away or home
「東京」で幕を開けたステージ。シンガーソングライター・すずき一平さんのソロライブは、2023年4月9日(日)曙橋のBACK IN TOWNで開催された。
このライブを知ったのは、2月3日(金)新宿文化センターで開かれた「コッキーポップコンサート2023」の会場で、だった。受け取ったフライヤーの中に、一平さんのソロライブの告知ハガキがあった。
コッキーポップの模様はこちら↓
一平さんの前回の東京ソロライブはいつだったのかしら?
ご本人は「覚えていない」と。少なくとも、私が2004年に札幌のFM局で一平さんと出会って以降、東京でのソロライブは1度もなかった。
2011年7月に全労済ホール・スペースゼロ(渋谷区代々木)で「三の木コンサート」が開催されたが、あれは佐々木幸男さん、山木康世さん、そして一平さんのジョイントライブだった。しかし、一平さんも幸男さんも「もう、山の木を思い出せない」と・・・。
いや、私は良く覚えている。当時は震災直後で「余震が来ませんように」と祈りながら観ていた。2011年の記録を辿って見て思い出して頂きたい。
と言う訳で、殆ど初の東京ソロライブ。開演直前、一平さんのFacebookには、こんな心情が綴られていた。
「アウェー的になるか、ホーム的になるか」
あらあら、一平さんの歌声を聴きたくて、一平さんに会いたいオーディエンスばかりなのに、アウェーとな!?(笑)私の知らない時代に、私の知らない東京で、若かりし一平さんは色んな思いを抱えていたに違いない。
開演30分前に入場したが、既に満席だった。座席は決められており、2列目に着席。ステージに近い!生ビールとオードブルをオーダーし、一平さんのご登場を待った。
18:00 開演。
一平さんは、少し緊張した面持ちだった。ギターを持つ手が微かに震えていた。ポロン♪ポロン♪とチューニング。そして「東京」を歌った。
会場には、翌日ここでライブを控えた佐々木幸男さん、「メモリーグラス」でお馴染み堀江淳さんのお姿があり、一平さんがご紹介。最後列のテーブルを陣取り、何やらとても楽しそう!その中に、大石吾朗さんがいらした。大石さんは、一平さんに呼ばれてステージへ。マイクを握って嬉しそう!お二人のトークがまた軽快だった。
第1部 終了。
歌い終えた一平さん。ステージから前列のオーディエンスに「久しぶり!」と声を掛けた。私にも「おぉ!すぐ解ったよ!」と(笑)。山の木コンサート以来、実に12年振りの再会だった。
休憩。
第2部。
「水鏡」からリスタート。音楽業界のエピソード、幼い頃の思い出など、一平さんの大好きな駄洒落を交えながらトーク炸裂!会場は温かい笑い声に包まれた。
一平さんは、1951年1月6日生まれ。72歳。歌声は出会った頃の50代と全く変わらず、キーも昔のまま「下げない」と言っていた。素晴らしい!また、一平さんの歌は切ない歌詞が多く、油断すると涙が溢れそうになる。必死に堪えた私だった。
「道」・・・良い曲だなぁ・・・
アンコール。
「札幌」を熱唱。「東京はホームだった。ありがとう!」と、一平さんは確かにそう言った。
【セットリスト】
☆第1部
1. 東京
(佐々木幸男さん、堀江淳さんご紹介)
(大石吾朗さんとトーク)
2. 時流
3. 百浪漫
4. 雨の糸
5. いっぺーかなさんどう
6. ブルーライトに染められて(?)
☆第2部
7. 水鏡
8. ボトルシップ
9. 夕張川
10.眠らないで
11.母さん
12.道
☆アンコール
13.札幌
14.ステージ(?)
終演後。
一平さんはオーディエンスと記念撮影。ちゃっかり私もツーショットを撮って頂いた。今のところ写真の公開予定はないが、いつかお披露目できる日が来るのかな??(笑)
場内でコッキーポップのグッズ(チケットファイル)を購入。
一平さんにサインして頂いた。私のファーストネームの漢字、覚えてて下さったの!?
実は私、後片付けを少しだけお手伝い。
打ち上げにもお邪魔させて頂いた。
一平さん「今、渋谷にいるの?」
私 「はい、渋谷のラジオに」
一平さん「渋谷のラジオって・・・?」
私 「地底人ラジオのトコです」
一平さん「あー!知ってるよ!!!」
一平さんは「ずっと東京でやってるって、凄いことだ」と言った。一平さんにとって、東京は特別な街なのかも知れない。「それは新人時代に、どんなにミスをしても温かく見守って下さった一平さんのお蔭です」と言おうとしたら、幸男さんが、
「オレ達さ、もっと自由におしゃべり出来るラジオ番組を1つ持ちたいよな」
幸男さん「そうなると真夜中しかないな」
一平さん「夜は寝てる」
幸男さん「寝るの早いからなー、オレ達」
私 「朝はどうですか!?」
幸男さん「早朝番組!いいね!!」
一平さん「オレは4時から出来るよ」
幸男さん「オレは3時からOKだ!」
大爆笑の我々だった。
兎年生まれの一平さん、
ぴょんぴょん飛んで東京へようこそ!楽しく嬉しい夜をありがとうございました。来年4月9日(フォークの日)に、また東京でぜひお会いしましょう!いっぺーかなさんどう。
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