団子坂巡り(鷗外記念館を目指して)
根津の駅から千駄木へ続く坂道(不忍通り)をぼちぼちと上がり始めたが、車が多くせわしい割に歩道が狭い大通りよりも、脇道からのぞく住宅地に引き寄せられるようにして、フラフラと道を逸れていくのは常である。店や、その他特段見るものがなくとも、知らない土地の、人々が生活している界隈というのは、心惹かれるものがある。その先に何か素敵なモノが待ち構えているような気がして心が踊り、いそいそと足を踏み入れるのである。
根津には前の晩についたばかりで、地図上の位置関係は把握していても、現実の方