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燃え尽き症候群に再点火したのはやはりこの男、ジャン・ポール・ベルモンド!

退院して4日ほど経つが、何か元気が出ない。
入院していた時のような治療の辛さも制約もないはずなのに。
辛い治療を乗り越えた燃え尽き症候群みたいなものだろうか?
退院したらやろうと思っていたことにあまり気乗りせず、横になってることが結構多い。

味覚が全然もどらないのも気分が盛り上がらない大きな理由だ。元々、コーヒーが大好きで毎日ハンドドリップしていて、コーヒーの出来でその日の調子を計っていたくらいだが、もう2か月以上も飲んでいない。
退院後、何度か料理をしたが、味が分からないし、何つくっても味がないから、これまた盛り上がらない。食べることは生きることの基本なので、これがずっと続いたら、ホントに精神的に参ってしまうかもしれないと危惧している。

そんな時に気持ちを晴らしてくれるのがお気に入りの映画とか音楽とか。
最近、フランスのジャン・ポール・ベルモンドの作品が特集上映されて大きな話題になっている。
ベルモンドはフランス最高の映画俳優だ。ヌーベルバーグのようなアート作品から命がけのアクションものまで、多くの作品に出演して、そのどれもが面白い。そして、どの作品でもベルモンドそのものなのだ。
彼は演技しない。動くことが彼のアイデンティティだ。「恐怖に襲われた街」で、頭を使えという上司に、「俺は筋肉で解決する」と言い放つのだ。

彼の多くの作品の内、初期のアート系は割とDVDになっているが、中期以降のアクション系があまりDVDになっていなかった。私はそっちが見たかったのだ。それが今回集中的に再公開&DVD化された。
さらに、好評につき、特集第2弾もまもなく公開の運びとなる。
永年、権利料が高額で日本では商売にならないと言われてきたらしいが、関係者の努力が実ってやっと実現した。

で、早速第1弾のボックスセットを入手した(入院中で映画館には行けなかった⦅涙⦆)。
大昔に観た作品もあるが、改めて見ると骨身惜しまぬアクションの連続に驚くし、やはり面白い。ルパン三世もジャッキー・チェンもその原点はここにあるので、興味のある人はこの機会に見てほしい。

ということで、何か元気が出てきたような気がする。
この企画を心待ちにしていた同好の士がこんなにたくさん居たこともうれしい。長生きしていてよかった。

※巻頭写真は今回のBOXと自宅にあったベルモンド作品いろいろ。



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