SHOWROOMのユーザー定着率に関する推測

 まず最初に、ここに記すのはあくまで個人の推測であるという事と、バーチャル(Vtuber)に限定したものであるという事を念頭に置いてほしい。(そもそもアイドルとか他カテゴリには興味無いので)

 配信サイト・アプリ「SHOWROOM」には"累計ランキング"というものがある。それを見てふと気付いたことがあった。
累計ランキングとは、その配信ルームでリスナーが今までどれだけの回数来訪し、どれだけポイントを積み重ねたかがランキング形式で30位まで分かるというものだ。
これは配信者だけでなくリスナー側でも知ることができる。

基本的に推しのルームでの累計ランキングは自身の累計ポイントを確認するためによく見るのだが、普段あまり見ないルームでなんとはなしに確認したところ、推しのルームとは大きな違いがあった。

それは"来訪回数"の多いリスナーが総合的に多いかどうか。

わざわざ平均値を出すまでの面倒なことはしていない。
最大配信回数まではリスナー側では推測は出来ても詳細には把握できないからだ。なので、あくまで推測である。

例として自分が敬愛する主の配信ルームの累計ランキングを見てみよう。

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このスクリーンショットを撮影した時点での推測配信回数は大体670回程度だろうか?
リスナーの来訪回数を見ると400回以上の者が"30人中21人"となっており、来訪回数が330回程度でも大体2回に1回は配信に訪れているということになる。
それを考えるとリスナー定着率が非常に高いことが伺える。

■2例目

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 先の例を踏まえてV活動開始時期とリスナーの最大来訪回数が比較的近いルームを見てみると、来訪回数が400回を超えている者が"30人中12人"
推測配信回数が720回程度で2回に1回配信に訪れている回数(約360回)を超えているリスナー数は"30人中15人"と半分以下となっている。

 他のルームもざっと見た感じ、配信を初めて1年程度のルームは概ねこのような感じで、基本的にイベントで強いと思われているルームは1例目のように30人中2/3以上のリスナーが定着していると思われる。
1例目でもリスナー定着率は十分高いのだが、それ以上にリスナー定着率が高いルームが存在するというのも今回調べて分かった。(某知恵の実や猫又など)

無料ギフトである星を集めるのに訪れる回数を含めてもたかが知れているので、そこは気にする必要はないだろう。

一応書いておくが、別に批判したい訳ではないので、そこは勘違いしないでいただきたい。(データの比較や推測に感情を持ち込んだ時点で、意味を成さなくなるからだ)

 累計ランキングは累計ポイントで計上されているものではあるが、普段は配信をあまり見ないリスナーでも配信者がイベント参加している時には大量に有料ギフト(投げ銭)を贈るというお祭り好きが案外居るのだ。

来訪回数が50回・100回未満で累計ランキングに載っている者が良い例だろう。
リスナーがその配信者を知ったのがつい最近という可能性もあるが、累計ランキングに少ない来訪回数で載る事のとんでもなさが累計ポイントを見れば分かると思う。

 有料ギフトを投げるリスナーが多いなら問題無いように思うかもしれないが、SHOWROOMの特徴として独特の閉鎖感がある。
そのため外部からの新規リスナーが増えにくく、現状では牌の取り合いのような状態になっている。
そのため、ある一定ラインに達すると増えるリスナー数も頭打ちになりやすいプラットフォームとなっている。

なので、SHOWROOMで一定以上の成果を上げたVはこぞってYouTubeや他プラットフォームに活動を移行していく傾向にある。
もちろんSHOWROOMでの活動を継続するメリットはあるので、バランス良く活動しているVも居る。

 話がそれたが定着率が低いということは、ふとしたきっかけで離れてしまうリスナーが多いということである。
特にV界隈では炎上だなんだのという話題に事欠かない。
また、SHOWROOMでのイベントでは少数精鋭よりも数で殴る方が強い。
一人で100万から有料ギフトを投げる者も居るが、無料ギフトや少額の有料ギフトでも数が合わさればその威力はバカにできない。

そういう意味でもリスナーの定着率は無視出来ないデータと言える。
なにより、活動初期からの常連がどんどん減っていくというのは配信者側も精神的にこたえる者が少なくないだろう…。

 ではリスナーの定着率を上げるにはどうすれば良いか?
悪いが配信者ですらない自分にはそれに対する回答を持ち合わせてはいない。
冷たいようだが、そればかりは配信者側で考えるしかないのだ。

ただ、多くのリスナーはSHOWROOMというプラットフォームに何を求めて来ているのか?というところにヒントがあるのかもしれない。
他プラットフォームと違い、配信者とリスナーの距離が比較的近いところが魅力のひとつだからだ。

SHOWROOMのユーザー数推移

 上記2つの記事では各配信プラットフォームのユーザー数推移に注目しているが、ここではSHOWROOMのユーザー数推移に注目していきたい。

それぞれの記事のグラフを見てみると他の配信アプリは※MAUがそれなりに変動しているのに対し、SHOWROOMは大きな変動はなく、基本的に一定の推移を保っている。
つまり、一度SHOWROOMを利用したユーザーは継続的に利用を続けやすい傾向にあるといえる。

※MAU(Monthly Active Users:月間アクティブユーザー数)

 先にリスナー数が頭打ちになると書いたが、グラフを見ても外部から入ってくるユーザーが少ないことが伺える。
コラボ配信による横の繋がりを切っ掛けに新規リスナーが増えることあるが、結果的にはリスナーが分散しやすくなっただけになる可能性も十分あえりえる。
まさしく牌の取り合いというやつだ。

リスナーの総人数が増えにくく、ましてやまだまだ認知度の低いVとなるとやはり最終的には別のプラットフォームと並行して活動していくことになる。
多くのものがSHOWROOMに感じているちょっとした閉鎖感はこういうところにあるのだろう。(故に一部では"地下闘技場"とも呼ばれるのだが)

 そうは言ってもSHOWROOMは無名の者でも下積みがしやすいプラットフォームでもあるので、参入するには良いところだと個人的には思っている。

アバターや無料ギフトによる貢献などYou Tubeと比べてリスナーとの距離感が近く、アーカイブが残らないのでヘビーリスナーが配信を逃さまいということで増えやすい。
そして、リスナーの定着率がある程度高いと配信者側もモチベが上がるので配信も継続しやすいように思う。

イベントやルームの累計ランキングによるポイントの積み重ねも数字として表示されて記録されるので、配信者だけでなくリスナー側もちょっとした満足感を得ることが出来るのもSHOWROOMならではのように思う。(そもそも他のプラットフォーム自体をあまり使わないが)

SHOWROOMリスナーが配信する場合でも、推しと同じ様にSHOWROOMで配信するのはやはり慣れ親しんだプラットフォームの居心地の良さもあるのかもしれない。

 オーディション極を切っ掛けに利用し始めたSHOWROOMだが、あれからもう時期2年が経ち、自分でもまさかこんなに長々と書く位に利用するは思わなかった。
多少の不満はあれど、なんだかんだ楽しいプラットフォームということなのだろう。