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エヴァンゲリオンの映画を見るまで死ねない

エヴァンゲリオンの映画を見るまで死ねない

そんな気持ちを強く強く持ちながらも、昨今の情勢を考えて私はこの映画を映画館で見ることを諦めた。

どういう行動が正しいとか、どういう行動が偉いとか、そういうことではないものの、
同じような思いでDVDやブルーレイの発売を待つことを心に決めたエヴァファンやヲタクも少なくないのではないだろうか。
例えば万が一にも、エヴァの映画を映画館で見たことで、それが後に「行かなきゃ良かった」となるような、そんな思い出にはしたくないという思いが私にはある。

私がエヴァという作品と出会ったのは20年以上前。
当時小学生か中学生だった私は深夜に再放送されていたのをたまたま見たのがきっかけだった。
最初の印象はグロい映像でグロい現場を目撃してしまった少年(碇シンジ)が叫んでいるアニメ、というものだった。
私はヲタクとして見たアニメの感想を友達と共有したかったが、地域性の問題なのか、ただ単純にまだ私の世代には若すぎたのか、周りにエヴァンゲリオンを見ている人はいなかったのを覚えている。

大人になって自分でDVDを買ったりすることができるようになってからエヴァンゲリオンという作品が好きになっていくのだが、それについてはまた機会があれば文章にしたいと思う。

中学生の時にできたヲタク友達Oさん(頭が良くて県内1の進学高校に入学していった、エヴァをリアルタイムで見ていたツワモノ)
大学生の時にできたヲタク友達Nくん(プラモデルを作ったりするのも好きな手先が器用な静かな青年)
この二人に出会えたことも、エヴァをより好きになった大きなきっかけだったように思う。

私が大学生の時に新劇場版の序(4部作の第1部)が放映された。今から13年前のことである。
大学生の友達Nくんはよく冗談で「エヴァの新劇場版を全部見終わるまでは死ねない」と言っていたような気がする。朧気な記憶だけど…。
私もそうだなぁと思っていた。

そしてNくんは持病により、大学在学中に亡くなった。
2009年に公開された第2部は見ることができたけど、第3部公開前に亡くなったと思う。間違ってたらNくんごめん。

大学生時代の思いも背負って、私はエヴァンゲリオン新劇場版のブルーレイ発売を待つことにします。

皆さんにはひとりのファンとして、健康と安全に気をつけつつ作品を楽しんでほしいと願います。
長文失礼しました。読んでくれてありがとう。

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