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おもてなしだったはずなのに‥

治療が後半戦になって感じるのが疲れというか倦怠感。
からだがだるくて、胃の重たい感じがずっと続いている。
強力な抗がん剤と放射線治療によって腫瘍は小さくなったが、
からだそのものも疲労しているのだろう。
横になっていることが多くなった。

そんなところへ、思わず跳び起きたくなるようなニュースが。
ワシントンポストの「ぼったくり男爵」批判だ。
アメリカを代表するメディアがおそれ多くもIOC会長を「ぼったくり男爵」と呼んだのだ。
月並みな表現で申し訳ないが、思わず膝を叩いた人が多かったのでは。
人の悪口を書くのは意外に難しいと思うが、この表現は直球ど真ん中。
ワシントンポストがすごいのか、
これを「ぼったくり」と訳した人がすごいのか。
品よく(?)このお方の正体を言い当ててるよね。

そもそもこの国際的スポーツイベントはお金がかかり過ぎることが問題視されていた。
最初の計画では「世界一お金のかからない」イベントということで7千億円が予算だった。それがいつの間にか3兆でも足りないようになってしまった。

「なんもかも込みで7千円ポッキリ!」と言われたのに、請求書は3万円オーバー。

これって完全にぼったくりの手口なのに、誰も文句は言わなかった。
それをなぜかアメリカ人が言ってくれた。
残念だなあ、日本の大新聞に言ってほしかったなあ。

「お・も・て・な・し」だったはずがいつの間にか「ぼったくり」に。
このイベントを巡るドラマはどこまで皮肉がきいているのだろう。

◎蛇足
ドイツの男爵といえば「ほらふき男爵」。
奇想天外なお話で子どもの時から大好きだった。
久しぶりに「バロン」(T・ギリアム)でも観てみようかな。

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