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エレジーに聞こえるユーライア・ヒープのDreams

ユーライア・ヒープの "Dreams"

短調の物悲しいこの曲はあがた森魚の「赤色エレジー」に聞こえてしょうがない。ハードロックの大元はブルースなんだって。どこか演歌や昭和のフォークの哀愁に近く感じるのはそのためか。

巷にはハードロックとヘヴィーメタルの違いを解説する記事がたくさんある。それだけ一緒くたにされているらしい。言葉ではうまく説明できないけれど全然違う。ヘビメタははっきり言ってうるさい。耳が痛くなる。ロック聴かない人には同じジャンルだろうが、ハードロックはヘビメタほどうるさくない。ハードロックには音に隙間やメリハリがあり、ちゃんとメロディがあってボーカルがメイン。ヘビメタはずっと隙間なく音の波が津波のようにゴーっと押し寄せてくる。休みなくギターが鳴り響いている。ハードロックは寄せたり返したり。それぞれの楽器のソロの見せ場が順番にあったりする。リズムもわかりやすい。

ハードロック熱再燃で色々聴いていてもヘビメタにはなかなか行けなかった。ちょっと聴いたら、うーんやっぱり違う。ヘビメタは続けては聴けない。ジャケットや曲名もハードロックにはあまりないおどろおどろしさがある。それでもハードロックのバンドがヘビメタに分類されたりしているのは曲だけ聴くとそう分けられるのもあるかららしい。

1960年代後半から1970年代の一時期だけに一気に隆盛を得たハードロック。思春期の少女の心を揺さぶった。再び揺さぶられている。