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約束されたはずの場所

1982年。
17歳の時、ボーイフレンドに教えてもらったロック・アーティスト Shogo Hamadaさん。ツアータイトルが「ON THE ROAD」になった年だ。2人でコンサートに行きたかったが、チケットはSOLD OUT。翌年、明け方の札幌4丁目プラザ・プレイガイドに並び、プラチナチケットを手に入れた。

1983年11月30日・12月1日
北海道厚生年金会館(札幌)

初日か2日目か定かではないが、これがShogoさんとの出逢いだった。まだ高校生だった私たちは、2階席から大きな声援を送った。オーディエンスの大多数が男性ファンだった時代。休憩中の女子トイレが閑散としていた時代。「Shogo〜!」と叫ぶ女性ファンの呼びかけに「そんな切ない声で呼ばなくても、俺はここにいるよ」と応えていた・・・懐かしい夜。

1983年のツアーパンフレット


あれから40年。 初めてホールコンサートのチケット抽選に当選した。いや、常にコンサートに行っているように思われがちだが、チケットが手に入らず、行けなかった年も数多い。抽選の導入以降、特にホールは落選続きで、ネットによる当日券(先着)の争奪戦を勝ち抜かなければならなかった。当選 = 瞬殺の激闘から離脱出来る。こんなにも楽で嬉しい事はない。幸運に感謝。

2023年1月12日(木)NHKホール

ホール前の掲示板「本日の公演」のご案内。スタッフさんが「この会場にツアートラックの展示はありません」と連呼していたが、まさかこんなところに隠れているとは!(笑)

ツアートラックの模型

誰かが置いたの?それとも粋な計らい?何れにしてもありがとうございます!

ホール入口

既に開場となり、大勢のオーディエンスが大行列。あれ?男性ファンが多いかな?入口で検温、身分証の確認があり、チケット発券。それまで座席番号は解らない。ドキドキする瞬間だ。

チケットの裏にはShogoさんの画像が!今回はメモリアルチケットとなった。

座席はRight-sideの壁際だったが、2階席など滅多にない。3階を見上げて「いつもあんな上にいたのね」と改めて幸運に感謝。

公式サイトでSNS投稿許可されている画像使用



⚠️ここからネタバレ内容が含まれます。
⚠️知りたくない方はここでお別れです。
⚠️お読み頂きありがとうございました。





⚠️以下↓↓↓ネタバレ記事。


『ON THE ROAD 2022 Welcome Back to The Rock Show“EVE”』

18:30 開演。


「やっと会えたね」

Shogoさんの第一声。ワクチン接種の話題から、接種出来ない方や持病のある方へのお気遣い、年齢の話題や美術館のエピソードなど楽しいトークでゆったりと。40年前とは少しバンドメンバーさんが入れ替わっているが「誰ひとり欠ける事なく、全員そろってるね」と嬉しそうに笑うShogoさんだった。

ステージ上は、とてもシンプルだった。大道具はなく、これまでのツアーで1番シンプルではないかと思う程に。珍しいなと、率直な感想。

そして演奏中、イヤモニの調子に気付いてしまった私・・・Shogoさんが歌いながら何度かジェスチャーされたように見えた。私も仕事中ヘッドホンを着けてミキサー操作するので、生放送中の機材の不具合は相当焦る。トークしながらあらゆるスイッチを点検する事もしばしば。『我が心のマリア』インストではステージ後方のモニター画面に映像が流れ、暗闇の中でイヤモニを交換しているらしいShogoさんのシルエットがあった。

あとで、隣にいた女友達に尋ねたら「えっ?そうなの?全然気付かなかったわ」と。一応、彼女もパーソナリティだが(苦笑)。皆、美しいウクライナの景色に目と心を奪われていたようで何よりだった。

↓こちらはORIGAさんのvocal入りバージョン。


そういえば、大晦日は映画「ひまわり」を観ながら年越ししたっけ・・・(我家のTVは5.1chだったりする)。


「音楽を楽しめる。エンタメを楽しめるのは平和であるからこそ。今年も来年も再来年もずっと音楽を楽しめるといい」と語ったShogoさん。ある芸能人の方が、今の時代を「新しい戦前」と表現した。戦地を体験した私の祖父の時代と同じ道を私たちが辿らないよう強く願う。

