「感想屋」というのが話題になっているようだ

 私はどうも「感想文」ってのが苦手である。あれが無ければ好きに本が読めるのにと思う。代わりにやってくれる人がいたら嬉しい。と「感想屋」という言葉を聞いた時に思ったが、どうも話題になっているのは違う事らしい。

 そもそも「同人誌」(一番広い意味で)は好き勝手にやるものである。「これ、商業雑誌では取り上げてくれない(≒売れない、人気無い、評価されない)だろうなあ、でも誰かわかってくれるかも」という存在である。ある意味「孤独」であり、「あいつの作る本はそんなに好きじゃないが、でもあいつの気持ちはわかるよ」みたいな繋がりもあったりする。

 少なくとも自分の周りでは全くもってそれなのだ。「UFOについて『宇宙人説以外』で書きたい」なんてのもそうだ。

 もちろん、「こういうネタを取り上げるなら、文体は詩のようにしたらいいか、論文っぽくしたらいいか」、「値段もっと上げてもいいですよ、これだったら1000円にしても読者減りませんよ」、「これは読者層が夏冬のコミケには合わないから、思いきって書泉に委託したらどうですか」というような意味での「感想」は欲しい。参考にさせてもらう。しかし、どうもそうでもないらしい。

 商売で誰かに感想を送りつけるという事自体は面白いとは思う。そしてそういう存在が認知されたら「感想っていい加減なんじゃね」という考えが広まって、色々変革が起こると思う。「ファン活動」そのものの善し悪しが多分変わる。これもまた面白い。

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