日記 2024-06-28

長い午睡を経て、お風呂へ。外は一日雨だったので、雨戸をしていて、外気に触れたのは、朝、最近取り始めた新聞を取りに行ったときだけだと思う。熱いお風呂に入っている間、少しだけ部屋の冷房の温度を下げておくと、出てきたときの至福が生まれる。小さな至福。小さな至福づくりができるようになると、生きるのがほんの少しだけ楽になる。好きなアーティストの新作のアルバムが解禁されていて、それを聴く。これも小さな至福だろう。これをそれと言わずして、なにをそれと呼ぶのか。

ふと思い立って、傘と防水スプレーをアマゾンで検索する。あと何回か乗り切らないといけない梅雨の雨をにこやかにかわすための実践だ。生きることは大変だ。タフにならねば。やさしくていいんだ、そのままでいいんだとは思うけれど、自分にやさしくするためには、逆説的だけど、タフさが必要だ。少なくとも自分ではそう感じる。世界の痛み、社会の歪み、そうしたものを感じながらも、熱いお風呂を入れ、部屋を涼しくして、アイスのウーロン茶をつくっておくのは、タフでないとできない。僕の味方は僕で、僕の擁護者は僕なのだ。当たり前の話ともいえる。

人にはそれぞれ、プライドがある。生きる指針のようなものだ。人はそれを拠り所にして生きている。それが年収の人もいれば、自炊の人もいれば、推し活の人もいれば、文体の人もいれば、恋人の人もいる。まあ、色々だ。でもなんか、そういう軸みたいなものを、見えない軸みたいなものを皆持っていて、それで生きている。そういうのなしに、軟体動物みたいな感じで生きるのは、ある意味で達人の域だろう(実際、軟体動物だって彼らなりの生きる指針のようなものがあるはず)。

ちなみにアマゾンのカートに入れた折りたたみ傘と防水スプレーはまだ買っていない。まだ買えないからこの文章を書いているともいえる。今月は少しだけお金が入ったから好きに買えば良いのだ。買って文句を言う人は誰もいない。生きているだけでお金がかかる。玉ねぎの値段にもびっくりする。カルボナーラに玉ねぎを入れたい人はどうやって生きれば良いのか。それでも生きていく。人生は続く。ザッツ・ライフ。

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