『光の糸』
ステージ上で流れた映像は、震災前の東北の姿だとShogoさんが言った。それは余りにも切なくて、私は手拍子も忘れ、ただ黙って立ち、その美しい映像に見入っていた・・・


そして、
『モノクロームの虹(The Monochrome Rainbow)』
演奏前、Shogoさんは「今夜の楽曲は、今、自分が歌いたいものを選びました。次の曲を君に、あなたに送ります」と。


私のYouTubeチャンネル名は「monochro studio」で、公開ラジオ番組は「Monochrome Rainbow」と名付けた。もちろん、Shogoさんの楽曲があったからだ。が、私は敢えて「The」を抜いている(笑)。

私もまた人生と言う旅をしながら、自分の心の中の虹に、一つ一つ色彩を施して生きて行きたいと願っている。今はFM担当番組が忙しくてモノクロの制作を休んでいるが、何れFM番組のスタッフが増えて、手が離れたら再開したいと望んでいる。いつかな?(笑)・・・いつか、きっと。


第1部終了。

第2部スタート。

私はShogoさんの楽曲『ON THE ROAD』の世界に憧れ、歌詩にある「約束されたはずの場所」を探し求めて上京した人間である。たった一つの歌が、私の生きる道を大きく変えたのは言うまでもない。その道は言葉に出来ないほど険しく、私なりに苦しく辛い道ばかりだった。そんな時、私もまた『家路』を聴きながら生きて来た1人である。「どんなに遠くても辿り着いてみせる」・・・



第2部終了。

アンコール。

新曲『この新しい朝に』
ステージ上で流れた映像も緊急事態宣言中の撮影らしく、渋谷センター街もまた閑散としていた。あぁそうだったなと、家族の反対を押し切ってスタジオへ向かった朝を思い出した。人っ子ひとりいない渋谷は、まるで街全体が死んだようだった。


2020年から始まった災禍。コンサート会場の客席で声を出せないのがこんなにも苦しい。密々でライブを楽しんでいた時代が愛おしい。「早く明けて!」と叫ぶ日々はまだ続いている。

『終わりなき疾走』
ガッツリ拳を突き上げた楽曲。あるタイミングで無意識に拳を振り上げたら・・・場内、少数派!(笑)きっと我々、古参チームなのだろうなと苦笑。


Wアンコール。

『日はまた昇る』をお聴きしながら思う。Shogoさんが「第2の故郷」と呼んだ渋谷で、こうしてラジオ業界に関わる事が出来た事に心から感謝している。ここが、私の「約束されたはずの場所」かも知れないし、そうではないかも知れない。その答えは、私もまた人生と言う旅を終える時に知るのだろうと思う。


(多分)全22曲。
『ON THE ROAD 2022 Welcome Back to The Rock Show“EVE”』終了。


開演前。NHKホールへ向かう道すがら歩道橋の上で立ち止まり、国立代々木競技場を眺めていた。アリーナツアーに行きたい。ここでまたShogoさんのLIVEを見たい。大歓声を送りたい、包まれたい。そう強く願って撮った1枚は、まるでChristmas Eve のようだ。

第1体育館が見える

そしてこの夜、今秋からアリーナツアーがスタートする事を、Shogoさんの言葉で知った。今宵のステージは、私にとってまさに「EVE」だった。

一緒に生きて行こう
どこまでも・・・・

夢のひとときをありがとうございました。

公式サイトでSNS投稿許可されている画像使用


NHKホール


「ON THE ROAD 2022」goods






ずっと待ってました。。。

2019年4月1日(月)


2019年11月2日(土)


2021年12月1日(水)



Shogoさん
リニューアルされた国立代々木競技場・第1体育館で必ずお会いしましょう💫✨

SHIBUYA WINTER ILLUMINATION


2023年1月13日(金)0:24



☆ noteはYouTube動画の埋め込みが許可されております。

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