机を窓向きにする。

 昨日の夕方の小雨から夜にかけて割と強い雨が降って。それが止んで、今日は曇り空だけども、鳥の鳴き声も聴こえる。多分スズメだと思う。

 住んでいる部屋には大きな窓があって、それは南東を向いているので、部屋には日光がたっぷりと降り注ぐ。大きすぎるくらい大きい窓なので、嫌な人は嫌だろうけど、自分はそれが決め手でこの部屋に一年前に引っ越している。

 でも机は窓向きには置かずに、ちょうど大きな窓が自分の右手側に来るような配置で置いていた。午後の日差しが強烈すぎるのが一番の理由だった。でもなぜか今朝、「いや、別に強烈な日差しもいいじゃないか」と思って、机の移動を行い、簡易的な部屋の模様替えを施した。今は移動した窓の前にある机で文章を書いている。

 窓から曇り空の柔らかい日差しが差し込み、すぐ目の前にある多分どんぐりの木の葉っぱが生い茂っていて、その木のなかには鳥がいる。この前、名前を知りたくて調べたけれど、忘れてしまった鳥。でもこの鳥が好きで、この鳥はこの木に住んでいる。一番のご近所さんである。

 とにかく手元が明るい。目の前がひらけているので開放感もある。とても気持ちいい。机を窓向きにすると、外を見てしまうので集中力が……とかもネットの記事にあったけれど、こちとら文章の寄り道が仕事みたいなものなので、一向に構わない。集中しすぎないのが大事だというのは、敬愛する作家である保坂和志も言っている(ちなみに保坂さんも机が窓向きだったはず)。

 しばらく、ものを書く元気がちょっとだけなかったけれど、映画の感想をもらえたり、書き手としての今後の方向性がおぼろげながら見えてきたり、純粋に少しのんびりできたりがあって、書く元気に満ちてきているのを感じる。元気だから書けるわけでもないけれど、でも元気なのはいいことだと思う。窓の外を見やりながら、今日も気楽に書こうと思います。では。

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