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放送局・番組不明「鈴木さえ子 ライヴ」(1986年7月16日、東京・日本青年館にて収録)

放送局・番組不明「鈴木さえ子 ライヴ」(1986年7月16日、東京・日本青年館にて収録)

放送曲目:
1. Adventure in South Pacific
2. ジェラルミンの飛行船
3. 甘い生活 (Titoli Di Testa / La Dolce Vita / Notturno / Cadillac)
4. Happy End


 片付けメモとして、できるだけ、記録は校閲し、記憶は補完するようにしているのですが、情報が見つけられないものもあります。鈴木さえ子さんが、12インチシングル『Happy End』(1986年7月5日発売)リリースに伴って行ったコンサートツアー(7月9日、16日、19日~21日)の東京・日本青年館での演奏のラジオ放送もそのひとつです。放送局も番組名も不明です。申し訳ない限りです。

 カセットテープに残っている4曲は、12インチシングル『Happy End』から「Happy End」と「Adventure in South Pacific」、第1作『毎日がクリスマスだったら I Wish It Could Be Christmas Everyday』収録曲の新アレンジによる「ジェラルミンの飛行船」、そして、レコードリリースがないフェデリコ・フェリーニ (Federico Fellini) 監督の映画『甘い生活 La Dolce Vita』のニーノ・ロータ Nino Rota 作曲による映画音楽のカバーです。コンサートでは「甘い生活」とのみ告げられていたようですが、映画で流れる印象的なメロディーを持つ曲のメドレーとなっています。上記の演奏曲目の ( ) 内は筆者による補足です。

 ニーノ・ロータについては、雑誌「Chart(別冊ind's)」第2号(1987 JAN-MAR)掲載のインタビューで、鈴木さえ子さんが提唱する「ロック印象派」の参考レコードの一枚として、A面に『甘い生活』、B面に『道 (La Strada)』、『カビリアの夜 (Le Notti Di Cabiria)』、『魂のジュリエッタ (Giulietta degli spiriti)』、『ボッカチオ '70 (Boccaccio '70)』などの代表作のテーマ曲を収録したアルバムをあげています。曰く、「コピーしようと思ってもとれない和音を使ってたり、ヘンな展開のメロディだし、もうすごく凝っちゃって。今でもステージでやってますからね(笑)」。

「ロック印象派」参考レコード "COLONNA SONORA ORIGINALE DEL FILM LA DOLCE VITA"

 演奏メンバーについてはメモを残してないのですが、前述のインタビューで、抱負として「東京マザーズでの一斉録りっていうのもやってみたい」と話されていることから、『緑の法則』ツアーに際して結成された大編成バンド、東京マザーズとしての演奏と考えてよいと思います。東京マザーズでの一斉録りは実現しませんでしたが、もし実現していたら、「甘い生活」も収録されたかな。

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