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もう始まっていたのだ。いつもそうだけど‥

もう始まっていたのだ。いつもそうだけど、気づいた時には遅いのだ、病気も事故も揉め事も。
癌と言われたのが約1か月前の3月3日の耳の日。中咽頭癌だから耳鼻咽喉科だった。これは何かの符号?神様の駄洒落?
そして明日の4月5日、治療ための入院となる。会社の新年度早々に戦線離脱となったが、今年65歳になったので、少し静養しろという神様のお計らいであろう。謹んで承りたい。

今年の正月に映画「生きる」を観た。冒頭いきなり胃のX線写真だ。
「これはこの物語の主人公の胃袋である。幽門部に胃癌の兆候が見えるが、本人はまだそれを知らない」
このようなナレーションが入る。続いて、書類に囲まれてやる気なさそうに仕事する初老の志村喬が映る。「生きる」は人生と仕事を考えさせる感動のドラマのように言われる。しかし、冒頭のこの流れから想像できるように、実際にはブラックコメディの要素が強い。
それはともかくとして、これは自分のことだったのだと後に知る。この映画を観ている時、既に私も癌だったというわけだ。

私はこの映画の主人公のように生きられるだろうか?
それも、もう既に始まっているのか。


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