発想の現実的生々しさ

 KAB熊本朝日放送の「ヒロシのひとりキャンプのすすめ」については以前少し書いたのだが、これがなかなか面白い事になっている状況が分かってきた。

 以前は番組タイトル同様「ソロキャンプの楽しさ」を伝える内容だったようだが、現在は「ヒロシ村プロジェクト」と称して、某ジャニーズ系の人達のような事を展開しているようなのだ。

 この番組ではヒロシ氏の「ヒロシちゃんねる」や「ヒロシのぼっちキャンプ」、「迷宮グルメ異郷の駅前食堂」では見せない姿が魅力的である。

 実際には最初からキャンプ番組(最初は番組内のコーナーだったらしい)なのに、誰かの家の庭(栗の木が沢山ある)でロケが行われているなど、おかしい点があった。
 ノコギリが大量に用意されたり、トングが大量に用意されたり、着火材が大量に出てきたり、対抗するようにバイきんぐ西村氏(彼もキャンプ番組をやっている)が火吹き棒を何本も出したりした事があった。

 お化けが怖いウエストランド河本氏をいじったり、スパローズ大和氏(彼はヒロシ氏を「斎藤さん」と呼ぶ)との昔話に興じたり、じゅんいちダビットソン氏の試行錯誤のキャンプに突っ込み入れたりという姿も、他では見られないヒロシ氏である。

 最近でも野外(多分誰かの畑)におけるバイきんぐ西村氏との「凧上げコント」がいきなり展開されている。最後は本気になって100均で購入したと思われる小さい凧を上げていた。
 うしろシティ阿諏訪氏に「回転饅頭屋で声をかけられなかった恨み」をしつこく語る(これは「ヒロシと阿諏訪の焚き火ラジオ」でも引っ張られていた)のも楽しい。

 また、「ブッシュクラフターを目指す」と、まゆたん氏から渡された電動工具を持ちながら語る傍らではプロデューサーが手伝っている。
 まゆたん氏はベアーズ島田キャンプ氏に「陶芸にこの場所の粘土が使えなかったら買ってきてもいい」と発言していた。某ジャニーズ系の人達の番組には見られない事である。

 実はこれがTver「スポーツ番組部門」1位になったという。スポーツ番組って定義は何なのだろう。

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