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予定帝王切開@東京マザーズクリニック産院レポ

2024年6月、東京都世田谷区用賀にある東京マザーズクリニックで予定帝王切開で第二子を出産しました。

帝王切開の産院を探している方の参考になれば幸いです。


1. 産院の決め手

1つ目は、立地(家から近いこと)。
里帰りも考えましたが、上の子(4歳)がいるので、上の子の生活をなるべく変えずに出産と産後を迎えることを最優先に考えました。入院中も会いたくなったら会える距離であったこと、夫も普段の生活圏内で面会等できることが私の安心材料にもなり、決め手の一つとなりました。

2つ目は、痛みのケアに力を入れている院であること。
無痛分娩で有名な産院で、痛みに関するケアに力を入れているので、帝王切開の術後のケアも含めて安心して身を任せることができそうだと思いました。
実際、入院してみて、術日、その翌日は痛みは全くありませんでした。

3つ目は、ご飯が美味しい&ファシリティが好みなこと
入院中って、傷の痛み、後陣痛、おっぱいのケアなど、大変なこと目白押し。なので、見た目も美しく、健康にも配慮された美味しいご飯とおやつが毎日出てくることは私にとって外せない要素でした。また、建物や診察エリアからも無駄がなく、シンプルでナチュラルな雰囲気で居心地がいいと感じたことも決め手の一つとなりました。

2. 入院から退院まで

入院中のスケジュール

36週の検診で出産日程は38週2日と決まりました。
出産前日は夕食は普通に食べれますが、出産当日は一日絶食になるので、しっかり食べておきます。夜中はお茶や水のみ飲んでOK、朝食は食べずに産院へ向かいます。
帝王切開のため、バースプランはできることが少ないのですが、好きな音楽を流してもらうこと、なるべく早めに赤ちゃんを抱っこしたいということ、お腹を閉じている間は私が抱っこできないので、なるべくパパに抱っこしてもらいたいことを伝えていました。
また、母乳の方針については、今回は事前に断乳の相談をしつつ、初乳はあげたかったので、看護スタッフの方にお手伝い頂きながら出産当日におっぱいを吸わせました。

▼出産当日の過ごし方
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8:50 産院到着
9:10 問診
9:15 病室案内
9:40 点滴開始
12:30 パパ息子到着
12:50 手術室移動、麻酔
13:05 帝王切開手術開始
13:20 ベビー誕生
手術室でカンガルーケア
その後、パパ、息子はベビーと対面。
14:00 ママは病室へ。ベビーは身長など測定してもらいに新生児室へ。
15:00 OS1が飲めるようになる。
16:15 母子同室にして頂く。
17:30 おっぱいを少し吸わせてみる。
口は動かすものの、寝てしまい、新生児へ。
18:00〜20:00 休憩、仮眠
20:15〜22:15 母子同室にするもベビー爆睡。
22:25 おっぱい吸わせてみるも、ベビーはほぼ寝ている。
22:30 ベビー新生児室へ。ママは就寝。
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▼入院中の大まかな予定

点滴

帝王切開の場合、入院すると着替えてすぐ点滴が始まります。第一子の出産の時は、その点滴が、刺す時も指している間も地味に痛かったのですが、点滴の針を刺す前にシールタイプの麻酔の処置がありました。点滴にも痛みの配慮がされていることに驚きました。

帝王切開術の傷痕

出産形態は何であれ、母子共に無事であることが何よりも一番ですが、帝王切開でお腹を切る、その痕が残るというのは変わらない事実。傷痕は綺麗な方が有難いものです。
今回は2週間検診でテープを剥がしてもらってびっくり。文字通り三度見するほど、綺麗でびっくりしました。前回は助産師さんに見ていただく度に傷口綺麗だねと仰っていただき、またアトファインも貼り対策はしていたものの、ケロイドまでは行かないまでも軽度の肥厚性瘢痕のようになっていました。しかし、今回はその気配は全くなく、白く綺麗に直って行きそうです。

