「大地の先住民」という需要

(整理上「ボンクラ」に含めますが、まあまあ真面目です)

 以前聞いた話だが、「キングコング 髑髏島の巨神」のロケが行われたベトナムで、映画に出たようなボートや住居を使った「観光」が行われているという。

 そこまで行かなくても、バリ島は西洋人にとって「よき先住民」の土地であるらしく、多くの観光客を集めている。

 以前、テレビ番組でどこかの原住民について放送していたが、放送では全く触れないものの、そこの若い女性の胸元にはブラジャーの日焼け痕があった。

 嘉門達夫昔の歌「ゆけ!ゆけ!川口浩!!」に「腕には時計の痕」がある。という歌詞があったが、「胸にはブラジャーの痕がある」である。「原住民というお仕事」が成立するのがもしれない。

 川口浩探検隊と言えば、確かバーゴンの回で「滝壺で水浴びする裸女」が映った事があるが、あれもお仕事としてやっているのだろうか?

 川口浩探検隊では「首狩り族」も取り上げられた。1980年頃だったか、当時観ていた同級生と「あれは昔の風習で」とか言い合っていたのを覚えている。
 1971年初版のなぜなに学習図鑑「ぼうけんと探検」にも載った、ニューギニアで首狩り族を追っていた「ロックフェラーの息子」が消息不明になったのは1961年の事らしい。

 この「なぜなに学習図鑑」巻末の保護者向け解説ページには、「もはやコーラの空き瓶を知らない『原住民』はいません」というような言葉があった。
 この本が出たのはコーラの空き瓶がキーアイテムとなる、映画「ブッシュマン」公開前であった。

 藤子・F・不二雄がドラえもんの「のび太の大魔境」を創ったのは、「どこかに住んでいる本当に見知らぬ人類」を探すのは大変な時代だったのだと思う。

 

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