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【東京】アマン東京 宿泊記

アマン初の都市型リゾートとして大手町にオープンしたアマン東京。2014年の開業からいつの間にやら丸10年が経過していました。

アマンといえばハイダウェイリゾートの先駆者。
その当時、東京という巨大都市への出店は少なくない議論を呼びました。

実は少し昔、アマンはインドのニューデリーに進出していた過去があります。
しかし、このニューデリー出店は必ずしも順調ではなかったようで今では別のホテルにリブランドされてしまいました。
※いつか滞在記で紹介します。

インドという国柄、ニューデリーのアマンは一般層を狙ったものではないので、必ずしも東京と同一視はできないのですが、そのような過去も踏まえれば東京での成功はアマンの今後の戦略に大きく影響すること間違いなしだったわけです。


かくしてオープンしたアマン東京。
確かにアマン東京ほど多くの人々が行き交うアマンリゾートは今でも他に存在しません。
ロビーでは気軽に(値段は気軽じゃありませんが…)アフタヌーンティーを愉しむことができるし、ダイニングも利用できます。
宿泊したことはなくても33階のロビーを訪れたことがある方は多いはず。

アマン東京のサイン

これまでは宿泊ゲストに限られたクローズドな空間を是としてきたアマンが世間に広く門戸を開いたという点で東京進出は画期的かつ冒険的な取り組みでした。
結論として、この東京進出は大成功だったわけなのですがこれを足掛かりにアマンの出店計画はよりスケールアップしていったといえます。

"らしさ"を演出する人力車
実際に乗れるそうです

さて、前書きが長くなりました。
今回はそんな都市型アマンの先駆け、アマン東京での滞在記をお送りします。
以前紹介したバリのアマンとは一味も二味も違う東京のアマンですが、どんなところに共通項があるのか探っていきたいと思います。


チェックイン

当ホテルが入居する大手町タワーは大手町駅直結。
交通利便性は電車が最高ですが、宿泊ならばやはり車での来訪をお勧めします。(ドアマンやベルの方の対応力も含めてアマンを体感できます。)

1階のベルデスク

シックなライティングのベルデスクから一気に33階まで上がっていきます。

33階に位置する開放的なロビー

かなりの天井高を誇るロビーに到着。
中央の緑がよく映えます。

早速ウェルカムドリンクでおもてなし。
日本の伝統食材として青梅を使った緑茶。
大葉が効いていてさっぱりとした味わい。

青梅と緑茶のブレンドティー

丁寧なアテンドで首尾よくチェックイン手続きを済ませて早速お部屋へ。

開放的で賑やかなロビーとは打って変わって
静穏な雰囲気のゲストフロア

コーナースイート

今回宿泊するのは36階に位置するコーナースイート。ゲスト専用フロアに移動すれば、先ほどのロビーの賑やかさとは無縁の落ち着いた空間です。

ドアが大きすぎて…
写真に収めるのに一苦労

121平米あるスイートは大きなドアをくぐると、エントランスを起点にベッドルームとリビングルームが左右に分かれているつくりです。

まずはリビングルームから見ていきましょう。

右手側がリビングルーム

リビングルームはコーナースイートの利を生かした開放感ある全面採光が印象的。もはや高所恐怖症の方にはお勧めできないかもしれません笑

東京を一望できるリビングルーム
大手町の摩天楼
この頃はかなり近所で働いていたのでなんとも言えない気持ちになりました笑

ルームプランとしては、手前側にパントリーやダイニング、奥にリビングエリアが広がっていて複数名の来客があってもかなりの余裕があります。

無駄な装飾がなく洗練された雰囲気
ミニマルなのに高級感漂う和テイスト

滞在中はここのリビングスペースで寛ぐことが多かったです。こういう場所で食べるポテチは普段の5倍美味しく感じます(湖池屋のり塩)。

リビングスペース
TVの蛇足感は否めない笑
壁際のドアを開けるとワークスペースが出現
アマンに来てまで仕事をしたくないというのが本音

リビングルームは温もりのあるウッド調にシックな黒の2トーンで構成されていました。
この絶妙な和洋折衷感はこれまで宿泊したどのホテルとも違う独自のセンスを感じられ日本人にも外国人観光客にも受けがよさそうです。


続いてベッドルームへ。
この空間だけでゆうに50平米以上はありそう。

ベッドルーム

ベッドルームは先ほどのリビングルームよりも黒が抑えめでより木の温もりが感じられる柔らかいテイストに仕上がっています。

キングベッドは寝心地抜群
(どこでも眠れる人間の感想です)

ベッドの奥にはワークデスクやチェアも完備されているので、正直リビングスペースがなくてもこちらのエリアだけで十分お部屋として完成されています。

もちろんベッドルームからの眺めも大手町ビュー

ベッドルームに隣接するバスルームはなかなかの規格外っぷり。
まず手前に大きな洗面スペース。ダブルベイシンは再び黒を基調としたシックなつくりです。

洗面スペース

まるで温泉旅館の貸切風呂のようなサイズのバスタブからはこれまた大手町を一望できます。

お風呂
写真ではバスタブの大きさがイマイチ伝わらない

もちろんシェードも下ろせるので、向かい側のビルからの視線が怖い方にも安心です。(望遠鏡とか使わないと見えない距離感ではあります)

