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ブシロード版モンコレを振り返る~ブロック3~

前回の投稿から4か月も経ってしまいました。やる気を出して書いていきたいと思います。

さてブロック3。スターターのカドモスとエスリンが2012年7月28日発売。ブースターの煉獄のガルシルトが2012年8月25日発売で、銀嶺のリヒテルスが2012年10月6日発売。

ブロック1を振り返った記事で、筆者ハリーはこんなことを書きました。

ブシロード版モンコレは、戦闘スペルや特殊能力だけでなく、攻撃力や防御力の値でも駆け引きができるように改良された

ブロック3はこれまで以上に攻撃力と防御力の駆け引きに重きをおいたデザインになっています。これまでのモンコレよりも防御力の高さがカードの強さに直結しています。そのゲームデザインを象徴するカードがこちら。

頑強の薬

ブロック3は20点ダメージ(事実上の即死)がほぼ飛んでこない環境で、なおかつ防御力の値が重要なゲームなので、アイテムが使えるデックなら何も考えずにこのカードを3枚入れます。それくらい万能に使えるカードで、即時不可のユニットに使えば防御力+5というのも破格の強さ。

そして頑強の薬と最も相性がいいカードがこちら。

夢魔の王妃リリス

夢魔デックの英雄、リリスです。自身の防御力をひたすら上げていれば特殊能力で大ダメージを与えられる、攻防一体のユニットです。この基礎防御力5というのが曲者で、とにかく防御が硬い。夢魔デックのカウンターとして用意されたカードに、

フラッシュファイア

という超強い戦闘スペルが用意されていましたが、残念ながらリリスを確定で倒すことができません(ダイス運が悪く1D=1だと4ダメージしか出ないため)。

この露骨な調整によって夢魔の王妃リリスはブロック3環境で有利なアドバンテージを得ることになりました。一応カードプールにはサンダーカッターという飛行メタカードが用意されていましたが、そのカードが使いづらかったのも夢魔デックを最強にした要因だったと思います。

このカードは風1枠で飛行相手に5点が出るのですが、夢魔デックは防御力を上げる手段が豊富なため、簡単に防がれてしまいます。ならばと下の電撃20点ダメージを撃ちたいのですが、使用条件のアイテム枠風枠消費がかなり難しい。

ブロック3環境のTier1は夢魔と氷結晶の2つです。氷結晶は大西洋吹雪のユニットを中心に構成されているので、スペル対抗をフリーズプリーズに頼るブロック2最強のスカディデックと相性がいいです。

この氷結晶は風枠主体のスペルデックなので、サンダーカッターを入れても20点ダメージが撃てませんでした。そこで用意されていたのが風神&雷神デックです。

このデックのユニットはアイテム枠と風枠を持っているのでサンダーカッターを使いやすいのですが、いかんせん特殊能力の山札消費が激しすぎてTier1の地位を得ることはできませんでした。

令和の時代にブロック3を振り返ると、これらユニットのスペックがもう少し強めに調整されていれば夢魔の地位はいくらか下がったはずです。それによってスターターで登場した歩行のアイテムデック、カドモスやガンロックの地位が上がり、さらにバランスの取れた環境になったと思われます。

というたらればの話は置いておいて、ブロック3で登場したデックを見ていきましょう。

海皇竜カドモス

◎能力「海皇の雷撃」がカウンター狙いの後攻デックに強く、◎能力「海皇の加護」が属性ダメージを飛ばしてくるスカディデックに強く、倒すのが非常に難しいユニットです。

水1枠から戦闘スペル「スマッシュ」で防御力+3を付与して相手の出方を窺うのが、ブロック3全国大会で4位に輝いた男BURGERさんの得意技。

そしてカドモスデックといえばこのカード!

バーガラジャに続くBURGERさんの新しいお友達、白霧の海賊王ガトーです。この海賊デックで全国4位になったBURGERさんは本当にアイマスの伊織が大好きでした(有給を取って伊織スリーブを買いに行く笑)。

でも改めてこの時期のさどこれブログを読んでみると、ブロック3の時にBURGERさんは佐渡から東京へ引っ越したんですね。今から8年以上前ですか。令和の時代になってもいおりん大好きだから本当にスゴいですね。

まあどうでもいいや、次。

巨神姫エスリン

後攻アイテムデックのスターター、エスリンデックですね。英雄なので場に1体しか存在できませんが、手札にある強力なユニットカードを即時召喚できるという破格な能力を持っています。

エスリンが進軍面を支え、戦闘面を支えるのは岩窟王ガンロック。対抗されにくいアイテム枠が2つと基礎防御力5点とかなり強力なスペックを持っています。しかし残念ながらTier1の夢魔デックに対して相性が悪く、全国大会で活躍することは多くありませんでした。

ラヴァー

冒頭で紹介した戦闘スペル、フラッシュ・ファイアやアイテムを使いながら先攻を取って殴り続けるデック。パーティーの総攻撃力が夢魔やガンロックの守りを崩壊させるには微妙に足りない数値だったため、「攻撃力や防御力の値による駆け引き」の被害者。残念ながらブロック3ではあまり使用者がいませんでした。

ファラオ

強力な火の戦闘スペルを駆使しつつ、条件付き1枠20点ダメージのファラオ・ブランデッドで攻めていくデック。デック内のユニット数が少ない構築なので事故率が高いのと、冒頭で見たフラッシュ・ファイアが夢魔に対して確実性に欠けるのが欠点でした。

バステト

防御力を上げつつカウンターで攻撃するスタイル。夢魔と似た発想ですが歩行ユニット主体のため進軍時に小回りが効かないのと、手札コストの消耗が激しいのが欠点。使用者はそこまで多くありませんでした。ただしブランニュー全国大会の1位はバステトだったのだ。研究次第ではもっと上のポジションを狙えたはず。

氷結晶

防御は弱いですが攻撃面は最強。アイテム対抗が入れづらいデックですが環境にガンロックがほぼいなかったので非常に立ち位置がよく、夢魔と並びTier1と認知されていました。全国大会の2位と3位はこのデック。

夢魔

ブシロード版モンコレに愛されたデック。後攻主体ですが時には先攻を取って殴ってきます。即時召喚ユニットが豊富なため、戦力補給が容易です。また夢魔側はひたすら守りを固めていれば、リリスやリリムの能力で相手パーティーを崩壊させることができます。全国大会1位のデック。

完成度が高過ぎてある意味環境に悪影響を与えたと個人的には思っていて、その弊害はブロック4以降も続いて行きます。

夢魔デックの詳細はさどこれ動画をご覧ください

まとめ

いかがだったでしょうか。ブロック3は頑強の薬と夢魔、そして伊織スリーブが大躍進の環境でした。ブロック4からはいよいよさどこれ動画が始動。そしてBURGERさんが本気を出してあのTシャツを着始める環境になります。

想像するだけで寒気がしますね

というわけで次回に続きます!