比較検索なら天秤.AIが便利

生成AIの練習帳 14
比較検索なら天秤.AIが便利

○生成AIの数が多くなると、正直なところどれを使ってよいのか迷ってしまう。日常的には、生成AIで検索する(調べもの)ならPerplexity、文章を作るならClaude 3.5、簡単な質問はChatGPT-4oと使いわけているが、やはり同じ質問で複数の生成AIの回答を知りたい時もある。その時は、質問をコピーしてそれぞれの生成AIで聞くしかない。これがやっぱり不便である。1回のプロンプト入力で複数の生成AIの回答を得ることができれば便利だ。早く、そんなサイトができればよいのになあと思っていた。

○海外サイトでは、これらの要望に応えるサイトがあるけれど、何となく心配で使わなかった。そこに6月から日本のサイトで比較検索ができるものが登場した。「天秤.AI by GMO」である。Googleのアカウントで簡単に利用できる。しかも、無料で利用できる。現在、12個の生成AIが比較検索できるようになっている。その中には、Gemini 1.5 ProやClaude 3 Opusという有料版もある。これらの有料版が無料で使えるのだから、大変お得なサイトである。

○ただし、テキストベースだけの比較になるし、それぞれの生成AIの独自機能は使えない。Perplexityの情報源の表示や情報源の絞り込み(Focus)とか、Claude 3.5のアーティファクトの利用とか、ChatGPT-4oやClaude 3.5やPerplexityでの画像やファイル読込とかはできない。それらを使う時は、個別の生成AIを使うしかない。

○僕の場合は、「天秤.AI」の使い方としてはよく使う生成AIを4個を同時表示している(最大6個まで可能)。主にiPadのSafariで利用しているので4個が限界なのだ。でも、4個も同時表示できたら十分だと思っている。今のところ、Perplexity、Claude 3.5 Sonnet(Claude 3.5の無料版で使かわれている)、ChatGPT-4o、Gemini 1.5 Proの4個を表示させている。同時表示をすると、それぞれの生成AIの回答の違いがよくわかる。それらの回答の中から良いものを選べばよいのだ。

○ Gemini 1.5 Proの回答もすぐれている。さすがに有料版のGeminiだけあって、その回答は他の優秀な生成AIとひけをとらない。十分に使える水準である。

〇まだまだできたばかりで、不足していることもあるが、比較検索をして必要なところをコピーするという基本的部分は十分に機能している。今後に期待したい。

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