ブシロード版モンコレを振り返る～ブロック2～

2020年9月2日 17:29

みなさんこんにちは！ハリー@新潟モンコレ勢です。前回の投稿から3ヵ月近く経ってしまいました。この3ヵ月、僕はレジェンド・オブ・ルーンテラというデジタルカードゲームをずっとやってました。ごく一部の間で令和のドレッドノートと言われています。

ルーンテラに関する記事を投稿しましたので、よかったら読んでみてください。みなさんルーンテラ始めましょう！

さてモンコレ。ブロック2最大の特徴は「弱点」ルールが追加されたことです。戦闘スペルや特殊能力などから発生する属性ダメージをアップさせることができます。

ブロック1では◎能力で防御力を上げるフリスキーとナーガラジャが猛威を振るったので、それらに対するカウンターとして追加されたルールなのか。

真意は謎ですが、素晴らしい追加ルールだったと思います。カード自体のスペックを上げるのではなく、新ルールの追加で擬似的にカードパワーを上昇をさせているのです。

モンコレTCGのゲームデザイナーは、ブロック1とブロック2のパワーバランスが可能な限り同じになることを狙っていたはずです。そうでないとわざわざブロック制を導入した意味がないからです。

さて、現実はどうだったのか。2012年2月4日に2つのスターターが発売されました。

魔女

下のエゼキエルも強いんですが、それ以上にスカディがとんでもなく強かった。戦闘するだけで相手ユニット全てに弱点+2点をバラまくことができ、さらに◎能力で弱点を付与できるのです、手札がある限り何回でも。

さらにこのスカディには相棒がいて、それがこのカード、

ヘイズですね。スカディヘイズのパーティはイニシアチブ+4で先攻を取り、ヘイズ能力スタートで1D+2ダメージを敵軍パーティに与えます。ダメージが足りない場合はスカディの◎能力を撃てば解決します。

この動きに対して回答を持っているデックは少なかったので、スカディのデックは流行りに流行りました。ブロック2はスカディが環境を定義していました。

このスカディに対して考えられる対策は、

・ひたすら防御力を上げて耐えきる
・禁呪ダメージへの耐性を付与する
・スカディの戦闘スペルを打ち消す

の3つで、防御力を上げる◎能力へのカウンターとして作られたであろう弱点システムが、結果的に防御力偏重の環境を作ってしまったのです。

防御力を上げるデックでメジャーだったのは以下の2デックでした。

スカディの◎能力は1Dの出た目だけ弱点を付与します。1Dの期待値は3～4なので、防御力が5点上がるスペルを撃てば1 : 2交換を要求できます。またソニアの能力でスカディを除去できるのも強いです。

最初から防御力が高い大型ユニットを用意して、特殊能力で防御力を上げていくスタイルです。戦闘スペルにリジェネレーションやサンドカーテン(禁呪耐性を付与するスペル)を採用することで、スカディに対する守りはより強固になります。

こんな感じで、ブロック2はスカディを使う側に回るか、スカディをメタる側に回るかの2択でした。

しかし全国大会で優勝したのは、誰もがノーマークだったドラジェデックでした。

よく見るとドラジェデックは、対スカディの3要素をすべて満たしていたのです。ただ一人だけこのデックを握って全国大会を制覇したヒデさんは、今振り返ってもすごいとしか思えません。

またブロック2を振り返った時に、ヒデさんが構築した風魔女の完成度の高さに驚きました。

筆者ハリーのクソデッキとヒデさんのスーパーデッキを並べてみました。注目すべき点はハリーのコメント欄、ではなくて、ヒデさんは護法陣を3枚採用してて、ジルベールとソウルスティールは不採用なところです。

これらの採用枚数は、環境終盤になっても答えがわからなかった部分だと思います。筆者ハリーも他の人の構築を参考にして枚数を決めてましたので、ある意味適当でした。

しかし8年振りにヒデさんの構築を見て、ようやく答えに気づきました。ここからは僕の推測ですが、スカディ◎能力の手札コストはカードの種類を問わないので、手札は1枚でも多い方がいいわけです。スカディを最大限活躍させるために、手札上限枚数を増やす護法陣は3枚確定だと思います。

またスカディの魔枠を活かすためにソウルスティールを入れたくなるのですが、ソウルスティールを撃つよりもヘイズ能力を使い、その1枚をスカディ◎能力のコストに使った方が相手ユニットを倒せる確率が上がると思います(事実上2D+2になるので、ソウルスティールの2Dよりもダメージ値が大きい)。

ソウルスティールが不採用となれば、魔枠2つを持つジルベールを採用するメリットは薄いので、当然これも0枚になります。

以上で考察を終わりますが、8年前に気づいていれば大砂蟲やシャッターなんか採用しなかったと思います(笑)

ちなみに筆者ハリーの大会レポートがさどこれに残ってたのでリンクを貼っておきます。今見返すと大砂蟲の採用理由が「ヘラクレスとベヒモスに対して互角～有利」だからと書いてますが、完全にアホですね。メタるとこ違うだろ(笑)

個人的には地区大会で優勝できた環境なので、ブロック2はそれなりに思い入れがあります。ただ今見返すと、もう一度この環境をやり直したい気持ちが湧いてきますね。

というわけで次回に続きます！