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三十日目

 昨日は東西南北最端の酒蔵について書いてみたが、鉄道で行ける最西端と最南端はどこになるのだろうと思い、重ねて調べてみた。念の為申し添えるが、別に暇なわけではない。

 まず、日本最南端の酒蔵から。日本最南端の駅は沖縄本島のゆいレール 赤嶺駅である。なので、その周辺を調べてみると宮里酒造所という泡盛のメーカーがあった。どうやら泡盛の銘酒として名高い「春雨」を作っている会社らしい。最寄り駅は赤嶺駅ではなく奥武山公園駅だが、赤嶺駅からも徒歩15分ほどだ。電車で行ける、の条件であれば、まずここが最南端と思ってよさそうだ。

電車で行ける最南端 宮里酒造所(沖縄県那覇市小禄)

 代表銘柄 春雨(はるさめ) 

 ただし、沖縄なのでどうしても途中に飛行機か船での移動が咬んでくる。移動手段を電車一本に絞るならば最南端はJR指宿線の西大山駅だ。そこで西大山駅から徒歩で行けそうな酒蔵を探すと白露酒造があった。焼酎メーカーだ。

電車だけで行ける最南端 白露酒造(鹿児島県志布志市志布志町)

 代表銘柄 白露(しらつゆ)

 公式サイト https://www.shiratsuyu.jp/

 おや、「呑み鉄本線・日本旅」は確か指宿線回があったよなと確認したところ、六角さんが訪れていたのは宮ケ浜駅の大山甚七商店と山川駅の田村合名会社、そして終点枕崎駅の薩摩酒造・明治蔵だった。

 なお、日本酒に限ると、最南端の緯度はぐっと上がり熊本県水俣市の隣、葦北郡津奈木町にある亀萬酒造になるようだ。公式サイトにも「日本最南端」が謳われているので、間違いないだろう。肥薩おれんじ鉄道線の津奈木駅から徒歩25分ぐらいのようなので、ギリ「電車で行ける最南端」に認定してよいかと思う。

電車で行ける日本酒酒蔵の最南端 亀萬酒造(葦北郡津奈木町)

 代表銘柄 亀萬(かめまん)

 公式サイト https://www.kameman.co.jp/

 なお、こちらには古代赤米を酒米とした酒がある。その名も緋穂(ひすい)、ルビーのように透ける赤色が美しい酒である。一度呑んでみたいな。

 次に最西端だが、沖縄まで含めるとゆいレールの那覇空港駅、電車だけを条件にすると松浦鉄道西九州線のたびら平戸口駅になる。

 那覇空港駅を選ぶと、これはもう自動的に宮里酒造所の二冠になる。だって赤嶺駅の次の次が那覇空港駅なのだから。二冠、すごいな。おめでとうございます。

 では、電車縛りのたびら平戸口駅はどうだろう。結論からいうと、グーグルマップ上では見つけられなかった。平戸島の先端にある酒蔵・福田酒造の出張所はあるものの、ここでは作っていないだろうから対象外だ。

 そこで一駅一駅西に近い方から探っていくと、松浦鉄道西九州線の江迎鹿町駅から徒歩10分ほどのところに潜龍酒造があった。

電車だけで行ける酒蔵最西端 潜龍酒造(長崎県佐世保市江迎町)

代表銘柄 本陣(ほんじん)

 公式サイト https://www.senryuu.jp/

 なんでも三百年の歴史を持つ酒蔵だそうな。松浦鉄道は一度乗ってみたい線なので、願いが叶った折には訪れてみたいものである。要予約であるが見学できるようだ。なお、番組の長崎旅は島原鉄道だった。島原鉄道も乗ってみたい。

 調べれば調べるほど、乗り鉄旅を再開したい思いが膨らむ。何を隠そう、私はプチ乗り鉄なのだ。駅弁好きでもある。食べたい駅弁は電話予約も辞さない程度には執着している。駅弁はやっぱり車内で揺れながら食べてなんぼである。

 だが、店での飲酒も早く解禁になってほしい。今日現在の情報では、9月12日まで延びていた緊急事態宣言の終結がまた先になる模様。なんとか禁酒期間が終わる頃には、と思っていたが雲行きが怪しくなってきた。デルタ株恐るべし、である。

 
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