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医療費が高すぎて自己破産! [アメリカの高額医療費]

アメリカの医療は福祉ではなくビジネス。それも高額ビジネスである。

「アメリカ人の自己破産の原因の約66.5%は医療費が払えなかったから」という
2019年の記事がありました。

日本人にはしっくりこないかもしれませんが、アメリカの健康保険は義務ではなく、日本でいう生命保険のように、必要ならば、自分で保険会社とプランを選ぶというもの。

そして、安い保険のプランしか持っていない場合、受診できる病院の幅が狭まるだけでなく、高額医療の自己負担額が高くなり、借金をせざる得なくなる。

一例として、monkeyの人工股関節の手術を。
内容はこちら
・検査
・手術
・入院(4日間)
・リハビリテーションセンターへ救急車での移送
・リハビリテーションセンター滞在(2週間)
・自宅でのリハビリ(週2回、2ヶ月間)
・術後検診

そして、これらフルコースの総額医療費は4千万円越え!
全てが終了した後、保険会社からの請求書が種別毎に続々と送られてきました。
これは実際monkeyに送られてきた、麻酔代手術代の請求書です。

麻酔代 monkeyの支払い額:2500円  総額:65万

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手術代 monkeyの支払い額:24万円 総額:1865万

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monkeyは1年間に支払う医療費の最高額は50万円(1ドル=100円計算)という、比較的良い保険プランに加入していて、
50万円を超えたら全ての医療費は保険会社が払うことになっています。
50万円は用意してあったので、大丈夫とわかっていても、こんな見たこともないような数字の請求書を見ると、流石にドン引き

保険がなかったら額面丸々4千万円払わなければならないということ。
当然、4千万円の請求書がきたら、即日自己破産でしょう。

よくある自己破産のシナリオは、ある日、事故や病気で入院や手術が必要となる。保険会社を介して、大体の費用を把握するが、自分の保険プランが良くなければ、自己負担学も高い
金額にびっくりしたところで、命には変えられないので手術はするが、大金を用意出来る人など、そうそういないので、大方クレジットカードで支払う。
高い金利を払いながら細々と返済するが、住宅ローン、車のローン、子供の学費等もあり、月々の支払い総額が増える。
自転車操業的に返済はすれど、タイミングが悪く、車の故障や家の修繕が必要となる等、さらなる出費が重なったり、職を失ったりする等の理由で、最終的にはローンの限度額を超え、支払い不可に陥り、自己破産となる。

以前「アメリカで救急車呼んだら10万円」と聞いたことがあって、ちょっとした冗談かと思って、せせら笑っていたけれど、これは本当。
monkeyにも、しっかりと14万円という請求書が来ました。

皆さん、アメリカでは保険は必須です。遊びに来られる方、海外旅行保険はお忘れなく。