水圧がめちゃ強なのでお湯はあっという間に溜まります
障子を閉めないとベッドルームから丸見えなのでご注意

2人で入浴してお互い脚を伸ばしても全くぶつからないサイズ感。こんなお風呂が我が家にもあればいいのに…

スパエリア

コーナースイートの紹介は以上として、引き続きスパエリアの探検に移ります。

34階 スパレセプション
アマンオリジナルのスパグッズ

今回、アマン東京でスパは利用しなかったのですが、このレセプションから一つ下の階にあるプールを利用しました。その様子を少しご紹介。

男性用チェンジングルーム

かなり広々としたチェンジングルーム。利用者がいないことをスタッフと確認して写真を撮らせていただきました。

ブラックタイルのプール
海外のリゾート系アマンよりも大きいですね

プールにはブラックタイルが敷き詰められていて、モノは違えどアマンプリのオリジナルプールを彷彿とさせます。
(アマンプリはプーケットにあるアマンの1号店。黒いタイルのブラックプールが何度も旅行雑誌の表紙を飾りました。これもいつかnoteで紹介します。)

スパエリアには大浴場も完備されており、プールで冷えた体をしっかり温められます。

夕食

夕食はロビー階にあるメインダイニング「アルヴァ」にて頂きます。落ち着いた雰囲気のイタリアンダイニングです。

接待や記念日にもおすすめ
目の前でシェフが腕を振るってくれます
新潟県産煌麦豚バラ肉のカラメラータ プロヴォラアフミカータと白瓜
カステルフランコと白桃のインサラータ ゴルゴンゾーラとクルミ
スパゲッティ カルボナーラ 相模原産有機卵とグアンチャーレ ペコリーノロマーノ

居心地もよく、味の方ももちろん最高に満足できます。本当はこういうところで美味しくお酒でも飲める大人になりたかったのですが、下戸中の下戸なのが残念。
アルヴァは宿泊でなくとも、なにかの記念日などに是非お勧めしたいダイニングです。


夜景

夕食から帰ってくると、お部屋からの夜景は圧巻の一言。まさに東京をダイレクトに感じられます。
コーナースイートじゃなくとも、どのお部屋からでもこの夜景は楽しめそうです。

リビングからの夜景
夜の東京を眺めながら長湯
夜のリビングルーム
ライティングが明るすぎず暗すぎず絶妙
小腹が空いて夜食にうどんを頼む愚行
妻用のイチジクのタルト

就寝前のきつねうどんで苦しいお腹をさすりながらふかふかのベッドで爆睡しました。


朝食

朝食は再びアルヴァにて。

窓際の席は皇居ビュー

私は和朝食、妻はアメリカンをオーダー。
和朝食は小鉢が多めで朝からバランスのよい食事です。(きつねうどんの罪滅ぼし)

和朝食セット
アメリカン
メインは奥のエッグベネディクト

完全オーダー制なので落ち着いて食事できるのがアマンのよいところ。もちろんビュッフェもそれはそれで好きです。

ラウンジ

さて、朝食後は再びプールへ行ったり、お部屋でぐうたら過ごしていただけなので省略しますが、ランチの時間に再度ロビー階へやってきました。
ラウンジにて小腹を満たします。

アルヴァとは反対側に位置するラウンジ
カウンター席を案内してもらいました

結論、昼食というより完全におやつタイムとなったのですが、このラウンジのバナナパンケーキはかなり美味しい!
生涯パンケーキランキング第2位。(1位はアマヌサのパンケーキ)

美味しすぎるバナナパンケーキ
バナナの香りと程よい甘さ
チョコレート盛り合わせ

アルヴァに続いて、ラウンジのお食事も大満足でした。

チェックアウト

時刻は15時。めちゃくちゃ名残惜しいですが、そろそろアマン東京をチェックアウトします。(当たり前のようにレイトチェックアウトさせて頂き感謝)

上階から撮影したロビー
朝方であれば誰もいないロビーを写真に納められます

これまでのアマンとは間違いなく一線を画すアマン東京。部屋数もアマンとしては多めの80室強。
それでもスタッフの対応やハード面の質、満足度は流石の一言でした。
アマンの東京進出は今では自他共に成功例と認識されていることと思います。
これを足掛かりにニューヨークで都市型アマンの2号店、そして同じく東京の麻布台には姉妹ブランド"ジャヌ"の1号店がそれぞれオープンしています。

所謂"アマン"を体感するならやはりプーケットやバリのアマンが一番分かりやすいですが、東京も間違いなく最高のアマンを味わうことができます。

少しお値段は張りますが、是非お試しください!

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