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親になって気付く親の切なさを福島弁で語る

自分らに授かった子供だぢ
めんこくてめんこくて・・・転ばぬ先の杖だの多がったのがな・・・
かまいすぎで親ばがだったがもしんにど思うし
子供らちっちゃいどぎ 他所様に恥ずかしぐねーように育てねばど気負って
大したごどねえごどで 口うるさ過ぎだども思うし
親どして失格のまま 年月過ぎっちまったの

生まれだどぎがらしばらぐは 今日も元気だ 今日も生きでるど喜んでだのに
大きぐなるにつれで 親の期待なのがな 親の見栄なのがな
こうしだほうがいいどが もっと頑張れねえのがどが 恥ずかしなどが
余計なごどばっか言っちまってだの
その時どぎでやりたがったごど 興味わいだごど やれでたんだべが・・・
親が喜ぶごど選んでくっちだ気がすんの いまさら もごせくて
なんだが胸が痛ぐでたまらんの

ちょうど子供だぢど同じ年頃に 自分が親さやったごどが
昨日 そのまんま 同じふうに 子供がら返ってきたどごなの
自分の人生の中で大きくで忘れらんにごどど同じだったがら
胸が痛ぐで寝付けんがった
考えでも答えだの思いつかんし
ひとんじ考えるのがきづくで
朝になってしもうた

子供さレール引いで幸せになるどは限らんけども
あの頃の親ど同じ立場になって 親心わがってせづない
胸がいだい
親だぢ このせづなさを乗り越えだんだなあ 
 


 




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