見出し画像

人生は野菜スープ。ミネストローネのような熱くておいしい生活?

人生はパルメザンチーズをかけたミネストローネ、
死は冷凍庫に残った冷たいラザニア。
(10㏄「人生は野菜スープ」より)

人生を何にたとえるか?
皆さんは人生を何にたとえます?
「人生はゲーム」?「人生は夢のようなもの」?
「人生は曲がりくねった道」?あるいは「人生はギャンブル」?
ふむふむ、分かりやすいたとえだ。平凡だけど。
これらと比べると人生がミネストローネとは、一体何が言いたいのだろう?

ミネストローネは何を入れてもおいしい
私は料理が大好きで、ミネストローネをよくつくる。
ニンニクをオリーブオイルで炒めて香りを出して、タマネギやセロリやキノコや豆など、お好みの材料や冷蔵庫の残りものを適当に入れる。後はトマトホールを加えて炒め、水とコンソメを加えて煮込み、最後に調味料を入れて、でき上り。
ポイントは調理が簡単で、具材は何を入れてもOKという懐の深さにある。
具材の組合せで味わいの変化を楽しめるところも魅力だ。

人生って、何が起こるか分からないし、人との出会いや偶然によって、良くも悪くも、思わぬ展開になることも多いけど、そういうところがミネストローネ的と言えるのかな。
それに対して、冷え切ってカチカチになったラザニアはもう救いようがなくて、たぶん誰も食べてくれそうにないという意味で、確かに死を連想させるなあ。

このような連想により、ミネストローネ好きの私は「人生はミネストローネ(野菜スープ)」というたとえがとても気に入っているのだ。
このnoteの副題を「人生はミネストローネ」と名付けたいくらいだ。

映画は存在しないのに、オリジナルサウンドトラック?
10ccはイギリスのロックグループでテンシーシーと読む。
手の込んだ曲作りと、皮肉とスパイスの効いた歌詞が、スモーキーなスコッチみたいで病みつきになりやすい。
この「人生は野菜スープ」は、彼らの代表的なアルバム「オリジナル・サウンドトラック」に収録されている。
サウンドトラックと言っても、架空の映画のサントラという仕立てになっている。こういうのが彼ららしい。ジャケットデザインはかのヒプノシス。
「I’m not in love」という超美しい曲がヒットして、ロックの名曲として定着している。
映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の冒頭に使用されて、その選曲センスのよさに感心しつつも、ずるいぜ、と思った。

アルバムの最後に収められている「我が愛のフィルム - The Film of My Love」という曲は自分の結婚披露宴のお開きの曲として使わせてもらいました。
30年以上前のことですけど。

ちなみに、皆さんは結婚を何にたとえます?
冷えたラザニアとか言わないでね。

恋愛はパルメザンチーズをかけたミネストローネ、
結婚は冷凍庫に残った冷たいラザニア。

笑えませんね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?