またそろそろヒロシの変わる時期が来たか?

 少し前に、「芸人のヒロシがテレビでやりたいキャンプができていないと言っている」と聞いたので気になっていたが、その話の元と思われる動画を本人が旧ツイッターにリンクさせていた。

 青汁王子の動画だった。

 以前もヒロシは「キャンプが嫌になった」という趣旨の発言をしていた。その時は比較的好きなキャンプができる「ヒロシのぼっちキャンプ」以外のキャンプ番組の仕事を受けない方向で、収まったように思えた。

 ただ、出来上がった映像がヒロシの好きなキャンプになっているという事は、「テレビ映像になった時の背景」を「収録の時に自分に見えている景色」よりも優先させている訳で、必ずしも「好きな事」をやっている訳では無いというのも伝わってきた。

 ヒロシはユーチューバーとして活躍していたが、次第に更新頻度は少なくなっていった。これは、「思ったより儲からないかららしい」とも聞いている。

 青汁王子の動画の中では「テレビでキャンプ番組を2つやっているが、好きなキャンプができていない」と発言している。

 2つやっているというキャンプ番組の1つは「ヒロシのぼっちキャンプ」だろう。安定した雰囲気で続いているおり、キャンプ芸人としてのヒロシの地位を不動のものとしているように思うのだが、逆にこれは「自分のやりたい事が変わった時」に対応できないのだろうとも思う。

 以前にも釣りを1度やめて、道具を全部手放したと言っていた。

 スーパーで買ってきた惣菜によるキャンプや、多人数でなく1人でやるキャンプ、あるいはブッシュクラフトと呼ばれる、その辺の物で工夫して作るキャンプで話題になったヒロシだが、そのやり方だけを続けるというのも、また違うのだろう。

 また、行程にしても自分1人で決められるものでは無いだろうとも思う。

「2つやっているキャンプ番組」とは言うが、もう1つが自分には浮かばない。熊本ローカルの「ヒロシのひとりキャンプのすすめ」は、実質キャンプはやらず、「ダッシュ村」の真似をして小屋を作る事やコウメ太夫を野外に連れ出す事はあるにしろ、ラジコンに興じたり、バイクをレストアしたり、スパローズ大和の店に行って無視してなかなか入らなかったり、自分の実家に行ったり、インスタントジョンソンのスギ。と2人で即興漫才をしたり、内容には幅がある番組である。これをキャンプ番組と呼ぶかどうかは分からない。いや、多分言わない。

 どちらかと言えば、ユーチューバーのやる事の豪華版である。

 この番組だったか、茨城でスパローズとやる番組か忘れたが、ラジコン初心者なのに、ラジコンのカリスマになってカスタムパーツを作りたいという発言もあった。
 これは「競技」では這い上がるには時間がかかるだろうが、トイ的な、あるいは所さん的な方向ならばすぐできる事があるかもしれない。

 やりたい事が見つからないという発言も動画にはあったが、思うにヒロシはイメージの固定化があまり好きではないのではないかと思う。
 観ている方は「いつものヒロシ」を求めるにしてもだ。
 一方旅番組にしてもキャンプ番組にしても、「あの『ヒロシです』の芸風でやっているヒロシが」という「出来上がったイメージ」からのギャップでウケた要素は大きいのではないか。と思う。

 今までの「出来上がったイメージ」からのギャップは、ヒロシがオードリーのオールナイトニッポンでネタにされ、その後、番組に呼ばれてネタミ芸を全開させた時にも感じた。この場合、「あまり人と絡まないヒロシが」というギャップである。

 ネタミ芸はヒロシの得意なものだが、普段これを使える相手とは番組で絡んでいない。阿諏訪泰義が飛行機でチョコレートもらったり、スーパーで回転饅頭を勧められたのに、自分は無視されたとか、それぐらいである。

 キャンプ番組しか知らない人からすれば、青汁王子の動画は、「あの1人でキャンプする事で有名なヒロシが」というギャップを感じるものかもしれないし、どこかオードリーのオールナイトニッポンと似た雰囲気を感じる。

 青汁王子相手の展開をこれから先考えた場合、その取り巻きはネタミ芸を展開させる良い対象が見つかったのかもしれない。

 ただ「会社を買収」云々は実際には1歩間違えると、以前ヒロシが語った「現場に来ないプロデューサー」に、自分がなってしまう可能性を持ったものでもあろう。

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