クハ75・クハ77・クハ85

 70形、80形電車は長編成で使用されたけれど、地方路線に転出すると制御車が不足した。今だったらモハをクモハにする所かも知れないが、この時「サハ」は当然として「サロ」も有効活用された。他にも戦前形のクハを連結した例もある。

 クハ75は70形を上越地区で使用するにあたり、サロ75に運転台を取り付けた。クハ77は70形を両毛線で使用するにあたり、サロ85を3扉にして運転台を取り付けた。クハ85は80形を地方路線(中には東海道線静岡地区とか山陽線も入っている)で使用するにあたり、サロ85やサハ87に運転台を取り付けた。

 また、これらは取り付けた運転台が元からの制御車であるクハ76やクハ86と違って切妻なので、一種独特の雰囲気であった。

 時代は繰り返すというが、JR西日本の113・115系の先頭化改造車と比較するとなんだか愉快である。愉快でもないか。

 さすがにここではサロは活用されなかったし(急行用の改造はまた改めて)、211系になると、こんな改造は存在しないのだが、なんと213系にサハ213改造のクハが存在する。ステンレスぶったぎって鋼体の運転台を取り付けている。

 さすがにもう次は無いと思うのだが。

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