本当は働きたくないのに。　9日目の朝

転職エージェントを複数利用しているので印象など。

陸さん。誰でも知っているあの会社である。先日書いた「事務職は買い手市場だからエントリーしまくれ」とアドバイスをくれたのもこちらだ。
陸さんとは登録後電話で面談をした。親身な雰囲気はなく、ちゃきちゃきと聞き取り調査が進む。
私の希望を一蹴し、昨今の転職市場を滔々と語られたりはしたが、こんなゴミみたいな経歴の人間に対応してくれただけでも感謝すべきなのかもしれない。
非常にそっけないが、プロらしく職務経歴書のアラを指摘してくれたのはありがたかった。きちんと求人の紹介もしてくれる。

堂田さん。こちらも大手のあそこである。
堂田さんとは面談の類は一切していない。いつにしましょうね、みたいな話も来ない。お前みたいなもんに割く時間はないということかもしれない。ただ、エージェントを名乗る色々な人から求人紹介のメールは届くので、登録を拒まれてはいないのだろう。
堂田さんからは怒涛のごとく求人紹介のメールが届く。経歴や応募履歴を参照しての紹介だという。しかし、経歴の時点で弾かれる求人やすでに応募済みの会社もかまわず紹介してくる。「その求人にはもう応募したから」と伝える方法を調べているところだ。

ちょっと変わり種な三井田さん。自分の市場価値を調べられるという広告を見た方も多いのではないだろうか。ちなみに私の市場価値は700万円台だそうである。三井田さんはアンケートの信憑性を高めるためにその年収で私を雇ってほしい。
登録するとオファーがどっとやってきて自尊心がくすぐられるが、登録者全員に送っているような求人がほとんどだった。
細かいところは分からないが、堂田さんと仲がよいらしく、職務経歴書などを堂田さんから引っ張ってくることができる。ドライバーや飲食業、職人系の求人が多いので、邪推だが堂田さんのところでは扱いづらい求人を三井田さんが仕切っているのかもしれない。

春さん。中堅どころのエージェントサービスだ。
春さんとは対面で面談した。面談して経歴を問いただすというような雰囲気はなく、カウンセリングのようだったのでリラックスして話すことができた。
厳しいことを言わないのはいい面も悪い面もあるだろうが、日々の求職活動で自己肯定感をこそげ落とされていくので、エージェント氏には優しく励ましてもらえる方がいい。
春さんのところはエージェント氏が厳選した求人を紹介してくれるので希望に沿った求職活動ができる。人材派遣サービスの方で得た会社や社員の雰囲気を教えてくれるので、イメージがつかみやすいのもいい。
しかし、春さんが持ってきた求人に応募するか否かを答えて書類選考を待つだけなので、もっと行動すべきなのでは？　と不安を感じたりもする。働きながらの転職活動なら、春さん一本で進めるのだが。

特に経歴に誇れるところのない中年女性が事務職での転職を希望するのなら春さんをおすすめする。