札幌☆PART③
2023年7月1日(火)夏休み 3日目 夕方。
風が刺すように冷たく、寒い1日だった。うっかり東京にカーディガンを忘れてしまい、家族にジャンパーを借りてTシャツの上に羽織った。市電に乗って西へ。内回りに乗って外回りで帰って来ればいいのね。山手線みたい。札幌の路面電車は1918年(大正7年)開業、1927年(昭和2年)市営化された。私は今回、初乗車。
車内は満員だった。西15丁目でドッと人が降りた。・・・へぇ、皆コンサートに行くんだ。あら?病院はあるけどホールはどこ?・・・看板も案内表示も何もない。首を傾げながら人波に付いて行き、コンビニ脇の自動ドアに吸い込まれた・・・はぁ?ここで良いのかしら?・・・更に進むと、1階にチケット売場らしきテーブルがあった。いや、チケットは既に持っている。
「すみません、ホールはどちらですか?」
「え・・・?」
スタッフさんの不思議そうな顔。直ぐに初来場者と察知され「あぁ、地下1階です。エレベーターで降りて下さい」と言われた。・・・こりゃ解らんわ(笑)
エレベーターが開くと会場入口が現れた。デジタルチケットではないので、スタッフさんが半券を「もぎる」。
「すみません、これをユキさんにお渡し頂けますか?」と、私はささやかな差し入れをスタッフさんに預けた。
「梁邦彦 Piano Sketch 」in Sapporo ウィステリアホール
ピアニスト梁邦彦さんのコンサート。共演はギタリスト:古川望さん。スペシャルゲストはアコーディオン奏者:タテヤマユキさん。
梁さんはShogo Hamadaさんの元バッキングバンドメンバー。2015年公開映画『アゲイン 28年目の甲子園』の作曲・編曲・プロデュースをご担当(原作:重松清さん『アゲイン』、主題歌:Shogoさん『夢のつづき』)。Shogoファンにとっては、お馴染みの梁さんだ。
古川望さんは2003年、Shogoさんのバンドメンバーでサックスプレイヤー:古村敏比古さんと、ユニット『古川村』を結成。私も何度かステージを拝見している。お二人の音楽は心の癒しにピッタリ!
タテヤマユキさんは『マルカート 』と言うユニット名でもご活躍。北海道では、ギタリスト:扇柳トールさんと新たなユニット『ロケット姉妹』を結成。私は2012年頃にイベントでユキさんと出会い、ずっと交流させて頂いている。
さて、ウィステリアホールはとてもお洒落な雰囲気で、客席は約180席。ステージのほぼ中央にピアノを配置し、上手にギタリスト席があった。ゲストは中央前部。
近眼の私(老眼じゃないよw)は、映画やコンサートの観賞用メガネを東京に忘れてしまい、2列目の上手寄りに座った。ユキさんをクリアに観たくて。
17:30 スタート
梁さんのコンサートを拝見するのは今回が初。お声をお聴きするのも初だった。いや、梁さんは歌わない。が、良くしゃべる!(笑)こんなに楽しいお人柄だったのかとビックリした。手拍子をリードされて、またビックリ。梁さんのコンサートは黙って聴くだけじゃないのね。
「今日、初めて僕のコンサートを観に来てくれた人、手挙げて〜!」
はい!!迷わず手を挙げた。
「ありがとう!」
梁さんと目が合って、ドキッ(笑)
「札幌の人は!?」
あれ?少ない・・・
「北海道の人は?」
あらら?少ない??
「北海道・・・以外!?」
わ!!半数か、それ以上!?!?何とビックリ。
梁さんが札幌でコンサートを開くのは、実に23年振りだそう。望さんとは34年来のお付き合い。ユキさんとは、ユニット「マルカート」のプロデューサーとして関わられたそうだ。(梁さんがShogoさんの音楽事務所「Road&Sky」在籍時に、マルカートさんはロースカさんの事務所レーベル「ジェマティカ・レコーズ」さんから作品をリリースされている)。
それにしても、梁さんがこんなにShogoさんについてトークされるなんて、驚きだった。今年5月に公開されたShogoさんのLIVE映画『A PLACE IN THE SUN at 渚園 Summer of 1988』にも触れ、当時のオープニング楽曲『A Place In The Sun』を演奏。もちろん、梁さんは渚園ライブのキーボードプレイヤーだった。
ちなみに1988年当時、私はまだ大学生。国の奨学金と父の会社の奨学金を借りまくる貧乏学生だったので、渚園まで遠征出来なかった(苦笑)。
さぁ、ウィステリアホールに戻ろう。
タテヤマユキさんのご登場だ。
大きなアコーディオンを抱えて、ニコニコと可愛らしい笑顔を振りまくユキさん。コロナ禍で東京公演が無くなり、しばらくお会いしていなかったが、お元気そうで何より。ユキさんは、名曲『Paris Je T'Aime D'Amour』を披露。続いて、梁さんがプロデュースされたアルバム「マルカート 」から『こもれび・まなざし』を演奏。
あ~ずっとこの歌声をお聴きしたかったの!
ユキさん、あいしてる(笑)
ステージが進むに連れて、ふと疑問が湧いた。
梁さんがShogoさんに感謝のお言葉をおっしゃり、ユキさんがロースカさんに感謝のお気持ちをお伝えし、望さんとご一緒にShogoさんの楽曲(または関係する楽曲)を何曲も演奏されるって・・・もしかして・・・!?
後ろを振り向いたら、Shogoさんがいらしたりして(笑)
な〜んてね。会場にいらしたのは、ロースカさんの社長:高橋信彦さんと、Shogoさんのアレンジャー:水谷公生さんだったようだ。でも、配信があったので、Shogoさんもどこかでご覧になっていたかも。
アンコール
ユキさんが、Shogoさんの楽曲『我が心のマリア』のボーカルをご担当!何と言うサプライズ!美しく透明感溢れる歌声に深く酔いしれた。
・・・Shogoさん、聴いてますか?(笑)
・・・忘れない・・・
・・・今日の、
・・・この夜のユキさんの美しい歌声を、
・・・私は決して忘れないわ・・・
札幌で拝見して本当に良かった。
梁さん、望さん、ユキさん、素敵なコンサートを心からありがとうございました。
コンサート終了後、ホールで出演者の皆さんとオーディエンス全員が記念撮影。私は望さんの真後ろの席に。しかーし、カメラマンさんから「せっかくの記念です!マスクを一瞬外して、息止めて!(笑)」と。うっわー!誰にも会わないつもりでノーメイクよー!(大泣)・・・渋々マスク外して笑顔を作った私だった。
あの写真はどこへ??(笑)
P.S.
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