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世界の終わりに後悔する夢

何度か見たことがある気がする夢。過去に見たという記憶ごと夢かも知れないけど。

過去に見た気がしてる夢

明るくていつもtシャツ着てて肌も日焼けしてるアウトドア派なんだろうなって感じの陽キャな男(以後:陽キャ男)と、いつもむっつりした冷めた感じの女の人(以後:主人公)が出てくる。女の人が主人公。
主人公は陽キャの男にやたらと絡まれてうんざりしてる。男の方は主人公みたいなタイプの女子に絡んで、素っ気なく迷惑そうにあしらわれるのを面白がってるような感じで、お互い到底親しい仲になれる感じじゃない。
のに、実は陽キャ男が記憶喪失というか、ほんとは自分の素性とか全然わからないってことが発覚(確かにここまで主人公にめちゃくちゃ絡むけど他に友達らしき人は出てこない)して、何故か陽キャ男の過去を主人公は知ってるってことがわかる。
ここまでが過去の夢。

今日見た夢

古本屋みたいな雰囲気の古そうな本が所狭しと積まれた窮屈なアトリエに居る若手俳優系の見た目の細身のイケメン(以後:イケメン)が出てくる。
主人公はな理由はわからないけどよくそのアトリエに通ってる。この辺りまでこのイケメンと主人公の恋愛ドラマなんじゃないかって言う雰囲気がある(二人に恋愛感情がある描写は明確にはされてないがメタ的にそういう意図の作品じゃない?ってぐらい)。
イケメンには黒髪パッツン長髪の女の助手(以後:助手)がいて、助手は明確にイケメンのことが好き。上記の通り明確じゃないけど匂わせ程度の恋愛になりそうな空気感はあるので、助手は主人公にちょっとツンとしてる。でも主人公のことは認めてていうてもちょっとした友達ぐらいに扱ってるので嫌いじゃないけど邪険にしちゃうというかムーブとしてはちょっとツンデレっぽい感じのことしてる。

イケメンは何も作ってるのかはわかんないけどなんらかのアーティストで、アトリエにあるものはイケメンの作品と資料的なもの。
こっちが勝手に匂わせを感じてた二人の関係は、一切描かれてなかった通り恋愛感情なんてなくて、実は主人公の作品をイケメンが気に入って、まだ学生の彼女に自分のアトリエのイントロダクション的なものを作らせてた。主人公がアトリエに通ってたのは共同制作者的に打ち合わせとかしにいってただけ。

何故かわからないけど、あるとき主人公はそのアトリエに陽キャ男を連れてくる。
狭い木製の階段をのぼった先に木製の扉があって、その扉の真ん中にガラケーが一つぶら下がってる。
そのケータイが彼女の作品で、開くと古いモバイルサイト時代の個人サイトみたいなページ。そこに詩のような文があって、それがアトリエの雰囲気を表すようなそんな作品になってる。そして矢印キーで、次を選択していくと、画像が出てくる送ると切り替わって数枚。ほとんどが焼けてしまったのか焦げて所々穴が空いている、ホラー映画とかに出て来そうななんか不気味な写真。それは何が写ってるのか完全には見えないけど、全て同じ人を写してる。
みんな陽キャ男の写真。
彼が記憶をなくす前の、主人公だけが覚えてる写真。

それを見た陽キャ男が頭を抱えて苦しみだして、記憶が戻るのかもと思うんだけど、途中からなんか様子が違って、苦しんでると言うより悲しんでるような様子になっていく。
「そうだ、そうだ......」とつぶやく様子から記憶は思い出したみたい。
だけどどうして彼がショックを受けたのかわからないでいると、世界が崩れ出す。

そして主人公と見ている私は思い出す。
そういえば前の夢で陽キャ男が記憶喪失だとわかったとき、主人公には彼の記憶がわかることを伝えていた。伝えて、知りたいかと問われた陽キャは、知りたいけど自分が思い出したら世界が終わっちゃうからと、断ったんだった。


世界を守るために彼の優しさを尊重して、思い出させないと約束したのに。
彼に世界の崩壊の罪を負わせないように黙っていようと決めたのに。
約束を破って彼に引き金を引かせてしまった。
そのことにひどく後悔して、取り返しのつかないことをしたのが怖くなって、世界を終わらせてしまう自分に絶望する彼を抱きしめて、ごめんね。って何度も謝る夢。

おわり

ちゃんと細かい設定とか、因果関係に説得力ある理由付けがされてたらちゃんと物語としてよさそうな、アトリエの内装とかそういうビジュアルの世界観はいいドラマ。だけどやっぱり夢だから、そういう所は特に詰まってなくて何となく表層の物語しかない。結局陽キャ男が記憶を失った理由も、思い出したら世界が終わる理由も一切出てきていない。起きて冷静に考えると薄っぺらい。
でも夢なのでシーンが飛んだり、いろいろな理由がわからないまま進んでも見ている間は納得してしまう。し、夢の中でした後悔と申し訳なさは本物だったから、なんだか起きた今も壮大な物語を見たような気持ちでいる。

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