帝王切開の麻酔と痛みのコントロール

帝王切開の手術後、当日と翌日は麻酔が効いているので、患部の痛みは全く感じませんでした。背中の麻酔を抜いてからは、私の場合は手術患部の痛みよりも、放散痛による鎖骨の痛み、おそらく飲み薬の副作用による胃痛、原因不明の肋骨の頭の方が辛かったです。
入院中は複数回麻酔科医の先生の回診もあり、各部位の痛みをそれぞれ10段階でヒアリング、それに応じた処置を提案頂ける形でした。
加えて、鎮痛剤の錠剤も処方され、痛みのケアについては万事が尽くされている感じでした。

授乳の指導

授乳はナースコールをすれば毎回見て頂けます。授乳の方針については、妊娠中から助産師さんとの面談があり、詳しくヒアリングしてくださいました。私の場合は、第一子のときに入院中から胸のケアに苦労し、退院後すぐから乳腺炎を繰り返し、1ヶ月で断乳、膿が溜まり乳腺膿瘍切開術を受けていること、9月に移住の予定があることから、妊娠中から断乳について相談していました。
実際入院中にカバサールを服薬し、生後3日ほどで断乳をしました。出産してみて、第二子は飲むのが上手で、初乳は問題なく飲ませることができたので一瞬心が揺れましたが、今回は母乳に執着せず、自分が心にゆとりを持って子育てできることを第一優先に考えていたこと、また東京マザーズクリニックの看護スタッフの皆さんが私の気持ちを尊重しつつ、適切な提案を下さってことから、最終的には悔いのない納得した選択をすることができ、とても感謝しています。
退院後数週間経ってみてもやはり、あのとき断乳しておいて良かったと、第一子の時の地獄のような産後と異なり、貴重な新生児期を幸せな気持ちで過ごせています。

沐浴の指導

沐浴は入院中に1度、アウトバスの指導がありました。アウトバスのメリットは慣れない初産婦さんでもグラつかず入れやすいことだそうです。私の場合は、第一子の慣れもあり、結局インバスで入れていますが、お母さんの状況や事情で選べばよいとのこと。
沐浴にしても、授乳にしても、色々な選択肢を提案頂けるが、最終的な選択に関しては必要以上に介入せず中立で見守っていただけているような感じだったことが私にはすごく心地がよかったです。

全日程の朝食、昼食、おやつ、夕食

◆0日目(手術日)
経口補水液OS-1のみ
◆1日目

朝食(帝王切開のためおかゆ)
昼食(カレー)
おやつ(チーズケーキ)
夕食(白身魚の餡かけ、お祝膳)

◆2日目

朝食(サンドイッチ)
昼食(キンパ)

※おやつ、面会と重なり撮り損ねましたが、きなこ黒蜜プリンで美味しかったです😋


(煮込豆腐ハンバーグ)

◆3日目

朝食(おかゆ)
昼食(牛肉のトマト煮)
おやつ(シフォンケーキ)
夕食(鶏肉の甘酢野菜乗せ)

◆4日目

朝食(トマトスープ)

お部屋のファシリティ
・ディカフェ コーヒー
・アールグレイ
・ストロベリーティー
・パッションフルーツティー
・アップルティー

ティーセット
洗面シャワールーム

3. 産院でご用意頂いていたものと自宅から持参したもの

産院でご用意頂いていた出産バッグの中身

・スムースガウン(術着) 1枚
・dacco 前開きショーツL 1枚
・dacco お産パッド αガード Lサイズ(5個入) 1つ
・dacco お産パッド αガード Mサイズ(10個入) 1つ
・dacco お産パッド αガード Sサイズ(10個入) 1つ
・dacco(ダッコ) 帝王切開用 伸縮腹帯 フリーサイズ 1つ
・dacco 産後用骨盤ベルト キュッとベルトD 1つ
・dacco 母乳パッド マミーパット ファインプラス 18枚入
・dacco クリーンコットンモナリー(20包入) 1つ
・daccoベビーおしりふき ふた付き(80枚入) 2つ
・daccoガーゼハンカチ5枚入
・メデラ ピュアレーン(1g) 2つ
・メデラ ハイドロジェルパッド 2枚

