フォード・コンサルとかアングリアとか

 ここで、あまり好きでないクルマばかり書いていると思われてしまうのも困るので、「好き」な方のクルマについても書いてみたいと思う。

 まず戦後の英国フォードで生産されたフォード・コンサルである。

 画像はCLASSIX製ミニカー。ややマイナーな車種を色々出しているらしい。

 実車は1951年から生産された1500ccの小型車で、モノコックボディ、3ボックス。フェンダーの出っ張らないすっきりしたフラッシュサイドのスタイル。
 もっともその後の英国フォードって、テールフィンが付いたりしてゴテゴテするんだけどね。
 足回りもマクファーソン・ストラットを使用した独立懸架と、当時としては先端的だった。

 日本にも入ってきていた。

 で、このフォード・コンサルは日本の発売されなかった幻のクルマ、スバル1500にも影響を与えたという話を聞いた。
 スタイリングといい、モノコック構造といい、独立懸架といい、そんな感じだよね。

 そしてその下のクラスのアングリアも、やはりコンサルっぽいスタイリングにモデルチェンジ。これは100Eと呼ばれるが、日本で有名なフォード・アングリアは100Eではない。

 日本で有名なフォード・アングリアはさらに1959年にモデルチェンジした105E。ミニカーはホーンビイのやつ。

 Cピラーが斜め前側に傾いたクリフカットの例えで、すぐに出てくるクルマである。
  こっちはスタイリングがマツダ・キャロルへの影響が指摘されるが、スバルのこれも市販されなかったA-5(1963年完成)という試作車もまたクリフカットであった。

 そのスバルA-5のスタイリング、フロントマスクやリアの処理にはフォードはフォードでもドイツフォードのタウナス(タウヌスとも)17M P3の影響を感じる。

 スバルA-5はFFだったので、水平対向エンジンを搭載し、クリフカットを取り入れたアミ6とか、Cピラーがちょっと似てるDSの後ろからの姿を見ると、「元ネタはシトロエンじゃ!」って意見には「そうだね」ってなっちゃうんだけどね。

 スバルのA-5は市販されなかったけれど、その後1966年から市販されたスバル1000を見ると、メカニズムは別として、顔の感じは1964年から市販された英国フォードのフォード・コルセアによく似ている。多分言い逃れできない。

 この頃にはコンサルはコルチナ(1962~)、アングリアはエスコート(1967~)に移行している。

 フォード・エスコートがラリーで活躍した後を追うようにスバルもラリーで活躍するが、それはまた別の話である。

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