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個人でも、やれることはたくさんある。現地を訪ねたら、夢が現実になってきた

仕事をリタイアしたら、何をするか?
現役時代、楽することばかり考えていたので、スキルなし、人脈なしで、お金も大してない。
あるのは、偏った嗜好で選ばれた本と映画ソフトくらいだ。
私と妻がこの世からいなくなったら、これらは引き取り手のない、紙とプラスティックの堆積物になってしまうだろう。

それはちょっとシャクなので、これらを活かす道を模索している内に、私設図書館という方向性が浮かんできた。
古書店やブックカフェのことなどをいろいろ調べている内に、浜松市にある個人が運営している図書館に行き当たった。とても雰囲気がよさそうで、これはヒントになると思ったのだ。

で、早速浜松市にある私設図書館に妻と行ってきた。
この図書館のオーナーは、浜松にある実家を建て替えて、自宅兼図書館としている。カフェを併設していて、週末の金土日だけオープンしている。

実際に訪ねてみると、最初からカフェライブラリ―として設計されているので、雰囲気がとてもよくて、落ち着いて本が読める。居心地がいいのだ。
平日の午後なのに、次々に人が訪ねてくるのも意外だった。
オーナーにいろいろお話を伺った。とても気さくな方でなんでも答えていただいた。お話を聞きながら、漠然としていた構想がどんどん固まってきた。来てよかった。

私設図書館をしたいと思ったきっかけが、実はもうひとつある。
私が以前いた会社の上司がリタイアして福岡で私設の美術館を始めたのだ。
その方も実家を改装して、現役時代に集めていた美術品、工芸品を展示しているのだが、その私設美術館がこれまたセンスがいいのだ。
この元上司は、現役時代はバリバリの営業マンだったが、この美術館は基本的にお金を取らずに社会貢献(本人は道楽と言うが)として続けている。
私にそこまでの余裕はないが、かなり参考になったし、勇気づけられた。

この方々からお話を伺って思ったのは、あまり深く考えずに、どんどん具体化して進めてしまうことが大切だということだ。
この年齢なので、失敗してもあまり失うものはない。年寄りの強みだ。

新たな挑戦の始まりだ。
昨日観た「AMERICAN UTOPIA」のデイヴィッド・バーンも69歳であの元気さ。いろいろな方から元気をもらえるのがありがたい。


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