、こちらも準制限で実装されると考えられます。
おそらく、最終的に制限はかかるでしょうが、短い命とはいえ非常に有用なテーマですので揃えに行って損はないでしょう。
最後に、初めてnoteを書くため、いろいろと至らなかった所等あったと思いますが、少しでもお役に立てたのでしたら幸いです。

また、同パックにて追加されるであろうモンスターを利用した
「烙印ドラグマ」のデッキについての記事も全速力でまとめてあげたいと思いますので、そちらもよろしくお願いします。(布教)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?