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FM大阪「ザ・ミュージック」矢野顕子スタジオライヴ(1981年5月31日放送)

FM大阪「ザ・ミュージック」矢野顕子スタジオライヴ(1981年5月31日放送)

放送曲目:
1. 梨の形をした3つの小品 第1番 Trois morceaux en forme de poire (1)
演奏者:
矢野顕子&坂本龍一: Piano
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2. I'm Gonna Sit Right Down And Write Myself A Letter
3. 丘を越えて
4. たいようのおなら
演奏者:
矢野顕子: Vocal, Piano
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5. ただいま。
6. いつか王子様が
7. 東京の夜の7時
8. 春咲小紅
演奏者:
矢野顕子: Vocal, Piano, Keyboards
村上秀一: Drums
中村裕二: Bass Guitar
土屋昌巳: Guitar
坂本龍一: Keyboards


 FM大阪「ザ・ミュージック」(日曜日、22時~22時55分)は、ゲストを招いての音楽談義がメインの番組だったと記憶していますが、ときおり、ライヴ録音が紹介されることがありました。海外ラジオ局提供のものもあれば、番組で制作されたものもありました。再編キング・クリムゾン King Crimson の1984年の来日の際は、21時からの「ゴールデン・ライブ・ステージ」と連携して、2時間に渡ってライヴ録音が放送され、驚かされました。 

 「また会おね」ツアー中の矢野顕子さんゲスト回は、コンサートの実況録音ではなく、スタジオでの演奏を交えて、矢野さんの音楽履歴をたどるものでした。

 1曲目のエリック・サティ Erik Satie 作品は、子供の頃からピアノが楽しかったというエピソードに関連して演奏されたのではなかったかと思います。坂本龍一氏との連弾です。

 2曲目のファッツ・ウォーラーの演奏で知られる "I'm Gonna Sit Right Down"(と矢野さんが告げていたので、元々のメモはそのように記しています)は、ジャズに出会って、ジャズがやれるということで大学の軽音楽部に入った話などからの選曲か。矢野さんのピアノ弾き語りです。

 3曲目「丘を越えて」は、デビューアルバム『JAPANESE GIRL』(1976年7月25日発売)の制作エピソードから。これもピアノ弾き語りで披露されています。

 そして、当時の最新作『ただいま。』(1981年5月1日発売)の話題へ。灰谷健次郎 編、長新太 挿絵『児童詩集 たいようのおなら』(サンリード、1980年2月)収録の子どもの詩にメロディをつけ、ピアノ弾き語りで収録された話題作から、表題作が演奏されました。もちろん、引き続き、ピアノ弾き語りです。

 後半は、当時行われていたコンサートツアー「また会おね」の参加メンバー(仙波清彦さんは不参加)によるスタジオでのバンド編成ライヴ。「春咲小紅」を含む『ただいま。』からの3曲に、このツアーでもハイライトだったと思われる「東京は夜の7時」が演奏されています。

 手元のエアチェックテープには、雑誌「宝島」1982年1月号の綴じ込み付録だった湯村輝彦氏のイラストをあしらったカセットインデクスを使っています。『ただいま。』のカバーイラストが湯村輝彦氏だからですが、タイトル曲「ただいま。」が当時のプッシュホン電話を思わせる音を使っていることも念頭にありました。

「宝島」1982年1月号付録「湯村輝彦カセットインデクス」

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