※ネタバレ注意※本記事には『五等分の花嫁』の重大なネタバレが含まれています
こんぱんにゃ、ぱんにゃです。本日は皆様に、『五等分の花嫁』の重大なネタバレをお伝えしたく思います。ネタバレを避けたい方は本記事をスクロールするのを直ちにやめ、下記チャンネルをご参照ください。その暁には負けヒロインの「本質」についてご理解いただけるでしょう。
任意の角の三等分線は作図できない
五等分のプールを見れば明らかだが、このプールはカードも五等分されている。具体的に言えば、ヒロインごとにカードが明確に分けられており、基本的には同じサイクルのカードを5種類製造するという形で1タイトルが構成されている。そういうわけで5種類のヒロインから1人を選択し、選択したヒロインのカード+白色カード+男を集めればデッキになるようにデザインされている。このことの問題点は、単純に考えると、他のタイトルに比べて使えるカードは1/5しかないということだ。われわれの選択肢は、神の意志に従ってヒロインを選択してつまらないデッキを組むか、神に逆らって二股デッキを生み出すかである。結論から言えば、われわれは二股をかけずに一人のヒロインを選ぶべきである。その理由は2点ある。
（1）ヒロインを混合することのメリットが少ない
このプールのカードは基本的に特定ネームを参照する効果を持っている。それゆえ複数ヒロインを混合することのうまみが少ない。たとえば2を妨害不可能にしたにもかかわらず5で殴るようなことが起きてしまう。
（2）ヒロインを混合した盤面が形成できない
ヒロインを混合することのメリットはないわけはない。誰もが目をつけるのが、非常に強力なカードであるEX2抜きの2ドローサイクルを2種類搭載することであろう。このような構成が可能ならば、毎ターンEXデッキからカードを4枚取りつつ4アドを生み出すことができるようになる。これを実現するためには、メインエリアにネームを3種類ずつ以上配置する必要がある。けれども、このプールには複数ネームを持つコンビが存在しない。それゆえ↓のカードを使用する以外の選択肢がない。
このカードを使用すれば、四葉サイクル+四葉2枚+任意のヒロイン2枚で、四葉3枚+任意のヒロイン3枚の盤面を形成することができる。だがこのコンセプトには致命的な欠陥がある。それは優先1で1除去でこのカードを消されると終わってしまうということだ。ヒロイン単独のデッキであればメインを1枚溶かされようとも問題なく2ドローサイクルを機能させられるが、このデッキでは後ろに置いた2ドローサイクル2枚が無能カードとなってしまう。しかもEXを抜き出すカードがまさにその2ドローサイクルであるため、除去された四葉サイクルを盤面に戻すのも一苦労である。加えてそもそもの問題として、盤面に四葉サイクルを置くこと自体があまり強くない。このカードは天然も突破も受けられない、単なる1c/50/50に過ぎないカードである。このカードを2ハンド使ってプレイするからには相当なリターンが欲しいところだが、2ドローサイクルが1枚増えることがそれに見合っているようには思われない。2ドローサイクルは2アドを生み出すが、このカードをプレイすることによって2ハンド失っているため、実質上のメリットは、このカードのかわりにメインに配置したであろうカードにかかるコスト+EXからカードを1枚抜き出す権利である。だがこのカードのかわりにメインに配置したであろうカードはこのカードより間違いなくカードパワーが高く、EXからカードを抜き出したければ2枚抜き出しイベントを採用すればよい。それゆえ二股デッキを作成するうまみはあまりないと言えるだろう。
アダムが耕し、イブが紡いだとき、誰が勝ちヒロインだったか？
二股デッキの可能性は抹消されたため、われわれが明らかにしなければならないことは、どのヒロインを選択するべきかである。結論から言えば、われわれが選択すべき勝ちヒロインは五月である。われわれの主張は下記のロジックに基づいている。
（1）1,3,4を使用して勝てるゲームはすべて、2,5で勝つことができる
（2）2よりも5のほうが初狩り性能が高い
（3）（前提）勝率を向上させるために、初狩り性能はきわめて重要である
このロジックへの理解を深めるために、各ヒロインの特徴を確認しよう。
お前が一番
1に与えられた特徴は、我慢・場出し・ドローである。特に手札の生成能力は随一である。我慢によって盤面からカードを減らさずに攻撃を受けることができ、01-005のように大きく補充するカードもある。けれども1の問題点は、絶望的な決定力のなさだ。回避能力もなければ、「ハナヤマタ」や「はいふり劇場版タイトル」のように点数をねじ込むカードもないため、パワーカードの暴力に屈する可能性が高いように見える。
永遠の二番手
