読書記録◎丸の内魔法少女ミラクリーナ
村田沙耶香さんを片っ端から読んでいる!
おなじく村田沙耶香好きの妹とこないだ話したこと。
「最初生命式読んで、ものすごい衝撃を受けてこんな世界観の小説見たことない!すごい!と思って他のも読んだら村田沙耶香はこれが通常運転やった」
読書記録書けてないけど、
半変身とか地球星人とかも読んでますますそう思った。この方はありえないと思ってしまう世界を気持ち悪いくらいにリアルに書いて表現してくる。
今回読んだ「丸の内魔法少女ミラクリーナ」は比較的新しい本。タイトルのインパクトがすごい。読んでみると、地球星人ほどの悍ましさはなかったから比較的読みやすかったけど、村田沙耶香節はもうドスコイドスコイ書かれてて最高だった。
ストレスフルな現代社会で、生きざるを得ないわたしであり、みなさま方かとは思いますが、
「丸の内魔法少女ミラクリーナ」では自分は魔法少女だと信じて疑わないことで、汚い社会から1歩隔絶して生き残っていく、、ある意味のたくましさ?違うかなぁ、素敵な生き方。なんかシンプルに羨ましかった。自分の中に信じていける芯があることって当たり前ではないし。一時それを奪われそうになって、でも最後に親友と取り返すっていうのも素敵。キラキラしたお話だとおもった。
他の短編も、それぞれグッとくるものばかり。最後の「変容」がまた良かった。変容していく社会、環境、人間関係、、おいていかれたように思っててもいつの間にか染められていくのってこわいような、人間に備わったある意味の生きていく力なような。
「当たり前」が今も多分、ちょっとずーつ、未来に向かって変わっていってる。自分もそれに応じて変わっていきたいような、変わりたくないような。観測できなくなったら、多分染まっちゃったってことなのかなぁ。わからん。
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