【気になるUFO】1975年頃の紀南フラップについて

 フラップというやつがある。
 特定の地域で特定の時期に未確認飛行物体が多くの人に目撃される事だ。

 1970年代のいわゆる「空飛ぶ円盤ブーム」の始めの頃、和歌山県南部でフラップと思われる現象が起きている。

・1974年5月20日、和歌山県上富田町富田川で釣り人5人が直径30cm(?)の赤黄色の円形の火の玉が飛んで行くのを目撃。

・1974年8月15日夜9時頃、和歌山県南部川町(当時)の超世寺の次男で高校生のK君が鐘をついていると、近くの田んぼに花火のようなものを目撃、近づいてみるとフットボール大の薄い赤色の物体が上空400~500mにあり、全身が電気に触れたようにビリビリ痛み、金属のような変な匂いがしたので逃げ帰ったという。

・1974年10月14日、和歌山県すさみ町で滞空していた柿色の物体が二つに分裂するのを男性が目撃。

・1974年10月17日、和歌山県田辺市新庄町長井谷の山林で作業中の三人が青白い物体が回転しながら飛んでいくのを目撃。

・1974年10月18日、和歌山県田辺から上芳養を通って南部川(当時)東本庄の自宅に帰る途中の山上(堀切?)で、谷間の上空に大根を吊るしたような40センチぐらいの縦長の物体が滞空し、下部から火を吹いているのを目撃。

・1975年2月17日午前9時30分頃、和歌山県田辺市下三栖(あるいはそこから1Km程離れた新庄町奥山の畑)で農作業中の女性が北西100mの山上(あるいは山腹)に頭の無いヤッコダコ(あるいは風船のような赤い物体)を発見。左側半分が赤色から紫色に変わり、さらに銀色に変化したかと思うと、目玉のような物が二つ輝き、30分後に子供の遊ぶコマのような物体がゆっくり飛び始め、頭上5m程を上富田町岡方面に音もなく飛び去った。

(参考 「UFOと宇宙」1975年4月号、6月号、8月号「UFO情報」欄 「空飛ぶ円盤研究」No.75)

 これ以外にも「明らかにそれは飛行機の誤認だろう」という例も含めると、かなりの量があった。なぜフラップは起こるのか? 気になる。
 答は簡単に出るものではないが、それから何十年も経ったある日、紀南に行ってみた事があった。特に興味深いと思ったのが超世寺のケース、第二種接近遭遇じゃないか。

 みなべ駅で降りて寺に向かう途中、「喫茶UFO」というこれまた興味深い物件があった。ここで、目撃者が現在の和尚さんであると解る。他にこの近くでUFOっぽい場所を尋ねると、「いわがみさん」という空から降りてきた石があるという。ママさんいわく「隕石じゃなさそうね」との事だった。

 先に「いわがみさん」を見てみる。畦道に3つ程の石が埋まっていて、信仰の対象になっていた。ここまでの道中、農作業小屋を社と間違えたりもしたが、御神体はあまりに普通の石という印象だった。

 次に超世寺に行く。実はアポ無しである。和尚さんは京都に出掛けていて留守との事。その母親は当時は覚えているようだが、身体をこわしていて、話を聞く事は出来なかった。

 みなべはこれで切り上げて、田辺に向かう。田辺での目撃場所はちょっと特定しづらかったので、別の場所に行ってみる。はっきり覚えていないが伊作田稲荷神社だったと思う。うっそうとした森の広がる境内を散策して山を下ると、日が暮れていた。川の近くにホテルがあった。
 南方熊楠はこの辺りで夕涼みをしていて山から降りてくる「光物」を目撃。地元の猟師から鷺だと言われたそうだ。私が行った時もアオサギを何羽か見掛けた。

 ホテルに荷物を置いて、下流に向かう。花火の音がする。丁度祭の日に当たったらしい。どこかの神社の参道の斜面が、花火見物には都合が良いらしく、大勢の人が来ていた。確かに特等席という感じで、夜空に上がる花火を味わった。

 花火が終わって、落ち着いてしばらくしてから参道を降りてみた。家々を廻る「獅子舞」が行われている。これは私が今まで見た事の無い獅子舞で、剣の舞などの演目があり、しばらく見入ってしまった。
 祭は明日もあるとの事だが、切り上げてホテルに戻った。そういえば、寝ようとした時にまだ獅子舞について演奏する楽器の音が、外で聞こえていた。

 翌日はなんとなく下三栖方面に行こうと思っていた。そう遠くないが、目撃場所の特定ができない。現地を通るバスの「龍神自動車」の名前は魅力的だが、帰宅する事にした。熊楠関連の施設に行っておけばよかったな。

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同人誌サークル「かんきゅう舎」代表。「Spファイル」「UFO手帖」参加者。台湾のオート三輪「鐵牛車」の他、ブルートレインブーム、文化的側面からの空飛ぶ円盤など研究しています。
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