2は雪ノ下・宝多の系譜を受け継ぐ女である。すなわち拒絶と出禁だ。歴史を鑑みれば明白なことだが、この組み合わせはきわめて凶悪だ。事故を起こした相手に容赦なく点数を流し込み、盤面で受けるデッキデッキのコンセプトを破壊することができる。01-023（拒絶二乃）アプローチ後、自由登場で圧殺から花嫁で拒絶二乃を蘇生すると4面拒絶をキめることができる。算数プレメモである。算数プレメモとは引き算である。相手の盤面の数と自分のパンチ数を引き算して残った分がポイントとして入る。きわめて明瞭である。このタイプのデッキは格上、いわゆる自分よりもプレイがうまい相手に対して勝ちやすい。なぜならゲームを矮小化しやすいからである。ゲームを矮小化するとは、ゲームの勝敗が決定されるのに必要な変数の入力数を減らすということだ。このタイプのデッキはターン数を短くできるし、複雑なAP/DPの計算をする必要がない。先攻タイトルから拒絶二乃と出禁二乃が出現して、相手の動きがイマイチならそれだけで勝ちである。逆に拒絶二乃に順調にアプ禁を当てられ続けたり、一生拒絶二乃が見つからなかったりすると何もできずにそのまま死んでしまうこともある。諸行無常である。
第三の人間
青はアンブロ。やうやう白くなりゆく山ぎはだ。アプ禁を防ぎながらアンブロカードを連パンすることで確実に点数を入れることが3の強みだ。実際のところ3の女は結構やると思うのだが、このタイプのデッキはダメージレースを厳密に計算しつつ、相手より先にゲームを決める差し合いのうまさが求められるため、ミスの可能性を考慮するとやや勝ちにくいと思われる。アンブロは基本的に相手の盤面に干渉しないため、相手の全力の盤面からの攻撃を受けることになる。また自分の手札を増やす要素が少ないため、自分の1ミスによる影響がきわめて大きいデッキになる。計算ミスしなければ勝っていたとか考慮漏れとかでそっとゲームを落としそうである。頭のよさを見せつけるにはオススメだ。こういうコンセプトのデッキはアドバンテージが取れるカードがプールにあると途端にイかれたデッキになる。
４ぃ４ぃ
4の女が得た能力は天然とアクティブ、ポイント置き換えである。天然3はチャンプブロッカーの多くを避けることができるため意外と強力である。また、ポイント置き換えによって確実に男をポイントに配置できるため、5cの起動能力をスマートに使用することができる。この女の問題点は、ひだまりスケベッチの5c常駐コスト上げコンビが出てくるとデッキコンセプトが終わってしまうことだ。「くしゃみ（細胞）」のような5c常駐コスト上げを除去するカードが欲しかった。
２＋３＝５
われわれの本命である5番目の女である。5の特徴は除去と連パンである。盤面の数を減らして自由登場に対する妨害不可と連パンによる算数プレメモで点数を通すことができるのが5の強みである。除去のいいところは初狩り性能が高いところである。自分のメインとなるカードに干渉されながらゲームを遂行するためには十分なケアが必要なため、5の女の特徴を知らない相手、定義上ケアが不得意な初心者、デッキパワーが低いデッキ、事故ってケアどころではない相手に対してきわめて勝ちやすい。
われわれの見解としては、どのヒロインを選択してもそこそこの水準は保証されているが、1はデッキパワーに不安があり、4は特定のマッチアップに不安があり、3はプレイ面で不安があることから、2か5を選択するべきであるというものである。2と5のどちらを選択すべきかは個人の置かれた状況によるけれども、いわゆる地区抜けを狙うのであれば、5を選択することのほうがベターであるように思われる。大会参加者の多くはプレメモに命を賭けている異常者ではないだろうから、初狩り性能が高いデッキを選択したほうが勝ちやすいだろう。一方で、異常者との対戦が多い環境にいる場合には、ゲームを矮小化できる2を選択したほうが勝ちやすいと思われる。
1,3,4で勝てるゲームはすべて2,5で勝てるというテーゼ（1）についての説明が不十分だと感じた読者はきわめて聡明だが、その驚くべき説明をここに記すには余白が狭すぎる。深夜3時を回ったため、直観でわかるということにしておいてほしい。
王侯将相いずくんぞ種あらんや
勝ちヒロインが決まったところで、五等分の立ち回りと構築について少しだけ触れておこう。どのヒロインを選択しようと序盤の立ち回りは一緒になる。
五等分が狙うべきは、「タイトル」で5cの重量カードを展開し、相手の展開に対してドロー五月（01-100）を合わせることで莫大なアドバンテージを獲得することである。
構築については最初に述べたように、選択したヒロインのカード+白色カード+男を集めれば勝手にデッキができるようになっているが、下図のカードなどはデッキによっては活躍するように思われる。たとえば休息みく（01-055）やハンデスいちか（01-017）は5減少男から着地できると強いし、嘘（01-015）は3の女で相手の計算をズラすのに有用である。ST-022はプロモ男のかさ増しに使える。
デッキコンセプトと大枠はヒロインを選択した段階で実質的に決定されてしまうため、EXデッキやイベントの枚数配分や、サポートエリアに置くタッチ枠などの細部を練ることが主な仕事になるだろう。
以上、よろしくお願いいたします。
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