アニメ思い出し語り 1 一発貫太くん

 できるだけ昔の映像を観ないで、記憶だけでアニメを語るというのを計画していて、「とんでも戦士ムテキング」辺りが良いかなあと思っていたのだが、別の作品を選ぶ事にした。

 最近TverのアプリをDLしていくつかの番組を観た所で、KAB熊本朝日放送の「ヒロシのひとりキャンプのすすめ」をおすすめされた。これはYouTubeでは何本か観た事があった。
 おすすめされた回はキャンプ番組なのになぜか昔のアニソン「一発貫太くん」のOPが流れ、自分の中の何かのスイッチが入ったのを感じた。いやあ、野球は好きじゃないけど、これは好きだったな。「ドカベン」も同じ時期だけど良かったよね。

 バイきんぐ西村氏の言う「アニソン歌手の歌うアニソン」も以前から存在していて、水木一郎氏とか子門真人氏がそれに該当すると思われる(正確ではないと言われそうだが)。自分は再放送で観たが堀江美都子さんの「あくび娘」なんか大好きだし、タイムボカンシリーズをよく歌っていた山本まさゆき氏の「タイムパトロール隊オタスケマン」の「進め!タイムパトロール隊」はすごくカッコいいと思う。

 アニソン、色々あったよな。「花の子ルンルン」のエンディングテーマで作曲者(小林亜星!)が歌っちゃうのとか。

 むしろあまり聴かなかったのが、番組の内容と関係無いタイプの一般の楽曲のタイアップな気がするが、「海のトリトン」の、かぐや姫の歌う初期OP(後にエンディングに差し替え)も考えてみると、これに近い例なのかも知れない。

 さて「一発貫太くん」だが現在は「ちびまる子ちゃん」を放送している日曜日夕方の時間帯の枠の番組だった。この時間帯、「科学忍者隊ガッチャマン」、「未来警察ウラシマン」といったカッコいい作品から、「てんとう虫の歌」のような逆境の中にほのぼのした笑いを感じる作品、「いなかっぺ大将」、「ダッシュ勝平」のようなスポーツギャグ、「ポールのミラクル大作戦」のようなファンタジーもあって、バラエティに富んでいた。そうそう、「とんでも戦士ムテキング」もこの時間帯のギャグ作品(タイムボカンシリーズに近いと言えば近いかな)だ。

 自分はこの「一発貫太くん」は「いなかっぺ大将」と「てんとう虫の歌」の間位の作品と感じていた。逆境にあるファミリーのスポーツもので、ニャンコ先生のようなポジションで貫太くんと練習する、野球もできて、言葉を話す犬、十兵衛がいた。

 自分の好きなエピソードでは、屋台を引いている母ちゃんに楽をさせようと、自動車修理工場にあった「廃車にするのはもったいない」と工場の人に言われるトラックを入手する話だ。聞けばその人は「古鉄スクラッパーズ」のエースピッチャーで、自分の球が打てたらトラックを譲っても良いと言う。確か、これは「賭け試合」になってしまうので母ちゃんからは禁止されていたような気がする。
 で、色々あって入手に成功。納車されたトラックは全く違う姿に改装されていた。母ちゃんのラーメン屋兼野球の練習機器を備えたスペシャルカーになっていたのだ。その後もうひと悶着あるんだけど、このクルマ、当然ミニカーも発売された。

 オープニング主題歌が「かぞえ歌」になっているのは「いなかっぺ大将」を連想させるが、知り合いに、子供の頃にこれの替え歌を作っていたという人がいた。

「♪ひと~つ女とするものは~」

 とかいうもので、こうなると「一発打ちたいな~」もなんかそのままで違う意味になってしまう。「ヒロシのひとりキャンプのすすめ」のまゆたん氏はこれ位のエロネタは(音は流れないが)アリなので、そんな話もまた思い出した事であった。

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