ベビーベットにご用意頂いていたもの

・プロペト
・紙おむつ パンパース はじめての肌へのいちばん 新生児用(24枚)
・オーガニックコットン
・水
・赤ちゃんの肌着

追加購入商品のメニュー

帝王切開でなければ産院でご用意頂いたオムツで足りるかなと思います。帝王切開の場合は1日長いので、私は最終日の分が足りず、おむつを追加で購入しました。家から持参したり、旦那さんに買ってきてもらっても大丈夫です。

自宅から持参したもの(★あって良かったもの/×使わなかったもの)

★着圧ソックス
★ペットボトルキャップ(逆さにしてもこぼれないもの)
★携帯のポータブル充電器
・洗顔セット(化粧水など含む)
・パジャマ2〜3着
・イヤホン
・ホットアイマスク
・メイクポーチ
・携帯の充電ケーブル
×ドライシャンプー

ドライシャンプーを一応持って行きましたが、シャワーのできない間は、お腹に力を入れられず、頭を起こすのも一苦労なので結局使いませんでした。
また、帝王切開後の歩行訓練が大変と言われますが、麻酔が効いていて、腹帯を巻いていれば歩けます。
第一子の時は腹帯をしていないと、傷痕からお腹がはち切れそうな気がして(あくまで個人の体感です)、傷が痛いよりも怖さが勝りどうしようと思ったときに、腹帯を巻くだけで姿勢を起こせたので、腹帯は今回も必須だと思っていました。
ただ、出産バッグに入っていた帝王切開用の腹帯はワイヤーが痛くて患部には合わず…、同じく出産バッグに入っていた骨盤引き締め用のメディキュットDが患部に巻くには丁度よかったです。
なので、メディキュットDを患部と尾てい骨を結ぶ辺りに巻き、上部のウエスト部分には帝王切開用の腹帯を巻いて過ごしました。おかげで歩行も術日翌日から問題なくできました。

4. 分娩・入院費用

合計:約104万円
※妊婦検診費は省く
※出産手当金50万円を差し引くと自己負担金は約54万円
※12週頃までにクレジットカードにて予約金10万円、30~35週頃に銀行振込にて入院保証金30万円を事前支払

5. 退院後のケア

退院から2週目検診までの間に(世田谷区の場合)自宅への訪問ケアがありました。2週目検診も希望すれば+3,000円で自宅に来てみていただけます。
帝王切開の場合は2週目検診の際に傷痕のテープをはがします。
1ヵ月検診までに傷痕周辺の血の汚れや消毒液の汚れなどをお風呂で落とします。
1ヵ月検診でAtofineというテープが半年分処方されるので、毎週張り替えて傷痕がきれいに治るようにしていく形です。
第一子の時の傷痕は軽度の肥厚性瘢痕のようになっていたと伝えると、もし気になる症状が出てくればお電話くださいと、症状によって対処法があるのでと仰っていただけました。

6. 総合的な感想

何かが過度に素晴らしいというよりは、適切なタイミングで必要なリスク管理が全てなされていて、振り返ってみると、不快なことや辛いこと痛すぎることが極力ないようにスタッフの皆さんに支えられたお産だったなと感じます。医療の専門家として必要な提案、処置、処方を先読みしながら行ってくださり、ママはママの役割に専念できるというのでしょうか。私にとっては、赤ちゃんと向き合える心の余裕を持ってお産、産褥期を過ごすことができ、東京マザーズクリニックさんで出産して本当に良かったと思っています。

出産という人生でかけがえのないイベントにおいて産院は重要な要素の一つ。その産院選びの一助になれば幸いです。
一人でも多くの妊婦さんが安心して、”お母さん”という大役のスタートをきれますように。


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