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如月廿四日 王粲「七哀詩」

西京せいけい 乱れてみち無く 豺虎さいこ まさに患を遘う
復た中国を棄てて去り 身を委ねて荊蛮けいばん
親戚 我にむかいて悲しみ 朋友 相追攀あいついはん
門を出づるも見る所無く 白骨 平原をおお
路に飢えたる婦人有り 子を抱いて草間に棄つ
顧りみて号泣の声を聞くも なみだふるいて獨り還らず
未だ身の死ぬる処を知らず 何ぞよくふたつながら 相完あいまったからん
馬を駆って之を棄て去る 此の言を聴くに忍ばず
南のかた霸陵はりょうの岸に登り こうべめぐらして長安を望む
悟る かの下泉の人 喟然きぜんとして心肝をいたましむ

 戦争の開始に強く抗議するとともに、一刻も早い終結を祈念します。

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