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山奥のスウェーデン式サウナ

シモノロ パーマネント
8月に完成したばかりの最新サウナ施設「シモノロパーマネント」に行ってきました!

場所は徳島県の三好市池田町「池田高校」でおなじみのエリアですね。さらにここの最寄駅は、あの秘境駅で有名な「坪尻」駅。最寄とはいっても山道を1時間ほど歩くんですけどね。今回は車だったので、高松空港からちょうど1時間ほどです。

クネクネ道を通り川沿いの集落が見えてくると、廃校の小学校とグラウンド跡が。
ここが「シモノロパーマネント」です。

最近流行の「サスティナブル(持続可能な)」に似た言葉として「パーマネント」そして「パーマカルチャー」という言葉を使う場合があります。パーマネントは永久にという意味ですが、比較的長い間というニュアンスもあるみたいです。頭に施す「パーマ」も、この言葉から。水に濡れても髪型が持続するから。パーマネントと言われたら、モジャモジャの頭を思い出してください。

シモノロとは「下野呂」という地名からで、この辺りの持続可能な暮らしを体現している施設なんでしょう。

廃校の再利用としてカフェとショップスペース、お菓子教室の部屋などがあって、外では鶏と山羊が飼われています。そこに8月にサウナが誕生しました。

サウナは小さな小屋になっており、一人用の脱衣所とシャワーが併設。サウナの入り口には「スウェーデン式」の文字が。

サウナでは「フィンランド式」が有名ですが、「スウェーデン式」というのは珍しい。
水着や短パンを着て男女一緒にサウナに入り、水風呂がわりに目の前の川に入るのだそうです。

サウナ室は左右にベンチ。正面には暖炉があり、お釜がセットされ、煮えたぎるお湯に入っているのは、この辺りの山に生える「クロモジ」の枝。高級な「つま楊枝」に使われているものです。爽やかなハーブのような香り。砂時計をひっくり返していざサウナ体験。

温度計の温度は40度ちょっとで、湿度は70%ぐらい。ですが体感は一般的なサウナ並みで、5分を超えるとジワリとサラサラな汗が出てきます。足元の温まりが弱いので、自分でタオル熱波を送ります。どんどん熱くなって10分でフィニッシュ。

ダラダラになりながら、いざ川へ。

ドボンと一気に頭まで浸かります
「ヒャッコ!」
11月の川の水は確実にシングル!!
(※サウナ用語で10度以下の水風呂の事)

お店サウナでは禁止の頭から入ることが許されるのも川ならでは。衝撃的な冷たさが全身を覆い1分と入ってられません。

ビチャビチャのままそとの芝生スペースにて、外気浴。用意していただいた冷たい水が美味い!そして11月の寒風が、春風のように心地よい〜。脳が溶けるような感覚。沢尻エリカにも教えたかったです。

もうワンセットこれを繰り返して、外で涼んでると、この小屋を一人で建てたおっちゃんが話しかけてきました。土台の石から手作業で川から拾ってきたとの事。おしゃれな枠が特徴の古いガラス窓は「昔、郵便局に使われていた」ものだそうで、小屋の印象に柔らかさを与えています。

山奥の小さな廃校だったが故に、
目の届くサイズの温浴施設になった。

全国的な空き家、過疎地問題に対する
1つの光になるかもと思った次第です。

この後、カフェスペースにて衝撃的な美味さのハンバーガーをいただく事になるのですが、それはまた別のお話で。


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