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大井川鐵道に乗ってきた1

 静岡新聞で大井川鐵道の特集記事が出ていた。もともとが木材の輸送と電源開発から開通し、人口の少ない側の地域を走り始めたとは言うものの、現状で観光利用が7割、観光収入が9割との事。これはもはや地域の為の公共交通とはとても言えない状態であろう。
 昔(1980年代)、自分が中高生の頃に乗りに来ていた時期には、同じ位の年齢の学生とか、地元らしきおじさんおばさんの利用も結構あったように思うのだが。

 そこで現状を見に行こうと思ったのと、軽便鉄道模型祭の後で森林鉄道っぽい風景を見たかったので、井川線に向かう事にした。

 日帰りで井川線に乗って、途中で降りて撮影する事を考えると、家を朝の5時台の列車で出なくてはならないが、これは特に苦ではない。金谷まで順調に到着。乗り換えると元東急の車輛であった。
 以前これに乗った時はSLの折り返し客ですし詰めだったので、良い印象はない。乗客は全員観光客らしい。
 アラブっぽい言葉を話す外国人グループもいた。トルコかもしれない。中国とか東南アジア、アメリカ、ラテンアメリカの観光客は度々見かけるが、それ以外の国の人はあまり見ていなかった。

 新設の門出駅での行事で何人か降りたが、残りは全員家山まで乗車、ここで町営になったバスを待つ。桜の季節には良いが、確かにトーマスで来た客は行く所がないだろうな。
 バスは大型が来てくれた。現在休止中となっている駅に寄り、途中で人口の多い地域に立ち寄る。地元のじいさんばあさんの利用もそこそこある。家々を眺めるとSUVと軽トラとか、軽ワゴンと軽トラとか、自動車の2台持ち、3台持ちが普通にある。このあたりは農村で普通に見られる光景である。

 千頭に到着。井川線乗り換えだが、里山っぽい風景を見るのが目標なので沢間まで乗車する。
 一応トイレに寄る暇はあった。ただここで失敗、後ろの方の客車に乗ってしまったのだ。
 井川線は線路の幅はJRと同じだが、サイズは森林鉄道そのものである。列車自体は順調に進んだが、沢間でドアが開く事もなく、そのまま出発しかけたのだ。途中駅で降りる場合は先頭のクハに乗るのが良さそうである。

 沢間付近では思った通りの「里山を行く森林鉄道」の写真が撮れた。ここと隣の土本は穴場だと思う。

 井川線も木材を運んだが、他にも千頭森林鉄道がかつて存在し、遺構が残っていた。

つづく

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