白黒絵の魅力が忘れられない絵描き

不思議だ、実に不思議だ。土日ともにお休みだったのに両日とも平日仕事終わりでの制作量と変わらなかった。
気合が入っていてご依頼の仕事も創作もズンズン進めるつもりだったのに集中しきれなかった。時間がありすぎるとかえって持て余す。毎日追われてるくらいの方がぼく的に調子がいいんだから嫌になる。
もし昼間の仕事をやめてイラスト制作に専念できるようになったらこのままじゃうまくいかないかもしれない。持て余している場合じゃない。会社員生活が長すぎてそれに合わせた習慣ができているからだろうな。環境が人を作る。この悪癖は治さないといけない。
いつも通り話は変わる。しばらく漫画をカラーにしてみた。偉そうに理由なんかもエッセイにして描いてみたがどうも自分的にしっくりこない。かえって野暮ったく感じてしまう。白黒にスクリーントーンを貼ったシンプルなコマの方がアートを感じる。
彫刻家の平櫛 田中がある年代を境に彫刻で仕上げた作品に色を塗りはじめた。そのことにより彫刻ではなくそれでは人形だと批判があったらしいがそれでも塗るのをやめなかった。ぼくはそれを見て確かに人形のように思った、人の手で木を彫って作った物という感じがしないのだ。
当然美の巨匠と自分を比べられるのもおこがましいがつけペンで描いた線への彩色がぼくにはどうも無粋に感じてしまった。
そういえばうちの子イラストも同じ理由で線なしにしたんだった。いっそ線を無くすのもありかもしれないがペンの輪郭線にもこだわりたい。
ここを超えれたらオリジナリティが作れそうだ。
jon covet

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