國佳/くによし

脳みその箪笥。

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本屋で眩暈がする女が本を100冊読んだ話

かつて私の夢は作家だった。 小学4年生のときメモ帳に書いていた小説を友達に面白いと褒めてもらえてから、小説家や絵本作家になることを夢見ていた。 本を読むことも好きで、よく図書館で借りて読んでいた。 週末になると父親の趣味である古本屋巡りの付き添いをしていた。 それは唯一漫画が読める機会でもあったため、私は喜んで付いて行っていた。 異変が起き始めたのは小学6年生のときだった。 いつものように古本屋で漫画を読んでいたら、突然自分を中心に世界がゆっくり左回転し始めたのだ。

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