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はたらく現場

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喪に関わるひとたち編(霊柩車の工場の職人さん、墓じまいを任される石屋さん、ホテルマンのように自宅のお葬式を取り仕切るひと、若い女性納棺師さん、きびきび祭壇の花を飾るひと、、、)
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#仕事

全員爆笑でまったくの新人監督の映画『日本原』の配給を決めた、彼らの理由

「日本一」の低温殺菌牛乳を生産するある牛飼い農家の一年を追ったドキュメンタリー映画『日本原 牛と人の大地』(黒部俊介監督)が9月17日より東京・ポレポレ東中野、大阪・第七藝術劇場での公開がはじまった。 夏のある日、届いた試写の案内葉書にこんな言葉が書いてあった。 〈父が牛飼いになって、もうすぐ50年になります。牛飼いになる前、父は医学部の医学生でした。〉 日本原という場所には一度も行ったことはないが、学生時代からの友人がよく行っていたところだったのと、医者を志した若者が

ヒロさんが仕掛けたワナ

【10000字インタビュー】 ぼくが『テレビで会えない芸人』のプロデューサーを引き受けたわけ 語り手=阿武野勝彦さん(東海テレビ・プロデューサー) 聞き手🌙朝山実 カラー写真=©️2021 鹿児島テレビ放送 『テレビで会えない芸人』より 東海テレビの阿武野さんは、ときおり、ひねったもの言いをする。ご実家がお寺さんで、父親に連れられて檀家まわりなんかもしたというから幼少期に身についたものかもしれないが。一休さんみたいだ。 プロデューサーを引き受けた、2022年

すごい!! 「お弔いの現場人」たち

「はたらくひと」というインタビュールポをしてきました。『お弔いの現場人 ルポ葬儀とその周辺を見にいく』(中央公論新社)のつづきみたいなもので、葬儀関連の情報サイトでの短期連載。  第1回は、エンバーマーさん。東京など都市圏の火葬場は混み合い葬儀まで日数があいたりする事情もあり近年要望が増えているという、ご遺体保存処置をおこなう専門職で、通常部外者は見ることのできない施術室にも入ることができました。  インタビューではあるのですが、「働く現場を見たい」と無理をいい、仕事の手